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PERSONA 大型本 – 2003/9/19

5つ星のうち 4.5 8件のカスタマーレビュー

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新品 中古品
大型本
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商品の説明

内容紹介

■最高のクオリティで表現される無名の人々の肖像

写真家・鬼海弘雄が30余年にわたって撮り続けた人物写真の決定版というべき写真集です。場所は浅草・浅草寺境内。たまたま通りかかった人を呼び止めて、お寺の壁をバックに写真を撮る。こうして撮影された人々の肖像は1987年に『王たちの肖像』(矢立出版)、1996年に『や・ちまた』(みすず書房)として発表されてきましたが、今回ははじめての大判(A3変型)でオリジナルプリントそのままの大きさをトリプルトーン(モノクロ3色刷り)のクオリティでその奥行きのある繊細で深い調子を再現します。

■社会の映し絵であり現代の寓話であり言葉を持たない哲学書

「遠くから歩いてきたという青年」
「子どもの頃から目立ちたがり屋でよくいじめられた……と話す男」
「啄木と一葉が好きだという文芸のひと」
「青い鼻緒の日和下駄を履いていたひと」
「だたの主婦よというひと」

など、そのキャプションは独特の口調で、写真とは違う面を切り取って見せてくれます。166人の無名の人々の肖像は、本書の解説でアンジェイ・ワイダ監督が寄せているように「鬼海氏のカメラの前に立つ人たちは、見えや体裁といったものから自由になることができるのだろう。風変わりな服装でポーズをとった瞬間、彼らは苛酷で悲惨な詩にも似た現代社会の一部」となり、現代日本の縮図であると同時に不思議な寓話を見ているような気がしてくることでしょう。その人なりの仮構をまとっているにもかかわらず、隠しようのない人間存在の根源までもが垣間見えてくる、哲学書とも言うべき写真集です。

■年月を経た再会の写真も掲載

本書では、まず冒頭に1973~74年に浅草寺で撮影された写真が掲載されます。そして165点におよぶ写真は、ほとんど1999~2003年に撮影されたものですが、なかには偶然に十数年ぶりに同じ場所で同じ人物に出会って撮影されたものもあります。年月がその人をどう変えたか。言葉にはおさまりきれない、人と時の様相がくっきりと刻まれています。


■人間の運命に向けられた物悲しいまなざし(鬼海弘雄写真集『PERSONA』の推薦文)

現代社会と写真は切っても切れない関係にある。実際、どれだけの数のカメラが世間に出回っているかを考えると、カメラのレンズから逃れることなど誰にもできないという気がしてくる。
ところが、それはたんなる錯覚にすぎないことが、鬼海弘雄氏の作品を目にしたときに明らかになる。幾度にもおよぶ訪日の折、わたしは東京でかなりの時間を過ごし、この街の持つ不思議な魅力を理解しているつもりだった。しかし、この巨大都市は誰にでも無防備にその姿をさらすわけではない。そこに住む人々の心の裏側まで見通すことのできる鬼海氏のような人物にだけ、素のままの姿を見せるのだ。
千二百万もの人間がひしめき合う過密都市で暮らしていると、人は自分とは何かを探求せずにいられるなくなるらしい。東京に住むそんな人々の姿を、鬼海氏はじつに的確にとらえている。人間の心を知り尽くした彼ならではのやり方で、被写体を静かな目で見すえるのだ。
だからこそ、鬼海氏のカメラの前に立つ人たちは、見栄や体裁といったものから自由になることができるのだろう。風変わりな服装でポーズをとった瞬間、彼らは苛酷で悲惨な詩にも似た現代社会の一部となる。
鬼海氏は、根気よく対象に取り組むタイプの写真家だ。かつてカメラに収めた人々の心の内側でどんな変化が起きたかを知るために、十数年を経てふたたび撮影にのぞみ、二枚の肖像を並べて見せる試みを行なっている。たとえば、「紅サンゴの首飾りをした婦人」(066)とその「十五年後」(067)のように。
「仕事が終わると、いつも着物姿だというトラック運転手」(025)の写真もある。
これらのポートレイトが、それを見るわれわれに語りかけてくる。その声を実際に耳にすることはできないが、鬼海氏自身が書き添えたキャプションによって、多くのことがわかる仕組みになっている。
「子どもの頃から目立ちたがりやでよくいじめられたが……と話す男」(052)などのキャプションを目にしたとたん、彼以外の写真家には決してつくりだすことのできない豊かな物語がわれわれの目の前にくり広げられる。
「中国製カメラ『海鴎』を持った青年」(008)という作品の人物は、その十五年後の姿など思い浮かべることもできない。これと対照的なのが、「四十七年間ヒゲを伸ばし続けているという元沖仲仕」(074)のポートレイトだ。
しかし、今回の写真集でわたしがもっとも興味を引かれたのは「使いかけの電車のプリペードカードを買わないかと訊く男」(106)である。この男の思いが乗り移ったかのように、わたしは自分に問いかける――この男はプリペイドカードとともに「使いかけの」人生まで売ろうとしているのだろうか……。サミュエル・ベケットの戯曲に登場する悩み多き男たちを連想させる一枚だ。
鬼海弘雄氏の作品が持つ奥深い美しさは、人間の運命に向けられたどこか物悲しいまなざしから来ている。被写体となった人たちが、一見、無意味な言葉やしぐさをあくまで貫き通そうとするのは、そうすることによって自分がひとりの人間――ほかの誰でもない、世界でひとりきりの人間になれるからだ。
 これほど困難な課題に取り組み、しかもみごとに成功させた写真家は、鬼海氏をおいて他にいない。

アンジェイ・ワイダ(映画監督)
2003年2月、クラクフにて

内容(「BOOK」データベースより)

30年にわたって撮りつづけられた市井の人びとのポートレート写真集。浅草を舞台に、どこからともなく現れ、佇み、そして消えていく人びとの、驚くほど多様で豊潤な物語が、繊細で力強い写真のなかから立ち上がってくる。名も知らぬ人びとが身にまとう豊潤で孤独な物語を見据える写真集。

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登録情報

  • 大型本: 180ページ
  • 出版社: 草思社 (2003/9/19)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4794212402
  • ISBN-13: 978-4794212405
  • 発売日: 2003/9/19
  • 梱包サイズ: 35.2 x 32 x 4.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5 8件のカスタマーレビュー
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2014年6月6日
形式: 大型本Amazonで購入
2014年5月20日
形式: 大型本Amazonで購入
2005年1月28日
形式: 大型本Amazonで購入
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年1月27日
形式: 大型本
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2004年5月5日
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2004年6月10日
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2004年4月9日
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2004年5月20日
形式: 大型本
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