1989年、22歳の時にリリースされたセカンドアルバムです。ちなみに1987年のファーストアルバム「ライオン&ザコブラ」の流れを汲むニューウェイブ風のブリティッシュサウンドなんですが、ご存じの通りこのアルバムからは世界的大ヒット曲「愛の哀しみ」が生まれるというすごいことが起こってしまい一躍シネイドオコナ―は時の人となってしまいましたね。
先日、56歳で彼女が死去したというニュース記事を目にしました。
【ロンドン共同】アイルランドメディアは7月26日、1990年の大ヒット曲「愛の哀しみ」で知られる同国出身の歌手シンニード・オコナ―さんが死去したと報じた。56歳だった。家族が発表した。死去日や死因は明らかにされていない。長年、精神疾患と闘っていた。
頭髪を丸刈りにしたスタイルで知られ、時に切ない歌声がファンを魅了した。米人気ロック歌手プリンスさん(=2016年死去=)が作詞作曲した「愛の哀しみ」は英米のヒットチャートの首位を長く確保し、全世界で数百万枚を売り上げた。1991年にグラミー賞にノミネートされたが「アルバムの売れ行きで芸術性を評価するのはナンセンス」だとして受賞辞退を発表した。
1966年アイルランド・ダブリン生まれ。子供の頃に母親から虐待を受けたと告白。1992年、米テレビに出演中、カトリック教会内の児童性別虐待への抗議を示して当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の写真を破り、物議を醸しだした。
2018年にイスラム教に改宗した。
以上、新聞記事を抜粋しましたが…見ての通り丸坊主でなくともすごく美形の女性なのに、行動とアティチュードが男前で勇ましい戦士のような人でしたね。
改めてすごいですね…ミュージシャンが政治や思想、社会問題へ果敢に挑んでいく姿勢は、ジョンレノンを先駆けとして過去にもありました。結局は冷や水で空回り、世界を動かすには至らないのはわかっていてもドン・キホーテで終わるのはわかっていても…彼女の”戦う原動力”はあの歌と声にも篭められるのですね。
さて、アルバムの内容ですが…いわゆる1980~90年代の音なんだけれども、単純にカッコ良いロックアルバムではあります。当時のクラブシーンで大人気のソウルⅡソウルNelle
Hooperも一役かっており、トレンドも押さえつつもアイルランドのルーツ的な協奏和音、エコー、リバーヴが各楽曲にちりばめられ統一感もあり、それがシネイドオコナ―のオリジナルな音となっています。先に記した、以後にイスラム教へ改宗したというのも頷けるような中近東風のスケールの歌いまわしも随所に見られるんだけれど、これもなんだか心地よくて新鮮です。今聴いてもカッコ良いし、よくわからない覚醒感を聴き手へ与えてくれますね。
とはいえ、この人の絶対的な歌の上手さがなければあの大ヒット曲も生まれなかったでしょう。これについては誰も異論はないはず。涙腺を刺激するような歌唱に全世界が震えましたから…
ありがとうシネイドオコナ―、安らかに…戦い続けた人生だったけれどもうゆっくりしていいよ
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