震災の直後にリリースされた。つまり震災以前に作られたもの。
私は非被災地の首都圏民ですが、震災後はあまり音楽を聴く気がしませんでした。
自分は刺激や非日常を求めて音楽を聴くのですが、日常が非日常に変化してしまうと
そういうものを受け取る余裕がない。
このLanguageはあえて括ればラウンジハウスのようなものかも知れないが
あのジャンルにありがちなゴージャスとかラグジュアリーと言うような贅沢はない。
雨が降った後に急に晴れて、ふと虹が見えるような、
慌ててタクシーに乗り込み目的地に急ぐなか、木の緑が見えてちょっとホッとするような
そんな都会の中で一瞬だけ自然を感じる心地良さのようなものがある。
空だったスーパーの陳列台に商品も並び始め、計画停電も無くなりつつある。
でも、言いようのない「不安」を抱えたままで、それはたぶん震災以前には戻らない。
そんななかでこの「Northern Lights」は「ちょっとだけ心地よい日常」を感じさせてくれる。
そういう音楽がもしかしたら今一番贅沢で非日常なのかも知れない。
あと、Everything But The Girlにも似た感触なのでEBTG好きは聞いてみて欲しい。