内容紹介
現代のバッハ弾き、セルゲイ・シェプキン/ゴルトベルク変奏曲 満を持して13年振りに再録音した衝撃の演奏
[商品番号:KKC-29] 全く新しい解釈で聴衆を驚嘆させた衝撃の初来日の一年後、シェプキンは13年振りにゴルトベルク変奏曲を再録音。多彩な装飾音、生気に満ちた演奏は変わらずに、新たな解釈を加え音楽に一層深みを与えた充実の演奏となりました。今回もすべてのリピート(アリア・ダ・カーポ以外)を繰り返していますが、シェプキン自身はこの作品の複雑な素材に「ニ度生きる」機会を与え、より宇宙的な広がりを加えたと語っています。1995年の最初の録音以降、 何度も演奏し、その中で変化していった解釈を知識、想像、センスを用い新たなゴルトベルク変奏曲を世に放ちます。
もしあの世が存在するのなら、私はグールドに会いたいと思います。彼はいつでも私の偉大なヒーローでしたから。しかし、私が再録したのは、グールドが1981年に考えたのと同じ理由があったからです。セルゲイ・シェプキン(解説より)
セルゲイ・シェプキン(ピアノ)
録音:2008年7月22日 ジョーダンホール、ニューイングランド音楽院 (ボストン)
[KKC-29] [71'52'']
アーティストについて
[セルゲイ・シェプキン・プロフィール]
ロシアのサンクトペテルブルク生まれ。サンクトペテルブルク音楽院で、アレクサンドラ・ジュコーフスキー、グリゴリー・ソコロフ、アレクサンダー・イカレフにピアノを師事し、1985年に最優等で卒業。1990年にアメリカに渡り、ボストンに移住。ニューイングランド音楽院でラッセル・シャーマンのもとでさらに研鑽を積み、1992年に演奏ディプロマを、1999年には音楽芸術博士号を取得。1994年から1998年には伝説的なフランス系アメリカ人ピアニストのポール・ドグローに師事。現在、ニューイングランド音楽院の予備校及び継続教育部門教員およびピッツバーグのカーネギーメロン大学ピアノ科准教授。
2007年に東京のすみだトリフォニーホールでバッハのゴールドベルク変奏曲を演奏し、日本デビューを果たした。以来、彼は毎年同ホールで演奏している。また京都コンサートホール、札幌コンサートホールKitaraでもリサイタルを行う。1993年にカーネギーホールのワイル・リサイタル・ホールにてニューヨーク・デビュー。その後アメリカ内外の主要会場や多くのコンサートシリーズに出演している。
ニューヨーク・タイムズ紙は彼を「ロマンティックな扇動者」、「称賛すべきブラームス愛好者」と呼び、ニューヨーク・サン紙は、彼がニューヨークのバージミュージックで演奏したムソルグスキーの《展覧会の絵》を2004年のベスト・パフォーマンスの一つと絶賛した。ボストン・グローブ紙は、シェプキンは「非凡で、唯一無二の才能と誠実さをもったアーティストであり、多様性に富んだアプローチと洞察力とをまとめあげている」と述べている。またミュージックウェブ・インターナショナルの最近のレビューでは、シェプキンの演奏を「衰えを知らない演奏」と評している。
《公演情報》 2010年11月19日(金) すみだトリフォニーホール 19:00 開演