「KPIよりやる気が出て生産性が圧倒的に上がる新しいフレームワーク」など書いていますが、書いていることはKPIの運用の考え方そのものです。O(目標)とKR(主要成果)の関係性はバランススコアカードで言うKSF(ないしCSF)とKPIの関係と基本的に同じものですから。ただ、過去のKPI運用の失敗例としてやたら数が多く複雑なKPI体系を作ってしまい破たんするといった事例も多いので、そういった反省点を理解した上で、より実務的な運用を行う上では大変参考になることが書かれています(そもそも市場で「KPI」に厳密な定義は存在しないので、これらを比べること自体がナンセンスです)。
しかしながらマーケティング上の邪念から書籍の外で「KPIでなくOKR」という表現が多いのは大変残念です。KPIについて間違った説明をしながらOKRを説明しているサイトも多いです。実は書籍の中ではKPIという単語は出てきていないはずです(自分が読んだ限り)。その意味で本来の著者たちは単純に自分たちがOKRと呼ぶ目標管理の仕組みを説明しているにすぎません。ですからこの本の出版の動機はとても純粋なものだと思うのですが、出版社がそこに「KPIよりやる気が出て生産性が圧倒的に上がる新しいフレームワーク」などとかぶせてしまうので、途端に胡散臭さが増します。
書籍の内容としては四点くらいでも良いのだと思いますが、上記の出版姿勢に対する批判もこめて二点としました。
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OKR(オーケーアール) シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法 単行本 – 2018/3/15
クリスティーナ・ウォドキー (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
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KPIより断然やる気が出て、大胆な目標も実現する新しいフレームワーク
グーグルも全面採用! シリコンバレーのスタートアップから大企業まで、
「OKR」の導入・運営を現場でトレーニングしている著者がわかりやすく解説します。
OKRを設定して金曜日に振り返れば、ひとりでもチームでも、
たった3カ月で生まれ変わります!
■OKRとは?
OKRは、Objectives and Key Resultsの略。目標の「O」(Objectives)と主な結果の「KR」(Key Results)を設定する最も注目されているフレームワーク。
大きな目標「O」と具体的な数値目標「KR」を組合せることで、目先の数字に振り回されず、やる気が出て、生産性が断然上がります。
■前半は物語、後半はノウハウですんなりわかる!
本書の構成
<前半>シリコンバレーのスタートアップの物語
高級レストランなどに高品質の茶葉を販売するスタートアップ「ティービー」が舞台。資金調達は成功したものの、売上が伸びず、創業者同士がぶつかり、社員の不満が募る。
そのときにエンジェル投資家の勧めで、ティービーに導入されたのがOKRだ。OKRの設定や運営でつまづきまくるが、やがて社内の全員が変わってくる――。
<後半>
OKRの設定から運営まですべてのノウハウを紹介。成功の法則、よくあるOKRの失敗例も紹介。
■OKR「成功の法則」
・目標「O」はひとつ、主な結果「KR」は3つくらいにする
・KRは「難しいが不可能ではないもの」にする。簡単すぎると意味がない、不可能ではやる気がなくなる
・OKRはポジティブな表現にする。チームを脅してはダメ。
・3カ月単位で運用、でも毎週の振り返りは必ず!
・月曜日に進捗をチェックしてコミットしよう
・金曜日の「ウィン・セッション」で成果を見せ合えば、ほかの人の仕事も理解できるし、来週のやる気にもつながる!
グーグルも全面採用! シリコンバレーのスタートアップから大企業まで、
「OKR」の導入・運営を現場でトレーニングしている著者がわかりやすく解説します。
OKRを設定して金曜日に振り返れば、ひとりでもチームでも、
たった3カ月で生まれ変わります!
■OKRとは?
OKRは、Objectives and Key Resultsの略。目標の「O」(Objectives)と主な結果の「KR」(Key Results)を設定する最も注目されているフレームワーク。
大きな目標「O」と具体的な数値目標「KR」を組合せることで、目先の数字に振り回されず、やる気が出て、生産性が断然上がります。
■前半は物語、後半はノウハウですんなりわかる!
本書の構成
<前半>シリコンバレーのスタートアップの物語
高級レストランなどに高品質の茶葉を販売するスタートアップ「ティービー」が舞台。資金調達は成功したものの、売上が伸びず、創業者同士がぶつかり、社員の不満が募る。
そのときにエンジェル投資家の勧めで、ティービーに導入されたのがOKRだ。OKRの設定や運営でつまづきまくるが、やがて社内の全員が変わってくる――。
<後半>
OKRの設定から運営まですべてのノウハウを紹介。成功の法則、よくあるOKRの失敗例も紹介。
■OKR「成功の法則」
・目標「O」はひとつ、主な結果「KR」は3つくらいにする
・KRは「難しいが不可能ではないもの」にする。簡単すぎると意味がない、不可能ではやる気がなくなる
・OKRはポジティブな表現にする。チームを脅してはダメ。
・3カ月単位で運用、でも毎週の振り返りは必ず!
・月曜日に進捗をチェックしてコミットしよう
・金曜日の「ウィン・セッション」で成果を見せ合えば、ほかの人の仕事も理解できるし、来週のやる気にもつながる!
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2018/3/15
- ISBN-104822255646
- ISBN-13978-4822255640
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
たった3カ月で、人もチームも生まれ変わる。KPIよりやる気が出て生産性が圧倒的に上がる新しいフレームワーク。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ウォドキー,クリスティーナ
ウォドキー・コンサルティングのプリンシパルとして、企業を洞察段階から実行段階に移行するためのトレーニングを行っている。また、カリフォルニア美術大学とスタンフォード大学夜間講座で、次世代のアントレプレナーを対象に教鞭をとっている。これまで、リンクトイン、マイスペース、ジンガ、ヤフー、ホットスタジオ、イー・グリーティングスなどの企業の再設計と初期製品の販売を主導。さらに、コンサルティングスタートアップを2社、製品スタートアップを1社設立し、デザインを扱うオンラインマガジン、ボックシズ・アンド・アローズを創刊した。インフォメーション・アーキテクチャ・インスティチュートの共同創業者でもある
二木/夢子
国際基督教大学卒。ソフトハウス、産業翻訳会社勤務を経て独立。マニュアルやプレスリリースなどの翻訳を手がける傍ら、出版翻訳に携わる
及川/卓也
早稲田大学理工学部を卒業後、日本DECに就職。営業サポート、ソフトウェア開発、研究開発に従事し、1997年からはマイクロソフトでWindows製品の開発に携わる。2006年以降は、GoogleにてWeb検索のプロダクトマネジメントやChromeのエンジニアリングマネジメントなどを行う。その後、スタートアップを経て、独立。企業へ技術戦略、製品戦略、組織づくりのアドバイスを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ウォドキー・コンサルティングのプリンシパルとして、企業を洞察段階から実行段階に移行するためのトレーニングを行っている。また、カリフォルニア美術大学とスタンフォード大学夜間講座で、次世代のアントレプレナーを対象に教鞭をとっている。これまで、リンクトイン、マイスペース、ジンガ、ヤフー、ホットスタジオ、イー・グリーティングスなどの企業の再設計と初期製品の販売を主導。さらに、コンサルティングスタートアップを2社、製品スタートアップを1社設立し、デザインを扱うオンラインマガジン、ボックシズ・アンド・アローズを創刊した。インフォメーション・アーキテクチャ・インスティチュートの共同創業者でもある
二木/夢子
国際基督教大学卒。ソフトハウス、産業翻訳会社勤務を経て独立。マニュアルやプレスリリースなどの翻訳を手がける傍ら、出版翻訳に携わる
及川/卓也
早稲田大学理工学部を卒業後、日本DECに就職。営業サポート、ソフトウェア開発、研究開発に従事し、1997年からはマイクロソフトでWindows製品の開発に携わる。2006年以降は、GoogleにてWeb検索のプロダクトマネジメントやChromeのエンジニアリングマネジメントなどを行う。その後、スタートアップを経て、独立。企業へ技術戦略、製品戦略、組織づくりのアドバイスを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2018/3/15)
- 発売日 : 2018/3/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4822255646
- ISBN-13 : 978-4822255640
- Amazon 売れ筋ランキング: - 42,206位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 78位経営管理
- - 93位経営学 (本)
- - 160位マーケティング・セールス一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年10月22日に日本でレビュー済み
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30人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書によるとOKRとは、インテルがピータードラッカーのMBO(Management by Objectvies)を取り入れる際に
当時のCEOがアレンジして生まれたものだとの事。
机上の天才ドラッカーのコンセプトを、インテルが現場で調整したという恐るべきシステムであり
個人レベルから零細企業、大企業まで全てで使えるものだ。
本自体は前半の小説と後半の説明に分かれている。
小説は面白く興味深いがもう少しシステムの説明に踏み込んでくれても良かった印象を受けた。
チャートの右上にOKRを書いて、右下に「チームの健康 青」とあり、左上には「P1 P2」などと書くらしいのだが
「健康」や「青」とは何なのか、これは汎用性のある単語なのか、または小説のケースだけで個別には違う事を書くのか、
「P1」と「P2」の違いはなんなのか、そもそも「P」とは何なのか、そして実際はOKRだけで良いのか
このチャートを使うべきなのか、それともその辺りは自分達で考えれば良いのか・・・・などが
後半のシステムの説明でも一切語られておらず、モヤモヤするものが残った。
著者のサイトで「P」は「Priority(優先順位)」という事は分かったが、この表を推奨するのか
OKRだけで良いのかは未だに良く分からない。
その辺り含め、本はあくまで参考として自分なりに改良していくのが恐らく一番良いのではあろう。
知っている事ではあるが改めて頭を整理すると言う意味でも一読する価値は絶対にあるかと思う。
当時のCEOがアレンジして生まれたものだとの事。
机上の天才ドラッカーのコンセプトを、インテルが現場で調整したという恐るべきシステムであり
個人レベルから零細企業、大企業まで全てで使えるものだ。
本自体は前半の小説と後半の説明に分かれている。
小説は面白く興味深いがもう少しシステムの説明に踏み込んでくれても良かった印象を受けた。
チャートの右上にOKRを書いて、右下に「チームの健康 青」とあり、左上には「P1 P2」などと書くらしいのだが
「健康」や「青」とは何なのか、これは汎用性のある単語なのか、または小説のケースだけで個別には違う事を書くのか、
「P1」と「P2」の違いはなんなのか、そもそも「P」とは何なのか、そして実際はOKRだけで良いのか
このチャートを使うべきなのか、それともその辺りは自分達で考えれば良いのか・・・・などが
後半のシステムの説明でも一切語られておらず、モヤモヤするものが残った。
著者のサイトで「P」は「Priority(優先順位)」という事は分かったが、この表を推奨するのか
OKRだけで良いのかは未だに良く分からない。
その辺り含め、本はあくまで参考として自分なりに改良していくのが恐らく一番良いのではあろう。
知っている事ではあるが改めて頭を整理すると言う意味でも一読する価値は絶対にあるかと思う。
2019年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Googleなどシリコンバレーの企業が導入する、新しい「目標管理(MBO)」の進化系。
忙しい人は「イントロダクション」「第2部フレームワーク」を先に読むのがよい。
この書籍を読むに当たっては、混乱しないためにも、以下の従来の「目標管理」の本質的意味を理解しておくことが必要である。
①「目標管理」は1950年代にドラッカーの提唱概念
②上司が部下の目標を管理することではない
③MBO=Management by objectives through Self Control
➤個々のメンバーが自らの業務目標を設定し、それを上司に申告し、上司とすり合わせや調整を行い、目標および目標達成計画を決定する。その進捗や実行を各メンバーが自ら主体的に管理する
➤つまり、「自己統制(Self Control)」の概念であり、本人の自主性、主体性に任せることで、主体性が発揮されて結果として大きな成果が得られるという人間観/組織観に基づくもの
OKRは、この「自己統制(Self Control)」の概念の再注目、再認識と言える。
また、この書籍と同時に、『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR 』ジョン・ドーア, ラリー・ペイジ著を読むことを進めます。
※他、バランス・スコアカードなどの知見を参照することも大事かなぁ...
忙しい人は「イントロダクション」「第2部フレームワーク」を先に読むのがよい。
この書籍を読むに当たっては、混乱しないためにも、以下の従来の「目標管理」の本質的意味を理解しておくことが必要である。
①「目標管理」は1950年代にドラッカーの提唱概念
②上司が部下の目標を管理することではない
③MBO=Management by objectives through Self Control
➤個々のメンバーが自らの業務目標を設定し、それを上司に申告し、上司とすり合わせや調整を行い、目標および目標達成計画を決定する。その進捗や実行を各メンバーが自ら主体的に管理する
➤つまり、「自己統制(Self Control)」の概念であり、本人の自主性、主体性に任せることで、主体性が発揮されて結果として大きな成果が得られるという人間観/組織観に基づくもの
OKRは、この「自己統制(Self Control)」の概念の再注目、再認識と言える。
また、この書籍と同時に、『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR 』ジョン・ドーア, ラリー・ペイジ著を読むことを進めます。
※他、バランス・スコアカードなどの知見を参照することも大事かなぁ...
2019年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プロマネをやっているとメンバーに数値をどのように見てそれを課題解決に役立てるかーーーを理解させる難しさを感じていた。野中郁二郎氏も日経で連載している(19年9月現在)「私の履歴書」でも形式理論だけで真理に到達できないと書いているように「形式知」から入るとメンバーは腹落ちしないことが多く、直感からえぐりだされた本質みたいなものが「形式」になったときにプロジェクトがうまく回りだす。
OKRのOはObject、日本語だと目的で全体では目的を達成するために具体的な数値を目標にしようーーーというもの。数表を出されてさあ、どこが問題か考えましょうーーーではなく、問題はどこにあるかを見るのに数表を使う。必要なもの一式は同じでも、頭とお尻が反対。これだと取り組む人の直感や本質も試されて腹落ちしながら取り組むことができそう。
こうするとまたもや輸入された洋語に頼るのかーーーと思われるかもしれないが、トヨタなどには永遠と続いている「問題解決手法」というものがあり、問題解決すべきテーマ(1)をあげて、それをどう解決するかの目標(2)をたて、そこから要因分析(3)、対策立案(4)、その実施(5)、同確認(6)と進み、また問題の再認識に戻るという手法を新入社員の時から叩き込まれるのだという。ああ、道理でこの会社は強いわけだと納得。
また、クリスティンセンの「ジョブ理論」にもこの2つは通じる。なにか解決してほしい「ジョブ」を見つけてそれをどのように解決するかを取り組む中で数値を見ると新たな気づきも産まれるはず。
明日から、実践してみようと思えた一冊でした。
OKRのOはObject、日本語だと目的で全体では目的を達成するために具体的な数値を目標にしようーーーというもの。数表を出されてさあ、どこが問題か考えましょうーーーではなく、問題はどこにあるかを見るのに数表を使う。必要なもの一式は同じでも、頭とお尻が反対。これだと取り組む人の直感や本質も試されて腹落ちしながら取り組むことができそう。
こうするとまたもや輸入された洋語に頼るのかーーーと思われるかもしれないが、トヨタなどには永遠と続いている「問題解決手法」というものがあり、問題解決すべきテーマ(1)をあげて、それをどう解決するかの目標(2)をたて、そこから要因分析(3)、対策立案(4)、その実施(5)、同確認(6)と進み、また問題の再認識に戻るという手法を新入社員の時から叩き込まれるのだという。ああ、道理でこの会社は強いわけだと納得。
また、クリスティンセンの「ジョブ理論」にもこの2つは通じる。なにか解決してほしい「ジョブ」を見つけてそれをどのように解決するかを取り組む中で数値を見ると新たな気づきも産まれるはず。
明日から、実践してみようと思えた一冊でした。
2019年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
目標を立て、それを実現するための具体的な活動について、適切な実現レベルを設定するのは難しいものである。OKRにはその設定方法のガイドラインがある。十分な難易度の課題を決定し、その進捗を管理するシンプルな方法が示されている。
組織で活用することを目的としているが、個人でも使える。自分の目標、実行管理に使ってみたい。
組織で活用することを目的としているが、個人でも使える。自分の目標、実行管理に使ってみたい。