確かこのアルバムの前に92年頃にListen Upというアルバムを出していた記憶があるクインシージョーンズですが
バックオンザブロック以来の豪華アーティスト集結によるアルバムです。個人的にR&B関係の曲中心に述べます。
まずマイケルのカバーである(5)Rock With You、テイク6とブライアン・マックナイトが共演した(6)、
そのマイケルにYou Are Not Aloneを提供したR.ケリー参加の(11)、
タミアとベイビーフェイスデュエットの(13)、故バリーホワイトの声が魅力の(14)と今回も聴き所は多い。
(5)は当時若干15歳で売れ出した頃のブランディに歌わせてヘヴィDにラップをさせてます。
ヘヴィDはそのマイケルのJamやジャネットのAlrightのリミックスでもラップをしていた人ですが
ヘヴィDの起用はちょっと旬をすぎているかなという疑問はありますが、
元からラップの上手さに定評のある人だけにこれはこれでいい。
圧巻は(11)。R.ケリーが影響を受けたアイズレーブラザーズのロナルド・アイズレーや
ケリーがデビュー当初意識していたであろうアーロン・ホール
(ヘヴィDのヒット曲Now That We Found Loveでのバックヴォーカルは実はこの人)
やそのアーロンホールが影響を受けたギャップバンドのチャーリー・ウィルソンという夢の共演で
まあとにかく濃い1曲です(ナオミ・キャンベルはおまけということでw)。
R.ケリー自身が書いた曲ですが、You Are Not Aloneよりこっちの方がR.ケリーらしい曲です。
続く(12)はタイトル通りのこれぞR&Bのバラード(スロージャム)と言うべき曲。
バックコーラスにポートレイトが参加(わかんねえよ!w)という勿体ない使い方。
シングルカットもされた曲です。
ちなみにこの曲現在発売されているものは、タミアとベイビーフェイスのデュエットですが
発売当時はSWVとベイビーフェイスでした。何故かシングルの時点でボーカルがタミアに差し替えられて
バックのドラムパターンなどのアレンジも変わってます。(正直オリジナルの方が好きだけどなぁ・・。)
それがそのまま収録されているようです。
そして流れるように次の(14)へと変わりますが、ハーモニカ主体の曲にバリーホワイトの
低〜い渋い声が響き渡ります。バリーホワイトはバックオンザブロックでも
The Secret Gardenで参加してその存在感をアピールしていました。
バックオンザブロックの時はグラミー賞などでプロデューサーオブザイヤーを受賞していたと思いますが
それほど当時は勢いがあり、脂ののっていた時期だったと思いますがそれから5年、
さすがにあれほどの勢いは感じられませんが、これだけのアーティストが集えるのは
大御所クインシーにしか成し得ないことですし、充実の1枚です。