『ITはすぐに汎用化するインフラだ』
これは同意です。新しいハードウェア・ソフトウェア・ネットワークはすぐに
汎用化(インフラ化)します。競争優位性を獲得するためにITを導入するのは
懸命ではないでしょう。
しかし、電力や鉄道と違うのは全世界で取り入れるほど汎用的なインフラ
はまだ存在せず、汎用化が進んだと思われたサービスが次々と生まれる
新しいサービスによって完全汎用化する前にあっという間に陳腐化して
しまうのがITの特徴ではないでしょうか。
(ライフサイクルが短い)
そこで、この本が本来取り上げなければならなかった事例は、
『一部/完全汎用化(インフラ化)したITを取り入れなかった企業はどうなったか』
だと思います。
今更、生産性向上や新サービスのためにITを導入する会社はほとんどありません。
(少なくとも大企業は)
新しいサービスがぼこぼことインフラ化して、それにしょうがなく対応するため
IT投資を続けているのが現状です。大きな効果は出ていないかも知れません。
でも大きな損失もそのせいで出ていないかもしれないのです。
今の経営者が悩んでいるのは自社が生き残るために必要なインフラは何かで、
どのタイミングで導入すればいいかではないでしょうか。
(この本では一番を狙う必要は無いということのみ書かれています。)
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ITにお金を使うのは、もうおやめなさい ハーバード・ビジネススクール・プレス (Harvard business school press) 単行本 – 2005/4/7
現在、私たちは、ビジネスにおけるITの歴史の転換点にいる。つまりITは「誰かのため」の技術ではなく、「誰もが利用できる」インフラへと変貌を遂げ、すでに生産要素の一種でしかなくなっている。このような状況においては、ITへの積極的かつ大胆な投資はまったく無用である。本書は、ITがたどってきた歴史を、他のインフラ(鉄道・電信など)と比較しながら丹念にたどり、急速にコモディティ化したITの現状を描き出すとともに、この成熟したIT社会における企業戦略およびマネジメントについての新しい視点を、豊富な具体例を織り交ぜつつ提示する。「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌に掲載された際、激しい論争を巻き起こした論文を基に、今までにない見地を示した画期的論考。
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社ランダムハウス講談社
- 発売日2005/4/7
- ISBN-104270000627
- ISBN-13978-4270000625
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「ITの重要性は低下している」。かつてのITは、ライバルに対して優位に立つために活用できるような専有技術であった。しかし今では、「競争に参加するすべての企業が共有するインフラ技術」へと姿を変えた。私たちは、ビジネスにおけるITの歴史の転換点に近づいている。もはやコモディティ(必需品)となった情報技術への投資は無用と説く、全米で大きな論争を巻き起こした問題の書、ついに邦訳。
著者について
ニコラス・G・カー<BR>ダートマス大学で博士号を、ハーバード大学で修士号を取得。1997年から2003年にかけて、『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌の上級編集者を務める。現在は、ビジネス・ライターとして、経営戦略・情報技術やその相互関係などを主なテーマに、『フィナンシャル・タイムズ』紙、『ボストン・グローブ』紙などで執筆活動を展開している。また、「インターネットと社会に関するハーバード会議」「ハーバード・ビジネス・スクール戦略とビジネス環境会議」といった会議でも、講演を行っている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
カー,ニコラス・G.
ダートマス大学で学士号を、ハーバード大学で修士号を取得。1997年から2003年にかけて、『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌の上級編集者を務める。現在は、ビジネス・ライターとして、経営戦略・情報技術やその相互関係などを主なテーマに、『フィナンシャル・タイムズ』紙、『ボストン・グローブ』紙などで執筆活動を展開している。また、「インターネットと社会に関するハーバード会議」「ハーバード・ビジネススクール 戦略とビジネス環境会議」といった会議でも、講演を行っている
清川/幸美
香川県小豆島生まれ。津田塾大学国際関係学科卒業。メーカー勤務を経て、翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ダートマス大学で学士号を、ハーバード大学で修士号を取得。1997年から2003年にかけて、『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌の上級編集者を務める。現在は、ビジネス・ライターとして、経営戦略・情報技術やその相互関係などを主なテーマに、『フィナンシャル・タイムズ』紙、『ボストン・グローブ』紙などで執筆活動を展開している。また、「インターネットと社会に関するハーバード会議」「ハーバード・ビジネススクール 戦略とビジネス環境会議」といった会議でも、講演を行っている
清川/幸美
香川県小豆島生まれ。津田塾大学国際関係学科卒業。メーカー勤務を経て、翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : ランダムハウス講談社 (2005/4/7)
- 発売日 : 2005/4/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 223ページ
- ISBN-10 : 4270000627
- ISBN-13 : 978-4270000625
- Amazon 売れ筋ランキング: - 872,457位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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2011年1月12日に日本でレビュー済み
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1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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殿堂入り
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「ITは企業の競争優位につながるか」について、企業やIT技術の現状や、過去の技術革新がもたらした事例から、否定的な見解を示した本です。そして、「ソフトウエアは、今後どうなっていくのか?」「IT技術は、今後の企業の競争環境をどう変えていくか」「企業のIT投資はどうあるべきか」等を示してあります。また、そもそも「企業の競争優位」とは、どう考えるべきか、「モジュール化」など、流行(??)の戦略(?)戦術を切ります。
「データを駆使して」という方法で証明しているものではありません。しかし、過去の歴史、現状、いろいろな企業の事例などを丁寧に分析して、結論を導いている本でした。説得力があります。
技術技術した話題はホトンドありません。読みやすいです。薄いわりに、読み応えがあった印象です。IT投資に関わる方には、反論を考える等、参考になる点があると思います。
「データを駆使して」という方法で証明しているものではありません。しかし、過去の歴史、現状、いろいろな企業の事例などを丁寧に分析して、結論を導いている本でした。説得力があります。
技術技術した話題はホトンドありません。読みやすいです。薄いわりに、読み応えがあった印象です。IT投資に関わる方には、反論を考える等、参考になる点があると思います。
2011年5月2日に日本でレビュー済み
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「ITも電気、水道と同じように、みんなが誰でも同じように使うものになるから
競争優位性への貢献という観点からは積極投資する意味はありませんよ」
ということだろう。
確かにハードウェアに対しての説明にはある点では程度納得がいく。
みんなが同じように使っているものに必要以上に積極的に投資する価値はないだろう。
だがソフトウェアに関しての説明はおおざっぱ過ぎる気がする。
そして一面的だ。
ソフトウェアの価値は技術的な優位性にあるのではないだろう。
ソフトウェアは人間が直接使い、人間の意思決定や、業務ルール、
さらには社風・風土にまで影響を及ぼす。
この本の主張通りに、みんなが同じソフトウェアをつかったから、同じ結果・・・
という風になるだろうか???
実際、同じERPを使って成功しているところも、失敗しているところもある。
電気、ガスだったらそんなことはあまりないだろう。電気、ガス自体の品質
は問題になるとしても使いこなす方法なんてそんなに求められない。
しかし、ITはそれとは違い、「使いこなす技量」が未だ、強くもとめられている。
それを自社の業務に合わすには、その会社のビジネスのやり方、社風なども
大きく影響してくるからだ。
ある会社で有効なシステムが別の会社では成果を出さない。
多種多様な業種、ビジネス習慣が異なる現場で、ソフトウェアもただの共通品と
果たして言いきれるだろうか?
そこで求められるのが、やはりITを使いこなすためのリテラシーだろう。
それが他の電気、ガス、水道と大きく違うところだ。
この本で言っているのは、あくまで「ITの技術的な優位性による、競争優位性」という
点にとどまるというところ。
しかしソフトウェアの本質はそもそも技術的な優位性(それがJavaなのか、VB.NETなのか、
はたまたERPか) というところにあるのではなく、
「どう組み合わせるか?」という点がもっとも重要な点であり、或る種、建築物の
設計に似ている。
一つ一つの部品は別に大したものではない。ありふらた金属、あるいはただの木片かも
しれない。しかしどう組み合わせるかで、生まれるものは無限大である。
ERPのような大きなものを買い込み過ぎれば動きがとれなくなる。
かといって、全部手作りというのも難しい。
そのような状況の中で最適な組み合わせを選ぶかというのが今一番必要になっている真の意味での
「技術力」である。
こういう技術力は共通品ではなく、その企業の競争優位性を決定する、真の意味での
技術力、コピーしたら終わりではすまない、「ITに対するリテラシー」である。
この本の主張が本当なのだとしたら、どうも、
「将来的にはどの会社も同じような業務フローで、同じような意思決定
ルートにより、同じ商習慣で仕事をすることになる」と言っているように聞こえるので
ある。
一時確かにITへの過剰な期待のため、無駄な投資を生んだ実例は多かった
のかもしれない。しかし同様にあまりに極端すぎる反動もまた困ったものだ。
そういう意味で技術的なものは同じでも、ITをどう使うかという点で、まだまだ企業として
ITには真剣に考えなければならない点が多々ある。
電気と同じようにほっておけばいいというものではないと思し、ITの本質をあまりに
単純化、一面的な現象だけとらえている本と言えそうだ。
競争優位性への貢献という観点からは積極投資する意味はありませんよ」
ということだろう。
確かにハードウェアに対しての説明にはある点では程度納得がいく。
みんなが同じように使っているものに必要以上に積極的に投資する価値はないだろう。
だがソフトウェアに関しての説明はおおざっぱ過ぎる気がする。
そして一面的だ。
ソフトウェアの価値は技術的な優位性にあるのではないだろう。
ソフトウェアは人間が直接使い、人間の意思決定や、業務ルール、
さらには社風・風土にまで影響を及ぼす。
この本の主張通りに、みんなが同じソフトウェアをつかったから、同じ結果・・・
という風になるだろうか???
実際、同じERPを使って成功しているところも、失敗しているところもある。
電気、ガスだったらそんなことはあまりないだろう。電気、ガス自体の品質
は問題になるとしても使いこなす方法なんてそんなに求められない。
しかし、ITはそれとは違い、「使いこなす技量」が未だ、強くもとめられている。
それを自社の業務に合わすには、その会社のビジネスのやり方、社風なども
大きく影響してくるからだ。
ある会社で有効なシステムが別の会社では成果を出さない。
多種多様な業種、ビジネス習慣が異なる現場で、ソフトウェアもただの共通品と
果たして言いきれるだろうか?
そこで求められるのが、やはりITを使いこなすためのリテラシーだろう。
それが他の電気、ガス、水道と大きく違うところだ。
この本で言っているのは、あくまで「ITの技術的な優位性による、競争優位性」という
点にとどまるというところ。
しかしソフトウェアの本質はそもそも技術的な優位性(それがJavaなのか、VB.NETなのか、
はたまたERPか) というところにあるのではなく、
「どう組み合わせるか?」という点がもっとも重要な点であり、或る種、建築物の
設計に似ている。
一つ一つの部品は別に大したものではない。ありふらた金属、あるいはただの木片かも
しれない。しかしどう組み合わせるかで、生まれるものは無限大である。
ERPのような大きなものを買い込み過ぎれば動きがとれなくなる。
かといって、全部手作りというのも難しい。
そのような状況の中で最適な組み合わせを選ぶかというのが今一番必要になっている真の意味での
「技術力」である。
こういう技術力は共通品ではなく、その企業の競争優位性を決定する、真の意味での
技術力、コピーしたら終わりではすまない、「ITに対するリテラシー」である。
この本の主張が本当なのだとしたら、どうも、
「将来的にはどの会社も同じような業務フローで、同じような意思決定
ルートにより、同じ商習慣で仕事をすることになる」と言っているように聞こえるので
ある。
一時確かにITへの過剰な期待のため、無駄な投資を生んだ実例は多かった
のかもしれない。しかし同様にあまりに極端すぎる反動もまた困ったものだ。
そういう意味で技術的なものは同じでも、ITをどう使うかという点で、まだまだ企業として
ITには真剣に考えなければならない点が多々ある。
電気と同じようにほっておけばいいというものではないと思し、ITの本質をあまりに
単純化、一面的な現象だけとらえている本と言えそうだ。
2008年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はITの可能性と未来を信じて止みませんが、
この本の指摘するところも十分納得できます。
ハードウェアだけでなくソフトウェアについ
ても例外でないことは、マイクロソフトの
OSやオフィスソフトのバージョンアップが
大して内容の変化を伴わないことからも
見て取れます。
ただ、インフラとして定着したITが差別化要因
にはならないとしても、人類全体の恩恵にはなる
ということなので悲観する必要は全くありません。
この本の指摘するところも十分納得できます。
ハードウェアだけでなくソフトウェアについ
ても例外でないことは、マイクロソフトの
OSやオフィスソフトのバージョンアップが
大して内容の変化を伴わないことからも
見て取れます。
ただ、インフラとして定着したITが差別化要因
にはならないとしても、人類全体の恩恵にはなる
ということなので悲観する必要は全くありません。
2007年8月15日に日本でレビュー済み
著者はITについて、すでに電話や電気、鉄道といったコモディティ化されたインフラであると言ったうえで、ITの重要性は低下していると主張しています。ITに対する先進的な投資が成功したとしても、その成功が続くのは一時的なものだからITに対する支出は抑えたほうが良いし、グーグルやデルのような成功した企業を例に挙げてこのような企業がコモディティ化されたITをうまく利用していたりITのコモディティ化で成功してるといったことが述べられています。
この本の内容には共感できます。ITの技術はこれからも発展していくと思いますが、必要以上のITへの投資はリスクを招くだけでしょう。現在、IT業界で最先端を行くグーグルでさえ高価で高性能なIT機器ではなく、安価で必要最低限なIT機器を利用しているといわれます。余談ですが、インテルが初めてCPUを作ったきっかけが日本の電子機器メーカーが開発した電卓のためだったということが述べられています。意外だったのですが、私だけでしょうか。
それから、和訳がイマイチなのか全体的に文章が若干読みづらい印象を受けました。
この本の内容には共感できます。ITの技術はこれからも発展していくと思いますが、必要以上のITへの投資はリスクを招くだけでしょう。現在、IT業界で最先端を行くグーグルでさえ高価で高性能なIT機器ではなく、安価で必要最低限なIT機器を利用しているといわれます。余談ですが、インテルが初めてCPUを作ったきっかけが日本の電子機器メーカーが開発した電卓のためだったということが述べられています。意外だったのですが、私だけでしょうか。
それから、和訳がイマイチなのか全体的に文章が若干読みづらい印象を受けました。
殿堂入りVINEメンバー
『Harvard Business Review』誌2003/5月号に掲載された論文「IT Doesn't Matter」
[...]
(日本版 2004/3月号「もはやITに戦略的価値はない」 [...])は、業界に大きな論争を巻き起こしました。主張は単純で、「ITは大きな顔をして金を巻き上げているが、もはや電力や道路のようなインフラ、コモディティであり、戦略的差別化には貢献しない」というもの。
その論文と反論、再反論をまとめたのが本書です。原題は"DOES IT MATTER?"とやや軟調になっていますが、一つの見方として適切であって、大論争をするようなトンデモ話ではないと思います。
実際、日経BP『動かないコンピュータ』が象徴するように、何十億かけたシステムが野ざらしになったり、システムのお守りと本業とどっちがメインかわからなくなるような、「ITこそ戦略である」というドグマが産んだ悲劇は枚挙にいとまがありません。
当たり前ですが、ITは道具です。しかもメトカーフの法則によってユーザーが多いほど価値が上がる、まさにコモディティ化に適した道具です。
電話やコピー機同様、上手に活かして差別化戦略に"使えば"いいのです。カー氏も、別に「いらない」とも「革命がなかった」とも言っていません。「自分に必要なものを適切なコストで買って使う頭を持ちなさい」というシンプルな話なのだと、思います。
買う方も売る方も、一度考えておきたい視点を与えてくれる良書。
それにしても、「CIO」は「電力担当副社長」と同じように消えてなくなるのでしょうか?
[...]
(日本版 2004/3月号「もはやITに戦略的価値はない」 [...])は、業界に大きな論争を巻き起こしました。主張は単純で、「ITは大きな顔をして金を巻き上げているが、もはや電力や道路のようなインフラ、コモディティであり、戦略的差別化には貢献しない」というもの。
その論文と反論、再反論をまとめたのが本書です。原題は"DOES IT MATTER?"とやや軟調になっていますが、一つの見方として適切であって、大論争をするようなトンデモ話ではないと思います。
実際、日経BP『動かないコンピュータ』が象徴するように、何十億かけたシステムが野ざらしになったり、システムのお守りと本業とどっちがメインかわからなくなるような、「ITこそ戦略である」というドグマが産んだ悲劇は枚挙にいとまがありません。
当たり前ですが、ITは道具です。しかもメトカーフの法則によってユーザーが多いほど価値が上がる、まさにコモディティ化に適した道具です。
電話やコピー機同様、上手に活かして差別化戦略に"使えば"いいのです。カー氏も、別に「いらない」とも「革命がなかった」とも言っていません。「自分に必要なものを適切なコストで買って使う頭を持ちなさい」というシンプルな話なのだと、思います。
買う方も売る方も、一度考えておきたい視点を与えてくれる良書。
それにしても、「CIO」は「電力担当副社長」と同じように消えてなくなるのでしょうか?
2005年4月22日に日本でレビュー済み
「ITって、企業にとって投資に見合うだけの貢献、してないんと
ちゃうの?」ということを、そうは言わずに、学者らしく
鉄道、電力の発明と経済社会への浸透と
企業の興隆その他、たくさんの学説、事例を証拠に考察した、
話題のテーマです。
米国で、IT関係者からその論文が袋叩きにあった話題のテーマを
膨らまして書籍にした感じですが、漏れ聞いていた論拠よりは、
ずーっと傾聴に値しますので、一読の価値アリです。
私は、特に、ユーザ企業も含めて、ITの世界の来し方、行く末を
予想し、将来像をイメージするのに大変いい勉強になります。
キモは、時代を変えるような技術革新は、勃興当時は、先に
自前で抱えた企業が先行者利得を享受するが、時とともに、
インフラがコモディティ化すると、自前が逆に重荷になり、
競争優位を失っていく、というくだりです。
まあ、著者の予言が当たるのかどうかは、まだこの先の現実を
見ないとわかりませんが、コモディティ化しているのは
間違いないし、IT(ネットワーク)も、ユーティリティの道を
ベンダー主導ながらひた走っているのは、事実ですので、
本書と現実の両方を照らし合わせていきたいものです。
なお、結構、文献、歴史、著名人による考察なども引用しており、
巨視的に時代の流れを把握するのに、大変いい本になっています。
ちゃうの?」ということを、そうは言わずに、学者らしく
鉄道、電力の発明と経済社会への浸透と
企業の興隆その他、たくさんの学説、事例を証拠に考察した、
話題のテーマです。
米国で、IT関係者からその論文が袋叩きにあった話題のテーマを
膨らまして書籍にした感じですが、漏れ聞いていた論拠よりは、
ずーっと傾聴に値しますので、一読の価値アリです。
私は、特に、ユーザ企業も含めて、ITの世界の来し方、行く末を
予想し、将来像をイメージするのに大変いい勉強になります。
キモは、時代を変えるような技術革新は、勃興当時は、先に
自前で抱えた企業が先行者利得を享受するが、時とともに、
インフラがコモディティ化すると、自前が逆に重荷になり、
競争優位を失っていく、というくだりです。
まあ、著者の予言が当たるのかどうかは、まだこの先の現実を
見ないとわかりませんが、コモディティ化しているのは
間違いないし、IT(ネットワーク)も、ユーティリティの道を
ベンダー主導ながらひた走っているのは、事実ですので、
本書と現実の両方を照らし合わせていきたいものです。
なお、結構、文献、歴史、著名人による考察なども引用しており、
巨視的に時代の流れを把握するのに、大変いい本になっています。



