すでに製造販売中止になったKindle Paperwhite Wi-Fi (第5世代)のレビュー。
5年以上前に買って、ほとんど毎日、まったく不自由なく使っています。無印kindleにバックライトが着き、容量が4GBになった現在、この製品のスペックは最下位になったわけです。
新製品を開発する企業としては、今後もいろいろな機能を加えていくでしょうが、この旧式でわたしには十分です。むしろ、アマゾンには、あまり機能を増やさないように願いたいくらい。大勢の利用者から、何千何万という異なった要望が寄せられているでしょう。コレクション機能をツリー形式にしたい、スリープ画面を自分で好きなように変えたい、kラーにしてくれ、マンガを大画面で見たい、音を出したい、などなど百人百様の要望があるはずです。こういう状況で、ここまで基本機能を変えないことこそ評価したいものです。
ソフト面では、your notes and highlights や kindle for PC のサービスなど、バグが目立つものもありますが、まあ、あれは無料サービスだと思えば腹は立ちません。さまざまな機能は、そっちにまかせて、本体kindleは地味なままにしておいてくれと、願っています。
無駄なX-ray機能など、使わなければいいだけですから、オーケーです。単語帳機能は、ついついonにしたら、おもしろくてハマってしまいました。でも、単語は覚えられないけどね。本を読むのは、贅沢な時間の無駄使いだから、単語を覚えるなんてケチな了見は捨てましょう!
わたしは、おもに英語で小説やノンフィクションを読むために使っています。
20年前、30年前に比べたら、信じられないくらい安価で外国の書籍が入手できる時代になったのです。わたしが子供の頃だったら、月給数カ月分するものが、タダ同然で買えます。こんな時代がくるのがわかっていたら、もっと読む力をつけておいたのに。後悔先に立たず。でも、今現在読めるものでも、十分満足しています。
わたしはkindleができる以前に、英和辞典を使わないことに慣れていたので、このkindleの無料提供辞書はひじょうにありがたいもので、これだけで商品の値段はペイした気分でした。高齢のせいで、もはやマスマーケット版は読む気がしません。ちょうどよい時期にkindle様が降臨したわけです。
ただ、もしこれから英語で本を読もうという若い人たちは、紙の書籍にも慣れていたほうがよいと思います。kindleは辞書が引きやすいので、ついついタップしがちですが、やはり辞書なしで通読するクセはつけておいたほうがよいでしょう。
それに、過去数百年の積み重ねのある書籍の世界は、kindleの世界より、ずっと広いのですから。