BTSからBLACKPINK、NiziU等個々のグループについての記載はそれほどありません(が、ボイストレーナーなどの実際に彼らと直に仕事をしている方からのアイドルの小さなエピソードは嬉しくもありました)。しかし、彼らがここまで世界的成功を収めている理由が読みやすく分かりやすい形で纏められていました。個々のエピソードは短いですが、説得力がありました。
グラフィックデザイナーの方が書かれているので、デザイン面の秀逸さとアート性の高さに着目しているのが面白く、デザインにとどまらずその背景まで書かれているので示唆に富んでいました。
特定グループ、或いは韓国の芸能事務所、マーケティング、韓国の文化的風土、政策、デザイン等K-POPの何らかに少しでも興味がある人は一読をおすすめしたい。
既存の類似の本でも述べられてきた、ヒップホップ音楽との関連やソテジワアイドゥルから続くアイドル文化の系譜、SNS戦略、ファンダムとの双方向性にも触れながらも、それに留まっておらず新鮮。
楽曲制作から振り付けとスタイリング等のクリエイティブな面におけるデザイン性の高さと、ティザーやMV,ポップアップストアに代表されるプロモーション力の強さと、ローカライゼーションやポリコレ対応含めてのマーケティングの上手さについて述べているのが本書の特徴。
トレンド感とオリジナリティを追求しながらも曲、MVや振付け、ポップアップストア、CDに至るまでアート性を求めて人と予算を惜しみなく投下する業界の在り方が説明されていて、クリエイター職でなくても参考になりました。
ワンソース・マルチユースのコンテンツ産業において派生する経済効果はグッズ収益に留まらず、デザイナーやコリオグラファー、果てにはプロデュース手法そのものがJO1のようにパッケージ化されて商品として輸出されている事を目の当たりにしながらもこうして俯瞰的に説明されると圧巻です。
熾烈な競争社会のなか、深夜や外国からでもトレーニングと研鑽を欠かさないばかりか、ポリティカル・コレクトネスへの対応や公明正大で社会的発言を求められるアイドル達の血汗涙の滲む努力と苦労。
その背景にあるのが韓国社会特有のパリパリ精神と音楽配信から動画配信サービス、タクシーやデリバリーの手配・ECサイトに至るまであらゆるプラットフォームを自国で賄えるIT整備(Uberが撤退し、apple musicやamazonのシェアが遅れを取るほど)。また文化大統領と呼ばれた金大中政権以降の韓国の文化政策。そしてそれらを効果的に活用しながら独自のスピード感とオリジナリティ、訴求力溢れる音楽を作りながら徹底的にアート性と大衆性を同時に追求した業界努力がグローバリゼーションの中で発揮されたのが今日のBTSやBIGBANG、BLACKPINK等の人気…というのがよく見える本でした。
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K-POPはなぜ世界を熱くするのか 単行本(ソフトカバー) – 2021/4/3
田中絵里菜(Erinam)
(著)
購入を強化する
発売後即重版! ロングセラー★★ 瞬く間に各メディアで旋風を巻き起こした、世界を掌握したコンテンツビジネス[K-POP]を知るための、必携の一冊。
【メディア紹介】
〇「東京新聞」書評(2021/7/30)「ファンを巻き込んだそのビジネスモデルには驚き、そして納得することが多い。読後にK-POPの緻密に作り込まれたビデオを見ると、さらにその納得感が深まった。」(篠崎弘氏)
〇「この指とーまれ! Book Lounge」(2021/7/5)「D2Cにおける顧客=ファンとの共創をさらに進化させ、その熱量と活動を高めることでスケールをも実現しているのがK-POPです。その意味でK-POPはD2Cの先を示しているともいえます。」(丸井グループ代表・青井浩氏)
〇QUARZ「週刊だえん問答」「この本に書かれていることになぜ自分が衝撃を受けたかと言いますと、K-POPファンの動きが、まさに、アルメニア人起業家の方が言ったような「シビック・エコノミー」のひとつの大規模の例なのかもしれないと思ったからなんです。」(若林恵氏)
〇TBSラジオ「アフター6ジャンクション」(2021/4/7)『ビヨンドザカルチャー』特集
〇大好評につき、アンコールプログラム化! AMAZON EXCLUSIVE「DOMMUNE RADIOPEDIA大百科」(2021/11/1、12/16)「K-POPはなぜ世界を熱くするのか」特集
〇「週刊文春」(2021年6月17日号)『著者は語る』
〇「Rolling Stone Japan」(2021年8月号)若林恵×田中絵里菜対談『K-POPファンはいかに世界を変えるか』にてご紹介
……その他、「TV Bros.」「週刊新潮」「東洋経済オンライン」「現代ビジネス」「アシタノカレッジ」「Pen」「ENCOUNT」「プレシデントオンライン」「フォーサイト」「サイゾー」「GINZA」「kstyle」「SPUR.JP」「FNMNL」「CINRA」など…ご紹介・著者取材多数! !
BTSからBLACKPINK、NiziUまで、
Z世代を中心に世界を熱狂させるK-POP。
そのわけは、音楽でも、パフォーマンスでもなく、
5つの “バリアフリー"にあった。
お金:ライブに行くまではすべて無料
時間:いつからでも後追い可能
距離:どんなに遠くからでもリアルタイムで参加
言語:どんな言語にも翻訳されるコンテンツ
制約:ファンがどんどんシェアして広めていく
K-POPはどうしてこんなにも世界中の人々を惹きつけているんだろう?
どんなふうに作られていて、どんな仕掛けによって広まっているんだろう?
世界中のファンが参加できる生配信アプリ「V LIVE」、予告のスケジュールを教えてくれる「ティザー表」、
推しだけを1曲分堪能できる「ファンカム」、ファンが自腹で駅に出す「サポート広告」……ファンを虜にする多彩すぎる仕組みの数々。
K-POPのクリエイターたちが語るリアルな声とともに、プロモーションの視点から世界的なムーブメントを体系的にまとめた初の書籍。
K-POPのすべてがこの一冊でわかる。
“K-POPの作り手"たちに韓国で直接インタビュー
音楽プロデューサー、ブランド戦略責任者、A&R、アートディレクター、MV監督、
ボーカルトレーナー、振付師、スタイリスト……
「出会う人はみな、私の同世代か、年下の大学生だった。そんな若者たちがメジャーシーンで制作に携わり、 世界をリードしている。
「若さ」は単に年齢的なことだけではなく、これまで積み上げてきたものを手放す勇気、
良いと思ったものはすぐ吸収するハングリー精神、そういった感覚のことでもある。
彼ら彼女らの「若さ」はどこからやってくるのだろうか。
K-POPの制作現場から放たれる熱いエネルギーにもきっと「うねり」の正体はある。」(はじめにより)
目次:
はじめに
1| 「世界を熱くする音楽」が生まれる国
常に「パリパリ」変わり続ける
国が整えたK-POPのインフラ
ファンが自らジャックできる音楽チャート
兵役がもたらす刹那的なアイドル
K-POPに流れるじっとりとした情緒
2| 誰にでも開かれているK-POPの入口
「お知らせ」しない公式アカウント: SNS
K-POP特有のお祭り期間:カムバック
じらして興味を引きつける予告:ティザー
名刺代わりの3分映え映像: MV
公演化する記者発表会:ショーケース
「模倣」から生まれるオリジナリティ:カバーダンス
見終わらないふろく映像:派生コンテンツ
遊びに行ける「世界観」:ポップアップストア
3| ファンが自ら「広報」に変わる仕掛け
推しのためだけに存在する共同体:ファンダム
世界をひとつにした動画コミュニティ: V LIVE
公式を超えるDIY字幕:ファンサブ
代わりに営業してくれる社外広報:ホームマスター
ファンが出資する応援広告:サポート
「ポリティカル」に連帯するファンダム
4| 「K-POPグループ」の作り方
デビュー前から完成型:練習生
グループコンセプトの差別化:ストーリーテリング
サブスク最適な「パッチワーク」音楽:ソングキャンプ
フックソングとポイントダンスからの進化:振付
舞台から出勤までコーディネート:スタイリング
二度おいしいリリース形態:リパッケージ
グッズ化するCD:所有と体験
5| K-POPの未来
アイドルに求められるもの
高まる「公正さ」への意識
K-POPのグローカライゼーション
おわりに
【メディア紹介】
〇「東京新聞」書評(2021/7/30)「ファンを巻き込んだそのビジネスモデルには驚き、そして納得することが多い。読後にK-POPの緻密に作り込まれたビデオを見ると、さらにその納得感が深まった。」(篠崎弘氏)
〇「この指とーまれ! Book Lounge」(2021/7/5)「D2Cにおける顧客=ファンとの共創をさらに進化させ、その熱量と活動を高めることでスケールをも実現しているのがK-POPです。その意味でK-POPはD2Cの先を示しているともいえます。」(丸井グループ代表・青井浩氏)
〇QUARZ「週刊だえん問答」「この本に書かれていることになぜ自分が衝撃を受けたかと言いますと、K-POPファンの動きが、まさに、アルメニア人起業家の方が言ったような「シビック・エコノミー」のひとつの大規模の例なのかもしれないと思ったからなんです。」(若林恵氏)
〇TBSラジオ「アフター6ジャンクション」(2021/4/7)『ビヨンドザカルチャー』特集
〇大好評につき、アンコールプログラム化! AMAZON EXCLUSIVE「DOMMUNE RADIOPEDIA大百科」(2021/11/1、12/16)「K-POPはなぜ世界を熱くするのか」特集
〇「週刊文春」(2021年6月17日号)『著者は語る』
〇「Rolling Stone Japan」(2021年8月号)若林恵×田中絵里菜対談『K-POPファンはいかに世界を変えるか』にてご紹介
……その他、「TV Bros.」「週刊新潮」「東洋経済オンライン」「現代ビジネス」「アシタノカレッジ」「Pen」「ENCOUNT」「プレシデントオンライン」「フォーサイト」「サイゾー」「GINZA」「kstyle」「SPUR.JP」「FNMNL」「CINRA」など…ご紹介・著者取材多数! !
BTSからBLACKPINK、NiziUまで、
Z世代を中心に世界を熱狂させるK-POP。
そのわけは、音楽でも、パフォーマンスでもなく、
5つの “バリアフリー"にあった。
お金:ライブに行くまではすべて無料
時間:いつからでも後追い可能
距離:どんなに遠くからでもリアルタイムで参加
言語:どんな言語にも翻訳されるコンテンツ
制約:ファンがどんどんシェアして広めていく
K-POPはどうしてこんなにも世界中の人々を惹きつけているんだろう?
どんなふうに作られていて、どんな仕掛けによって広まっているんだろう?
世界中のファンが参加できる生配信アプリ「V LIVE」、予告のスケジュールを教えてくれる「ティザー表」、
推しだけを1曲分堪能できる「ファンカム」、ファンが自腹で駅に出す「サポート広告」……ファンを虜にする多彩すぎる仕組みの数々。
K-POPのクリエイターたちが語るリアルな声とともに、プロモーションの視点から世界的なムーブメントを体系的にまとめた初の書籍。
K-POPのすべてがこの一冊でわかる。
“K-POPの作り手"たちに韓国で直接インタビュー
音楽プロデューサー、ブランド戦略責任者、A&R、アートディレクター、MV監督、
ボーカルトレーナー、振付師、スタイリスト……
「出会う人はみな、私の同世代か、年下の大学生だった。そんな若者たちがメジャーシーンで制作に携わり、 世界をリードしている。
「若さ」は単に年齢的なことだけではなく、これまで積み上げてきたものを手放す勇気、
良いと思ったものはすぐ吸収するハングリー精神、そういった感覚のことでもある。
彼ら彼女らの「若さ」はどこからやってくるのだろうか。
K-POPの制作現場から放たれる熱いエネルギーにもきっと「うねり」の正体はある。」(はじめにより)
目次:
はじめに
1| 「世界を熱くする音楽」が生まれる国
常に「パリパリ」変わり続ける
国が整えたK-POPのインフラ
ファンが自らジャックできる音楽チャート
兵役がもたらす刹那的なアイドル
K-POPに流れるじっとりとした情緒
2| 誰にでも開かれているK-POPの入口
「お知らせ」しない公式アカウント: SNS
K-POP特有のお祭り期間:カムバック
じらして興味を引きつける予告:ティザー
名刺代わりの3分映え映像: MV
公演化する記者発表会:ショーケース
「模倣」から生まれるオリジナリティ:カバーダンス
見終わらないふろく映像:派生コンテンツ
遊びに行ける「世界観」:ポップアップストア
3| ファンが自ら「広報」に変わる仕掛け
推しのためだけに存在する共同体:ファンダム
世界をひとつにした動画コミュニティ: V LIVE
公式を超えるDIY字幕:ファンサブ
代わりに営業してくれる社外広報:ホームマスター
ファンが出資する応援広告:サポート
「ポリティカル」に連帯するファンダム
4| 「K-POPグループ」の作り方
デビュー前から完成型:練習生
グループコンセプトの差別化:ストーリーテリング
サブスク最適な「パッチワーク」音楽:ソングキャンプ
フックソングとポイントダンスからの進化:振付
舞台から出勤までコーディネート:スタイリング
二度おいしいリリース形態:リパッケージ
グッズ化するCD:所有と体験
5| K-POPの未来
アイドルに求められるもの
高まる「公正さ」への意識
K-POPのグローカライゼーション
おわりに
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日出版社
- 発売日2021/4/3
- 寸法12.9 x 1.7 x 18.9 cm
- ISBN-104255012121
- ISBN-13978-4255012124
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商品の説明
著者について
1989年生まれ。日本でグラフィックデザイナーとして勤務したのち、K-POPのクリエイティブに感銘を受け、2015年に単身渡韓。
最低限の日常会話だけ学び、すぐに韓国の雑誌社にてデザイン・編集担当として働き始める。
並行して日本と韓国のメディアで、撮影コーディネートや執筆を始める。
2020年に帰国してから、現在はフリーランスのデザイナーおよびライターとして活動。
過去に『GINZA』『an·an』『Quick Japan』『ユリイカ』『TRANSIT』などで韓国カルチャーについてのコラムを執筆。
韓国・日本に留まらず、現代のミレニアルズを惹きつけるクリエイティブやカルチャーについて制作•発信を続けている。
最低限の日常会話だけ学び、すぐに韓国の雑誌社にてデザイン・編集担当として働き始める。
並行して日本と韓国のメディアで、撮影コーディネートや執筆を始める。
2020年に帰国してから、現在はフリーランスのデザイナーおよびライターとして活動。
過去に『GINZA』『an·an』『Quick Japan』『ユリイカ』『TRANSIT』などで韓国カルチャーについてのコラムを執筆。
韓国・日本に留まらず、現代のミレニアルズを惹きつけるクリエイティブやカルチャーについて制作•発信を続けている。
登録情報
- 出版社 : 朝日出版社 (2021/4/3)
- 発売日 : 2021/4/3
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 240ページ
- ISBN-10 : 4255012121
- ISBN-13 : 978-4255012124
- 寸法 : 12.9 x 1.7 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 63,766位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 96位海外のロック・ポップス
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.2
星5つ中の4.2
70 件のグローバル評価
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