【概要】
(分野)流通、オムニチャネル、IoT、クラウド、ビッグデータ、AI
(頁数)前書10頁 + 本文195頁 + 後書7頁
(出版日)2016/3/16
本書は、Amazonが提供する発注後2時間以内に荷物が届く「PrimeNow」を代表とする、IoT時代の新しい物流の在り方を説くと共に、日本の物流業界で致命的な傾向である「現在、”物量”自体が減少傾向にあり、人口が減っていく将来には更に減っていくだろう」という現実を踏まえながら、こうした時代における筆者なりの物流戦略(戦略的ロジスティクス)を展開しています。
【内容】
本書では、どれだけのモノを運ぶかという「物量」にではなく、「物流が発生する頻度」を表す「物流量」という考え方を基底に、実際に顧客にモノが届く、顧客がモノを買う「ラストワンマイル」における「顧客接点」をいかに有効利用するかが重要だと説いています。具体的には、「顧客満足」を上げその企業の「ファン」となってもらうことで、ただ販路を広げるだけでなく、様々な機会を通して顧客にアプローチするオムニチャネルなど、既存の市場を深堀する方向で戦略論が語られています。
また、本書で扱われるIoTとは、POSデータを始めとしたビッグデータであり、それを保存・同期するクラウドであり、その分析にAIを用いることです。これらは既存の物流をより最適化することで、欠品をなくして顧客の失望を防ぎ、在庫を増やして管理の増加を防ぐ目的で使用されています。
【感想】
本書では、更に倉庫業務の効率化や、リコメンド機能の充実化などについても触れられていますが、それらはそのままAmazonが今現在実施していること、そのまんまの様に思えます。
ただ、今までと状況が大きく違うのが、これらの技術がより一般的となり、日本でもさまざまな業界にも浸透して来ている中で、リアル店舗を持つ企業が、どのようにサービスを導入・構築していくのがベターなのか?という示唆が得られた様に感じました。
IoT時代のロジスティクス戦略 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2016/3/16
-
本の長さ210ページ
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言語日本語
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出版社幻冬舎
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発売日2016/3/16
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ISBN-104344974409
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ISBN-13978-4344974401
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
あらゆるモノがネットにつながる時代、企業の最適化&顧客満足度向上を実現する“新”物流とは。大手企業の物流改革を数多く手掛け、業績向上に貢献してきたロジスティクスコンサルタントが徹底解説。
著者について
■ 秋葉 淳一 (アキバ ジュンイチ)
株式会社フレームワークス代表取締役社長。1987年4月大手鉄鋼メーカー系のゼネコンに入社。制御用コンピュータ開発と生産管理システムの構築に携わる。
その後、多くの企業のサプライチェーンマネジメントシステム(SCM)の構築とそれに伴うビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)のコンサルティングに従事。
2005年8月株式会社フレームワークスに入社、SCM・ロジスティクスコンサルタントとしてロジスティクスの構築や改革、および倉庫管理システム(WMS)の導入をサポートしている。
単に言葉の定義ではない、企業に応じたオムニチャネルを実現するために奔走中。
■ 渡辺 重光 (ワタナベ シゲミツ)
株式会社フレームワークス代表取締役会長。株式会社日本ビジネスクリエイト代表取締役会長。
1986年4月清水港を基点に200年以上続くグループの物流系情報システム企業に入社。
まだパソコンも普及していない時代から物流のIT化に携わる。
その後、日本製として初の本格的な倉庫管理システム(WMS)の開発販売事業を開始。
以降、SCM・ロジスティクスコンサルタントとして大手企業の先進的なSCMの構築や改革、およびロジスティクスのデジタル化をサポートしている。
IoTが普及し情報がリアルタイムに集まる時代、次世代のロジスティクスシステムを実現するべく奮闘中。
株式会社フレームワークス代表取締役社長。1987年4月大手鉄鋼メーカー系のゼネコンに入社。制御用コンピュータ開発と生産管理システムの構築に携わる。
その後、多くの企業のサプライチェーンマネジメントシステム(SCM)の構築とそれに伴うビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)のコンサルティングに従事。
2005年8月株式会社フレームワークスに入社、SCM・ロジスティクスコンサルタントとしてロジスティクスの構築や改革、および倉庫管理システム(WMS)の導入をサポートしている。
単に言葉の定義ではない、企業に応じたオムニチャネルを実現するために奔走中。
■ 渡辺 重光 (ワタナベ シゲミツ)
株式会社フレームワークス代表取締役会長。株式会社日本ビジネスクリエイト代表取締役会長。
1986年4月清水港を基点に200年以上続くグループの物流系情報システム企業に入社。
まだパソコンも普及していない時代から物流のIT化に携わる。
その後、日本製として初の本格的な倉庫管理システム(WMS)の開発販売事業を開始。
以降、SCM・ロジスティクスコンサルタントとして大手企業の先進的なSCMの構築や改革、およびロジスティクスのデジタル化をサポートしている。
IoTが普及し情報がリアルタイムに集まる時代、次世代のロジスティクスシステムを実現するべく奮闘中。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
秋葉/淳一
株式会社フレームワークス代表取締役社長。1987年4月大手鉄鋼メーカー系のゼネコンに入社。制御用コンピュータ開発と生産管理システムの構築に携わる。その後、多くの企業のサプライチェーンマネジメントシステム(SCM)の構築とそれに伴うビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)のコンサルティングに従事。2005年8月株式会社フレームワークスに入社、SCM・ロジスティクスコンサルタントとしてロジスティクスの構築や改革、および倉庫管理システム(WMS)の導入をサポートしている
渡辺/重光
株式会社フレームワークス代表取締役会長。株式会社日本ビジネスクリエイト代表取締役会長。1986年4月清水港を基点に200年以上続くグループの物流系情報システム企業に入社。まだパソコンも普及していない時代から物流のIT化に携わる。その後、日本製として初の本格的な倉庫管理システム(WMS)の開発販売事業を開始。以降、SCM・ロジスティクスコンサルタントとして大手企業の先進的なSCMの構築や改革、およびロジスティクスのデジタル化をサポートしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
株式会社フレームワークス代表取締役社長。1987年4月大手鉄鋼メーカー系のゼネコンに入社。制御用コンピュータ開発と生産管理システムの構築に携わる。その後、多くの企業のサプライチェーンマネジメントシステム(SCM)の構築とそれに伴うビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)のコンサルティングに従事。2005年8月株式会社フレームワークスに入社、SCM・ロジスティクスコンサルタントとしてロジスティクスの構築や改革、および倉庫管理システム(WMS)の導入をサポートしている
渡辺/重光
株式会社フレームワークス代表取締役会長。株式会社日本ビジネスクリエイト代表取締役会長。1986年4月清水港を基点に200年以上続くグループの物流系情報システム企業に入社。まだパソコンも普及していない時代から物流のIT化に携わる。その後、日本製として初の本格的な倉庫管理システム(WMS)の開発販売事業を開始。以降、SCM・ロジスティクスコンサルタントとして大手企業の先進的なSCMの構築や改革、およびロジスティクスのデジタル化をサポートしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2016/3/16)
- 発売日 : 2016/3/16
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 210ページ
- ISBN-10 : 4344974409
- ISBN-13 : 978-4344974401
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Amazon 売れ筋ランキング:
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カスタマーレビュー
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2016年7月3日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
本書は「IoT時代のロジスティクス戦略」と題しているが、主な内容は「小売物流」である。
BtoBの物流も触れられているが、あくまで「完成品」のBtoB物流であり、部品物流や生産物流に関する記載はない。
その前提において、購入の適否を判断すべきだと思う。
とはいえ、小売物流のサプライチェーンに関して、本来こういうことを考えるべき、という論点を理解する上においては、役に立つ内容である。
特に、単純に「物流費の効率化」や「物流コストの最小化」を目指すのではなく、「サプライチェーンの最適化」を目指すべき、という指摘は、当然のこととはいえ、実は十分に検討できていない企業が多いのではないか。
その意味において、自社が十分検討できているか、見直すときに参考になる内容が多数盛り込まれている。
ラストワンマイルへの対応を中心としたオムニチャネル戦略、ロジスティクスで新たな付加価値を生み出す方法など、刮目される内容もあるので、「小売物流」に携わられる方には、オススメしたい。
BtoBの物流も触れられているが、あくまで「完成品」のBtoB物流であり、部品物流や生産物流に関する記載はない。
その前提において、購入の適否を判断すべきだと思う。
とはいえ、小売物流のサプライチェーンに関して、本来こういうことを考えるべき、という論点を理解する上においては、役に立つ内容である。
特に、単純に「物流費の効率化」や「物流コストの最小化」を目指すのではなく、「サプライチェーンの最適化」を目指すべき、という指摘は、当然のこととはいえ、実は十分に検討できていない企業が多いのではないか。
その意味において、自社が十分検討できているか、見直すときに参考になる内容が多数盛り込まれている。
ラストワンマイルへの対応を中心としたオムニチャネル戦略、ロジスティクスで新たな付加価値を生み出す方法など、刮目される内容もあるので、「小売物流」に携わられる方には、オススメしたい。
2016年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルにIOTとあるがIOTと物流についての具体的な内容は見当たらず、ロジスティクスというより小売業のマーケティングについての記述が大半を占める。各社の事例も、一般的なスローガン的なことが、提示されているだけで具体的な内容の記述がないため、何がどう悪くて、どう改善されたのかわからなかった。
2016年4月29日に日本でレビュー済み
時間指定とか当日配送とかにゼーハーゼーハーしてる物流業界に身を置く者です(笑)
いまや物流とは「モノを運ぶ」ではなく「付加価値を与えるサービス」へと変化している。この変化を読み取れず、物流を軽視していると痛い目にあうよ。
雑に要約すると上記のような内容になりますでしょうか。
①商品力による差別化が難しくなっている→サービスによる差別化の時代に
②結果、物流も「運ぶ」だけでなく「必要な時に・必要な場所に・必要なモノを届ける」サービスが求められるし、結果それが競合他社との差別化に繋がる。
③それを実現するにはIT化が必須。
④またIT化に伴い、多くのデータが集まる物流のビッグデータを活用すればマーケティングにもつながる。
⑤なので物流ありきで経営戦略(ITやマーケティング)を考えていく時代になる。
という感じです。内容自体は特に目新しいものでもなく、具体的な対策・施策が載っていないのがイマイチ。特にタイトルにあるIOTとロジスティクスの繋がりの内容が平易だったため☆2個減としています。
ただ、なぜ物流が今後経営戦略上重要になってくるのかは分かりやすく書かれています。
本書によって気づかされた非常に印象的な内容が1点。
「物流量は増えているが物量は減っている」
物流量…物流が発生する頻度
物量…流通するモノの絶対量
つまり少量多頻度の輸送・配送が増加しているということ。
何をいまさらと思わる方も多いかと思いますが、
トラック不足・ドライバー不足など”物流が需要に追い付いてない!”という雰囲気の情報が流れている中が、実は物量自体は減少傾向にあるというのは非常に考えさせられます。
生産性が悪化しているということですもんね…。
サービスレベル向上をいかに生産性高くやれるかが今後の物流のKEYになると本書を読んで感じました。
物流業界の現状と照らし合わせながら色々派生して物事を考えるには非常に価値ある1冊です。
いまや物流とは「モノを運ぶ」ではなく「付加価値を与えるサービス」へと変化している。この変化を読み取れず、物流を軽視していると痛い目にあうよ。
雑に要約すると上記のような内容になりますでしょうか。
①商品力による差別化が難しくなっている→サービスによる差別化の時代に
②結果、物流も「運ぶ」だけでなく「必要な時に・必要な場所に・必要なモノを届ける」サービスが求められるし、結果それが競合他社との差別化に繋がる。
③それを実現するにはIT化が必須。
④またIT化に伴い、多くのデータが集まる物流のビッグデータを活用すればマーケティングにもつながる。
⑤なので物流ありきで経営戦略(ITやマーケティング)を考えていく時代になる。
という感じです。内容自体は特に目新しいものでもなく、具体的な対策・施策が載っていないのがイマイチ。特にタイトルにあるIOTとロジスティクスの繋がりの内容が平易だったため☆2個減としています。
ただ、なぜ物流が今後経営戦略上重要になってくるのかは分かりやすく書かれています。
本書によって気づかされた非常に印象的な内容が1点。
「物流量は増えているが物量は減っている」
物流量…物流が発生する頻度
物量…流通するモノの絶対量
つまり少量多頻度の輸送・配送が増加しているということ。
何をいまさらと思わる方も多いかと思いますが、
トラック不足・ドライバー不足など”物流が需要に追い付いてない!”という雰囲気の情報が流れている中が、実は物量自体は減少傾向にあるというのは非常に考えさせられます。
生産性が悪化しているということですもんね…。
サービスレベル向上をいかに生産性高くやれるかが今後の物流のKEYになると本書を読んで感じました。
物流業界の現状と照らし合わせながら色々派生して物事を考えるには非常に価値ある1冊です。