ウェブプレーヤーを開く
![クロスロード・ギター・フェスティヴァル 2019 [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51ICzQ01uWL._AC_UL160_SR160,160_.jpg)
「Surfin' On Sinewaves」で、5つ星CDとして紹介されていたので、私も買って聴いてみました。
確かにこれは、間違いなく5つ星CDです。たいへんおすすめです。
ジャンルを分けるとすれば、プログレッシブトランスというのでしょうか？ 重低音の効いたビート、リバーブが強くかかったシンセの音、でもアゲすぎず、時にはチルアウト風でもある、あくまでも上品な仕上がり。
また曲の凝りようといったらハンパありません。細かい１音１音まで気を使って練り上げられているのがよくわかります。職人魂爆発って感じです。
前衛芸術的な雰囲気さえ漂ってきますが、エンターテイメント性も充分で、歌モノのメロディはわかりやすくいっしょに歌えるほどですし、踊れる曲はしっかり踊れてとても盛り上がります。
そのへんの使い捨てトランスとは一線を画しています。若い人だけでなく、大人が聴いてても全く恥ずかしくないような、完成度の高い名盤です。
Tr.1 は、ぶいぶい踊れて盛り上がれつつも、メロディが秀逸な歌モノ。それもそのはず、元ネタは Coldcut というグループの「Autumn Leaves」という曲なんだそうです。
途切れずに Tr.2〜4 まで続きます。Tr.2・Tr.3 とプログレッシブハウスみたいな曲が続き、Tr.4 でメロディアスなボーカルに乗せて、第１部終了 といった趣き。この流れも秀逸で、特に Tr.4 での終わらせ方がすばらしい。Orbital の「Lush 3-1 〜 Remind」の流れを彷彿とさせます（曲調は全然違いますけどね＾−＾；）
Tr.5 は雰囲気を変えてアゲアゲな曲。でも派手派手では無く、渋いプログレッシブぽい感じの曲です。
Tr.6 ではまた一転、アンビエント風にはじまって、女性ボーカルからハウス調になる哀しげで美しい曲。これも名曲。
（この、１曲ごとにアゲたりサゲたりする間が秀逸なので、時間を忘れてどんどん聴けてしまいます。）
Tr.7 はまた雰囲気が一転。ブリブリな４つ打ちバスドラと、「ゆーびーでぃう゛ぉーい、う゛ぉーい、う゛ぉーい・・・」というボイスが耳にこびりつく印象的なナンバー。後半からのシンセの和音とアルペジオが美しい。
そして、息もつかせず Tr.8 になだれ込みます。このつなぎも素晴らしい。
この Tr.8「Mindcircus」がこれまたすばらしい！個人的にはアルバム中１番です。もう、この曲のためだけにこのアルバム買ってもいいくらいですよ！
透き通ったピアノと軽やかなドラムに乗せて、妖しげな女性ボーカルが秀逸なメロディを歌い上げます。ボーカルのブレス音・吐息まで曲の一部と化しています！美しさと感動レベルはピカイチです。中間部のプログレッシブな部分や、ラストの展開も完璧。素晴らしすぎる。
Tr.9 はまた凝った曲です。エスニック風味なボーカルではじまり、メイン部は基本的に 4拍子なのですが、シンセベースのリズムが 6+5+9+2+10=32拍で１サイクル という、ちょっと聴くと変拍子と勘違いしそうな、なんともプログレッシブな構成になっています。
Tr.10、Tr.11 がアルバムタイトルにもなっている曲です。Tr.10のほうは、Tr.9 のラストの雰囲気を受け継いでとぎれなく始まり、重低音ビートの効いたシリアスなプログレッシブハウス。
Tr.11 も同じ曲の別アレンジですが、こちらはうってかわって、めくるめくような美しい癒し系の世界が展開されます。最後に気持ちを落ち着けるチルアウトって感じです。
ちなみに Tr.12 のボーナストラックは、国内盤・米国盤・インターネット販売盤（かな？）でそれぞれ収録曲が違っているようです。
しかし、あまりにも Tr.1〜11 までの流れが完璧すぎるので、続けて聴くと、ボーナストラック要らないよ！という気分になってしまいますｗ
また出来も、いわゆるよくある別ミックス、という感じで、正直言ってオリジナルを超えるようなものはありませんでした。
従って、本当に「ボーナス・トラック」。まあ、オマケがついていてちょっとラッキー！くらいで思っておいたほうがいいかもしれません。（＾−＾；
カスタマーレビュー
この商品をレビュー
他の国からのトップレビュー
Rob
Another solid WOW album
2020年1月30日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Andrew Milne
Five Stars
2015年11月25日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Edmund and Madeleine
Four Stars
2015年5月3日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Christopher Blick
Five Stars
2016年5月22日に英国でレビュー済みAmazonで購入
R. Hall
Knew it would be great, yet still surprised!
2012年12月13日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入