アルバム『( ) trust over thirty』(2013.4.10リリース)から6ヶ月、創作意欲に溢れるLOST IN TIMEが早くもニューアルバムを完成。 今作では、LUNKHEADの小高芳太朗、ex.No Regret Lifeの小田和奏、THE YOUTHの中村マサトシという同世代の仲間と共作している楽曲も収録。
メディア掲載レビューほか
6カ月前にリリースされたアルバム『( ) trust over thirty』は、海北大輔が添えていた”あなたの思いが入って、初めてこの作品は完成します”という言葉が、本当にしっくり嵌った作品だった。この作品に限らず、今のLOST IN TIMEは、たくさんの人生と寄り添う季節を迎えているのだと思う。蒼過ぎるくらい蒼く世の中に現れた彼らは、衝動と行動に誘ってくれることも多かったが、その一方で崇高と言えるほどに遠くに見えたり、危険に思えるほどにギラギラした光を放ったりもした。様々な変遷を経た今、彼らは凄くフラットに世の中を捉え、歌えるバンドになったと思う。その成果が、ニューアルバム『LIFE IS WONDER』には集約されている。 ざっくりと言うと、深読みするとなお味わえたりする歌詞や、何より繊細なアンサンブルや美しいメロディをきっちり届けようとしている曲が詰まっていて、表現を濁らせないように、大切に仕上げたことが伝わってくる。 そういう意味では、一周して、初期の彼らの作品に近いのかもしれない。ただ、今の彼らは、現実と無謀に個で抗うことなく、現実と向き合いながら皆で前に進もうとしている。《はじめましてよりもなんだか さよならを言うことのほうが増えてきた 毎日の中で 今日は僕の何度目の月曜日?》(『ジャーニー』)、《世界は窮屈だ 世界はひとしく不公平だ》《ココロガコワレテシマイソウ》(『発条』)――30歳を越えた人間には、頷くしかない言葉ばかりだ。 また、彼らは初期から、幅広いジャンルのバンドマンに愛されてきたが、今作ではそれが形となって結実している。LUNKHEADの小高芳太郎と海北が歌詞を共作した『歩く速度とその矛盾』、元No Regret Lifeの小田和奏がバンドと曲を共作した『VTR』、THE YOUTHの中村マサトシと海北が歌詞を共作した『五月の桜』が収録されているのだ。自分の徹底した価値観を持っている海北が、仲間たちに歌詞や曲という制作の根幹部に関わってもらったところに、大きな変革を感じることができる。結果的に、一人の歌うたいとしての海北大輔の才能や、一つのバンドとしてのLOST IN TIMEの才能が際立ち、可能性を広げる、名コラボレーションになっていると思う。ただドアを開けるだけではなく、様々な方向にドアを開け放ったようなアルバム。驚くほど、日々にするりと入り込んでくる一枚になっているはず。LOST IN TIMEが時代と高らかにハーモニーを響かせていくのは、もしかして今からなんじゃないだろうか。彼らの歩みをずっと見てきた人間として、確信と希望を持って、そう感じている。 --高橋美穂(ライター)
アーティストについて
LOST IN TIME are.. 海北大輔(Vocal,Bass,Piano) 大岡源一郎(Drums,Tambourine,Bell,Chorus) 三井律郎(Guitar,AcousticGuitar,Bouzouki,ElectricSitar,Chorus) 2001年結成。海北大輔の伸びやかな歌声とベース、大岡源一郎によるタイトなドラム、三井律郎のソリッドなギターのアンサンブルにひたむきさと真摯な姿勢で感情の深いところに突き刺さる「うた」を奏で続けている。
全作ずっと聴いてきて、ギターリストが三井さんに変わってからのロストが好きです、時に激しく、時に凄く優しい今のロストが好き、Lost In Time を日本語に訳すと「やがて失う」という意味らしいです、一生聴いていたいよ、海北さんはずっと今をリアルに歌っていてくれて、ずっと嘘っぱちなんてなくて、だからこそどのアルバムを聴いても心に言葉が入ってくるんです、僕は今のJ-POPって物を批判なんてしない、愛の歌だってこの世界にはには凄く必要だと思うんだ、それと同じ位にこの世の中にはロストインタイムの音楽が必要だと思う 本当に信じる事の出来るバンドです