著者の他の書籍が大変面白く、所謂「社長本」として有名な本書も読んでみた。
20代前半でここまで稀有な経験をする人はそうそういない。
社長をやるには万全の備えが必要だということがよくわかる。
下手したら自分の親よりも年上の人間から社会的に抹殺されそうになることは通常考えられない。
本物の詐欺師は社会的な立場のある著名人らと深いパイプがあったり、世の中のグレーゾーンに生息していることも興味深かった。
ただ、後半の経営破綻の話に入ると、その書き方が少々気になった。
なるべく具体的に顛末を書こうとしているのは理解できるものの、
被害妄想のように取られかねない憶測に基づいた記述が散見されるのが少々惜しかった。
(内容がではなく、あくまで書き方についての個人的な感想です)
それから立崎らの詐欺師一味の悪事を書き連ねる一方で、自身を「欲の無い人間」と書いているが、
著者の他の著作を読めば分かる通り、元々は資本家になるため、世の中を動かす原理(経済)を掌握するために
起業したのだから矛盾しており、書き方に「若さ」を感じずにはいられなかった。
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