メディア掲載レビューほか
デビュー2年目を迎えた光永亮太の、約1年2ヵ月ぶりとなるセカンド・アルバム。さわやかなメロディが印象的で耳に心地よい(1)や、軽やかなビート感の(2)、また60年代モータウンを彷彿とさせるソウル感をたたえた(4)など、大人の男に成長した彼の姿を実感できる一枚。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
温かさと清々しさ――メキメキと頭角を現しているヴォーカリスト、光永亮太の魅力を一言で表現してみるとこういうことになる。彼の醸し出すあまりの毒気のなさは、ふつうなら没個性につながってしまう。しかし、突き詰め洗練されたものは人を安心して抱くことのできるほどのパワーを宿し、揺るぎない個性へと変貌することを認識させられた。セカンド・アルバムとなる本作には、そんな彼の魅力がふんだんに盛り込まれており、アコースティックの音色を中心にスロー&ミディアム・テンポな楽曲でじっくりと聴かせたと思えば、極上のスムージー・ポップ・サウンドで心地良く五感を刺激する。それこそ安心して身をゆだねてしまえば、そこは別世界――といった雰囲気さえあるのだ。“穢れなき崇高さ”といっては大げさかもしれないが、一曲一曲に魂を込め丁寧に歌っている様子をみるかぎり、そう思っても仕方がない。この1年間で飛躍的に実力を伸ばし、自信を手に入れたアーティストだろう。 (石塚隆) --- 2004年09月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)