『トランスクリティーク』からブラッシュアップされたという意味で(刊行順は逆)、ここ200年の社会運動の総括としては最高のものであり、国民/国家/資本の三位一体を突破し得る理論(対抗手段として、多元的所属/くじ引き/LETSが具体的にそれぞれ対応する)として今後の展望を開く書だと今も思う。
ただ、プルードンの記述が『トランスクリティーク』(出版年は逆)から比べると少なくなっている点が誤解を生んでいる(NAMが狭義のマルクス主義の延命装置になってしまった)。
NAM会員内で採択された『新原理』(プルードンからの引用が明示され、「市民通貨」の採用が暗示されている)の再検討が待たれる。
また、今後の再建に向けてはNAMにふさわしいアプリケーションの開発(SNSがこれに近い)、カント=フロイトに関する考察の導入も課題だろう。
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