NHK放送用語委員会は局内と金田一春彦教授をはじめとする外部有識者からなり、歴代累計1200回を越える検討の成果が本書のベースになっています。放送用語という改まった言葉ではありますが、日本語の話し言葉の実践研究の場を持っているという強みが本書の信頼感を高めています。
昭和18年初版、本書は平成10年改訂第1刷後の平成17年第28刷の版です。前回の改訂は13年ぶりで、今回既に17年経過していますのでそろそろ改訂が迫っていることでしょう。改訂新版が出たら買い直しますが、本書はそのまま書棚に保管し、話し言葉の変遷を確認する資料として活躍するでしょう。引っ越しで行方不明になっている前版が気になります。
本書はアナウンサーが毎日お世話になる実用書として関係者は皆持っていますし、アナウンスのお仕事を目指す方の教材として使われている事はよく知られていますが、教育全般、接遇、役者、芸能人と、およそ日本語の話し言葉に縁のある方すべての座右の書としてお勧めの一冊でしょう。言葉の項目とその発音は電子化されていますので、実際の発音アクセントを確認するにはgoogle playにあるものを利用できます。本書を収載した新しい電子辞書もあり、シャープのものの音声はNHKのアナウンサーの声で収録されています。
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