別にMaster Pが南部ヒップホップのパイオニアであるとは言わない。
しかし昨今流行っているTrap Musicは明らかに南部ヒップホップの影響下にあることを考えるとNo Limitの残した功績(功罪があると思うが)は非常に重要だと思う。
No Limitの凄かったところはコンスタントに作品を作ってヒットが生まれたことである。
Master Pは自身のレーベルにハウスプロデューサーを抱え、殆どの楽曲を彼らに書かせた。
当時ニューヨークのヒップホップでは多くのヒットメイカーを迎え一つの作品を作っていたことを考えると、コストも掛からずまたオールドスクール的なやり方だ。
音の方を見てみると現在のヒップホップに共通するチキチキとなるハイハットが目立つ。
まだ808のキックは使われておらず、非常にスカスカした印象を受ける。
そう考えるとTrap Musicはアトランタベースの影響も受けているのかもしれない。
正直言って今聴くとちょっと安っぽく感じる部分もある。
またMaster Pは2Pacの影響下にあるのかメローな曲もやっている。
それらのメローな曲はホーミーに捧げるみたいな曲が多く、まあまあ良いが2Pacと比べると「本当にそう思ってる?」とも感じる。
やっぱりMaster Pはミュージシャンというよりもビジネスパーソンという印象を受ける。
No Limitは全盛期、月に二枚も三枚も作品をリリースしていたが、リスナー側が飽きてしまい徐々にセールスも落ちていき、同郷のキャッシュマニーレコードに取って代わられてしまった。
今聴くと古く感じる部分もあるが聞きごたえはある。
逆に今の若い人達が聴いてどう思うか興味がある。
オススメです。
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