銀行の本は、金融機関関係者が書いているものが、多いと思いますが、
専門的であるがゆえに、視野が狭い、枠にはまった、常識的な見方しか
できていなかったのではないか。
と本書を読んでいて、感じました。
金融というと専門的になってしまいますが、生活者の視点で考えると、
何か「もの・サービス」を購入し、その対価として代金を支払うという
「決済手段」は、生活の一部です。
現在のフィンテックで一般の生活者に身近なものは、やはり「決済」であり、
「決済」からの派生、付加価値を与えることが、決済手段を提供する企業の
ビジネスの収益の源泉となります。
こう考えると流通業、もの・サービスを提供する企業が決済手段を
自社に内包(もしくはパートナーを得る)していくことは当然だと思います。
そこには当然、顧客データの蓄積・利活用も生じます。
日本において、キャッシュレス決済の普及が、海外のキャッシュレス先進国より
遅れているのであれば、人口・マーケットが減少している日本国内ではありますが、
そこにはまだまだ、多様なビジネスチャンス、収益の源泉があるように思えます。
ただし、「決済手段」という側面からいうと、
ビットコインの負の側面が話題になっているように、
「預金取扱金融機関」である銀行が、どうして多様な規制・業務の制約を受けているのか、
ということは、プラス、前向き(正の側面)に考えるべきだと思います。
本書にあるように、
「決済手段」が成り立つには「信用・信頼関係」を担保するものが必要です。
そこをクリアし、より生活者の生活にストレスなく溶け込めていくことが、
重要なファクターとなる気がします。
いまさらですが、キャッシュレスの推進は、消費者の購買力を向上させ、
経済にもよい影響をもたらすと思います。
本書を軽い気持ちで購入しましたが、軽くは本書は読了できません。
ゆっくりといろいろなことに思いをめぐらせながら、
とても良い読書ができたと思います。
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