フィードフォワードしてる点はジョン・ボイドのOODAループの原著に近づいていますが、著者で再構成したフレームワークに無理がありすぎます。フレームワーク自体に無理があるから、論理展開と事例の引用は強引そのものになっています。
例えば、ビジョン→戦略→行動指針+メンタルモデルで「世界観」が決まるという主張は、組織と個人の観点からも、組織のレイヤーの観点からも強引ですし、その後の「私の経験では『学生時代は喧嘩ばかりして、やんちゃだった』という人の中には、強くて奥行きのある世界観を持つ人が少なくありません」という事例(?)も意味不明すぎます。
前の本(『すぐに決まる組織のつくり方-OODAマネジメント』)との整合性もあるのかもしれませんが、「世界観」という言葉が不適当で、すべてを台無しにしています。
随所にロジカルシンキングを軽視している発言も見られますが、むしろ言葉の定義や主張の論拠を明らかにしたり、論拠と事例の整合性を論理的に見直すべきでしょう。
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