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IFRSはこうなる―「連単分離」と「任意適用」へ 単行本(ソフトカバー) – 2012/3/23
田中 弘
(著)
読者の皆さんへのメッセージ
IFRSが、「どこかしっくりこない」とか「どこか腑に落ちない」と感じている方は多いのではないでしょうか。会計や
経営をちょっとでもかじった方なら、それが正常な感覚だと思います。ましてや、企業を経営している方々や企業の経
理部門の皆さん、そして、会計を専門にされている会計学者や会計士の皆さんにしてみますと、「とんでもないことが
進行している」ことに強い恐怖を覚えているのではないでしょうか。
2011年の春頃まで、日本では、「IFRSは受け入れなければならないもの」「IFRS強制適用ありき」といった風潮が支配
していました。いつものことですが、世界が、それも日本人が大好きな欧米が決めたことには、従順に従うのです。日
本に不利益なことも、です。
自見庄三郎大臣の「政治的な決断」介意 2011年6月に、金融・郵政改革担当の自見庄三郎国務大臣が、「会計基準の国際的調和そのものが自己目的化し、経済活
動が停滞することがあってはなりません」として、これまでIFRS強制適用が既定路線であったかのような印象を与
えていたIFRSの適用のあり方について、誤解を正す形で軌道修正し、各界・関係者に「総合的に成熟された議論」を
早急に開始することを求めました。
自見大臣の「政治的な決断」(大臣の言葉)に、強い賛意を表したいと思います。
自見大臣は、産業界や学界、労働界などとのつながりが強い方なので、多くの方と意見を交わしているうちに、「IFRS
強制適用」「連結先行」が国際情勢を見極めたうえでの「真の国益」に適うものなのか、税法や企業の経済活動に影響を
与えることに関して様々な観点から十分に議論と調整がされ尽くされているかどうかについて疑問を持ち、強い違和感
を覚えたのではないでしょうか。
「企業解体の儲け」を狙う投資家
IFRSは、「会計基準」ではありません。IFRSは「会計」というよりは、企業をコモディティのごとく売買しようとしてい
る「投資家」に、「わが社の身売り価格」を計算してやるものです。
IFRSが想定している「投資家」は、買収した企業の事業を続ける気はありません。事業を続けて利益を稼ごうといった、
まどろっこしいことは考えず、買収した企業の資産・負債をバラバラに切り売りして残る「解体の儲け」を狙っているの
です。
その証拠に、IFRSでは資産は売却時価で、負債は即時清算価額(時価)でバランス・シートに載せるのです。これで「こ
の会社の正味資産の売却時価」が分かります。あとは、株価ボードを見て、その会社の時価総額を計算するだけで「買い
得」かどうかが分かるのです。
そんな「投資家」は買収する企業の「収益力」などには関心がありません。ですからIFRSでは、いずれ「当期純利益」や
「営業利益」の表示を禁止する予定です。
「物づくり」から「金融工学とマジック」へ
原因の1つは、英米が「物づくり」では稼ぐことができなくなったことにあります。英米はいま、「物づくり」から「金融」
に軸足を移して、金の力に任せて世界の富を
IFRSが、「どこかしっくりこない」とか「どこか腑に落ちない」と感じている方は多いのではないでしょうか。会計や
経営をちょっとでもかじった方なら、それが正常な感覚だと思います。ましてや、企業を経営している方々や企業の経
理部門の皆さん、そして、会計を専門にされている会計学者や会計士の皆さんにしてみますと、「とんでもないことが
進行している」ことに強い恐怖を覚えているのではないでしょうか。
2011年の春頃まで、日本では、「IFRSは受け入れなければならないもの」「IFRS強制適用ありき」といった風潮が支配
していました。いつものことですが、世界が、それも日本人が大好きな欧米が決めたことには、従順に従うのです。日
本に不利益なことも、です。
自見庄三郎大臣の「政治的な決断」介意 2011年6月に、金融・郵政改革担当の自見庄三郎国務大臣が、「会計基準の国際的調和そのものが自己目的化し、経済活
動が停滞することがあってはなりません」として、これまでIFRS強制適用が既定路線であったかのような印象を与
えていたIFRSの適用のあり方について、誤解を正す形で軌道修正し、各界・関係者に「総合的に成熟された議論」を
早急に開始することを求めました。
自見大臣の「政治的な決断」(大臣の言葉)に、強い賛意を表したいと思います。
自見大臣は、産業界や学界、労働界などとのつながりが強い方なので、多くの方と意見を交わしているうちに、「IFRS
強制適用」「連結先行」が国際情勢を見極めたうえでの「真の国益」に適うものなのか、税法や企業の経済活動に影響を
与えることに関して様々な観点から十分に議論と調整がされ尽くされているかどうかについて疑問を持ち、強い違和感
を覚えたのではないでしょうか。
「企業解体の儲け」を狙う投資家
IFRSは、「会計基準」ではありません。IFRSは「会計」というよりは、企業をコモディティのごとく売買しようとしてい
る「投資家」に、「わが社の身売り価格」を計算してやるものです。
IFRSが想定している「投資家」は、買収した企業の事業を続ける気はありません。事業を続けて利益を稼ごうといった、
まどろっこしいことは考えず、買収した企業の資産・負債をバラバラに切り売りして残る「解体の儲け」を狙っているの
です。
その証拠に、IFRSでは資産は売却時価で、負債は即時清算価額(時価)でバランス・シートに載せるのです。これで「こ
の会社の正味資産の売却時価」が分かります。あとは、株価ボードを見て、その会社の時価総額を計算するだけで「買い
得」かどうかが分かるのです。
そんな「投資家」は買収する企業の「収益力」などには関心がありません。ですからIFRSでは、いずれ「当期純利益」や
「営業利益」の表示を禁止する予定です。
「物づくり」から「金融工学とマジック」へ
原因の1つは、英米が「物づくり」では稼ぐことができなくなったことにあります。英米はいま、「物づくり」から「金融」
に軸足を移して、金の力に任せて世界の富を
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2012/3/23
- ISBN-104492602135
- ISBN-13978-4492602133
商品の説明
著者について
田中 弘(たなか ひろし)
神奈川大学経済学部教授、博士(商学)(早稲田大学)。 1943年北海道に生まれる。
早稲田大学商学部を卒業。大学院博士課程を修了後、愛知学院大学に奉職、1993年より神奈川大学経済学部教授。
公認会計士2次試験委員、大蔵省保険経理フォローアップ研究会座長、郵政省保険経理研究会座長、金融監督庁保険
業早期是正措置検討会委員、ロンドン大学(LSE)客員教授、などを歴任。
現在、英国国立ウェールズ大学経営大学院(東京校)教授、日本生命保険相互会社業務監視委員、ホッカンホール
ディングス独立委員会委員、神奈川大学中小企業経営経理研究所所長なども務めている。
最近の主な著書に『国際会計基準はどこへ行くのか』(時事通信社、2010年)、『複眼思考の会計学―国際会計
基準は誰のものか』(税務経理協会、2011年)、『不思議の国の会計学―アメリカと日本』(税務経理協会、
2004年)、『時価会計不況』(新潮新書、2003年)などがある。
神奈川大学経済学部教授、博士(商学)(早稲田大学)。 1943年北海道に生まれる。
早稲田大学商学部を卒業。大学院博士課程を修了後、愛知学院大学に奉職、1993年より神奈川大学経済学部教授。
公認会計士2次試験委員、大蔵省保険経理フォローアップ研究会座長、郵政省保険経理研究会座長、金融監督庁保険
業早期是正措置検討会委員、ロンドン大学(LSE)客員教授、などを歴任。
現在、英国国立ウェールズ大学経営大学院(東京校)教授、日本生命保険相互会社業務監視委員、ホッカンホール
ディングス独立委員会委員、神奈川大学中小企業経営経理研究所所長なども務めている。
最近の主な著書に『国際会計基準はどこへ行くのか』(時事通信社、2010年)、『複眼思考の会計学―国際会計
基準は誰のものか』(税務経理協会、2011年)、『不思議の国の会計学―アメリカと日本』(税務経理協会、
2004年)、『時価会計不況』(新潮新書、2003年)などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
田中/弘
神奈川大学経済学部教授、博士(商学)(早稲田大学)。1943年北海道に生まれる。早稲田大学商学部を卒業。大学院博士課程を修了後、愛知学院大学に奉職、1993年より神奈川大学経済学部教授。公認会計士2次試験委員、大蔵省保険経理フォローアップ研究会座長、郵政省保険経理研究会座長、金融監督庁保険業早期是正措置検討会委員、ロンドン大学(LSE)客員教授、などを歴任。現在、英国国立ウェールズ大学経営大学院(東京校)教授、日本生命保険相互会社業務監視委員、ホッカンホールディングス独立委員会委員、神奈川大学中小企業経営経理研究所所長なども務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
神奈川大学経済学部教授、博士(商学)(早稲田大学)。1943年北海道に生まれる。早稲田大学商学部を卒業。大学院博士課程を修了後、愛知学院大学に奉職、1993年より神奈川大学経済学部教授。公認会計士2次試験委員、大蔵省保険経理フォローアップ研究会座長、郵政省保険経理研究会座長、金融監督庁保険業早期是正措置検討会委員、ロンドン大学(LSE)客員教授、などを歴任。現在、英国国立ウェールズ大学経営大学院(東京校)教授、日本生命保険相互会社業務監視委員、ホッカンホールディングス独立委員会委員、神奈川大学中小企業経営経理研究所所長なども務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2012/3/23)
- 発売日 : 2012/3/23
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 248ページ
- ISBN-10 : 4492602135
- ISBN-13 : 978-4492602133
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,339,317位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 267位国際会計
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.7
星5つ中の3.7
2 件のグローバル評価
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年6月5日に日本でレビュー済み
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筆者が以前に書かれた「国際会計基準(IFRS)はどこへ行くのか?」(2010年)と同様に、物語としては面白い。ただ、前著同様に、事実として挙げている点には、筆者の解釈が含まれており、客観的事実と混合されているようであるので、会計実務とか会計理論の展開には、あまり役に立たない。むしろ害になることさえある。筆者がレポーターであれば問題がないが、一流大学の博士号を持つ大学教授であることが気になる。
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