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Ibasyo―自傷する少女たち“存在の証明" 単行本 – 2018/3/30
購入を強化する
「 居場所 」を求めながら、
自らを傷つけずにはいられなかった彼女たちの細やかな心性に、
世界で活躍する気鋭の写真家・岡原功祐が光をあてる。
写真60点余と文章ドキュメント約280頁。
読み、見る者を圧倒する一書。
【目次より】
プロローグ
木部ちゃん ――耳をふさぎ、安らぎをさがす
ゆか ―――――トンネルの先に見える薄日
凪(なぎ)ちゃん ――繰り返す日々の営み
さゆり ――――自尊心のゆくえ
ミリ ―――――期待される自分、なりたい自分
エピローグ
- 本の長さ372ページ
- 言語日本語
- 出版社工作舎
- 発売日2018/3/30
- 寸法18.5 x 11.8 x 2.5 cm
- ISBN-104875024908
- ISBN-13978-4875024903
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
1980年東京都出身。早稲田大学卒。南ア国立WITS大学大学院中退。 コロンビア・メデジンのスラムで、麻薬戦争の中に生きる若者たちの日常を切り取った『Contact #1 -Any Given Day-』(2013年刊・KOW)や、2011-14年に原発事故後の福島を撮影した『Fukushima Fragments』(2015年刊・Edition de La Martinière)をはじめ、南米からアメリカ合衆国を目指す不法移民たちに同行した記録『Almost Paradise』(2014年刊・Only Photography)などの写真集がある。
2009年には世界報道写真財団が世界中の若手写真家から12人を選ぶJoop Swart Masterclassに日本人として初選出。Photo District News が選ぶ世界の若手写真家30人にも選ばれる。また2010年には、「Ibasyo」でW.ユージン.スミス・フェローシップを受賞。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1980年東京都出身。早稲田大学卒。南ア国立WITS大学大学院中退。2007年にフランスの写真家エージェンシーVUに参加、2010年脱退。2010年、『Ibasyo』でW.ユージン.スミス・フェローシップを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 工作舎 (2018/3/30)
- 発売日 : 2018/3/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 372ページ
- ISBN-10 : 4875024908
- ISBN-13 : 978-4875024903
- 寸法 : 18.5 x 11.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 827,443位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
著者について

1980年東京都出身。早稲田大学卒。南アフリカWITS大学大学院中退。人の居場所を主なテーマに撮影を続け、これまでに『Contact #1』『消逝的世界』『Almost Paradise』『Fukushima Fragments』の4冊の写真集を上梓。
2008年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員。2009年には世界報道写真財団が世界中の若手写真家から12人を選ぶJoop Swart Masterclassに日本人として初選出。Photo District News が選ぶ世界の若手写真家30人にも選ばれる。また2010年には、『Ibasyo』でW.ユージン・スミス・フェローシップを受賞。2012年、原発事故後の福島を撮影した作品でゲッティー・グラント、2014年にはコロンビアの作品でピエール&アレクサンドラ・ブーラ賞を受賞。同作品は、ライカ社100周年記念巡回展にも選出された。
これまでに東京都写真美術館、クンスタール(ロッテルダム)、ケブランリー美術館(パリ)、C/Oベルリン(ベルリン)、ダイヒトールハーレン(ハンブルク)、バイエルン州立図書館(ミュンヘン)、アネンベルク写真センター(ロサンゼルス)、アパーチャー(ニューヨーク)など、各国の美術館やギャラリーでも作品が展示されている。
www.kosukeokahara.com
instagram.com/kosukeokahara
twitter.com/kosukeokahara
カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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私もその一人で、いくつかのセルフヘルプグループや当事者研究グループに参加しています。
そこで、この本が話題にあがりました。すでに読んでいた当事者の人はみな、この本については否定的な、あるいは悲しい想いをしている人が多かったです(作者に悪意はないことはわかっています。でも、その悪意なき無知や純朴さこそ問題なのです…)。
ある当事者の人は、「私たちを感動ポルノにしないでほしい」と泣いていました。
私も、「この作品を読んで感動している人は、たぶん当事者の過酷な人生にロマンチックな何かを消費して終わると思う。もう一度自分が何をしているのかを考えてほしい。これ以上、自傷に対するステレオタイプを強化したり増幅しないでほしい」と言いました。
自助グループに来ていた医療人類学の先生は、「かつて、西洋の人類学者が未開とされる人々の生活に密着してその生活を記録していたが、そこには本当の意味での理解はなかった。この写真家の人はまず先に撮りたいもの探しをしていて、すでに社会や医療がもっている自傷への理解を問い直したいなどの動機があったわけでもない。それが最後まで変わっていないから、寄り添っているようにみえて深刻な苦しみの表面的なものしかわかっていない。それが読者、とくに当事者に違和感を残すのだと思う」と言いました。
関心をもってもらったりすることはいいと思いますし、すべての当事者の人が否定的ではないとはもちろん思います。でも、「ここまで取材しても、やっぱり何か深い意味での理解はない(ステレオタイプの理解しかうまれない)のか」という、壁をかえって強く感じる(確認したような)気持ちになったのも事実です(本を旅に出して被写体の子たちへのメッセージを書いてもらうというのも、すごくキレイな違和感がありました)。最近は宣伝のために利害関係者がAmazonレビューを使うこともあると聞いていて、でも当事者の人も読むと思いますので、こういう綺麗ごとではすまない感想も、この本(作品)にふれる当事者の気持ちを予防的にまもる意味も込めて載せておきたいと思います(この本にネガティヴな気持ちをもったのは、あなただけではないです。自分を責めないで。安心してください)。
「リストカットや」「OD(薬物過剰摂取)」などの自傷行為が、生きる為の彼女らなりの手段なんだと知りました。
いろいろな人が思春期や社会人になってからも、様々な感情を抱えて生きていて、うつ病なども隣り合わせというのは、最近多くの人がわかってきたことではあると思います。自分には関係ないと話題にしないようにするから当事者だけではなく家族も苦しんでしまう。
こういう事って、みな口を閉ざして「自分には関係ない事」という様に話題にもしないから、当事者及びその家族は余計に苦しむ。
SNSなどでこういったグループがあるのも頷けます。この本は私のような特に問題がなく生きていると思っている人間もそうだけれど、当事者やその家族にも読んでもらえたらいいんじゃないかと思います。この本に出てくる女性たちが皆今は立ち直り、元気に過ごしているというのが最後に分かり、とても救いのある本だと思いました。
しかし、そのような著者だからこそ、彼女たちは抱え込んだ苦しみを語り、自らを傷つける姿をカメラの前にさらしたのだろう。ある女性は、性被害をきかっけに自傷行為に陥ったという。「ここまできたら、こんな体なんてきれいでも何でもない。だからもうどうでもよくなってた」。
彼女たちの苦しみを前に、著者はただ、よりそうことしかできない。しかし写真家としてのささやかな試み、「分析は医師や研究者の仕事だろうし、写真家にできることといえば、彼らの存在を認め、それを残すくらいしかない」、というその仕事を、見事に成功させている。一人の人間の存在、それぞれの人生が、たしかな手触りをもって心に迫る。
世界的に活躍するドキュメンタリー写真家による、優れたフォトストーリー。