ザ・ウォークメンのハミルトン・リーサウザーと元ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタムが始めた新ユニット。
昨年のiPhone7のCMには『I Had A Dream That You Were Mine』収録の楽曲「In a Black Out」が使われ、見事に時代の空気を表現していた。故レナード・コーエンのような質感とスタイルが大変話題に、、はならなかったがそんな感じ。
リーサウザーのソロでのノスタルジアがヴァンパイア・ウィークエンドの親しみやすさと融合していて実に気持ちがよい。
マスタリングエンジニアはEmily Lazar、ニューヨークの、とりわけブルックリンシーンを支える重要なスタジオ、ザ・ロッジを支える。彼女のニューヨーク的なドライでクールだがどこか温盛を感じさせる音は正にアメリカローカルではあれど2000年以降の象徴的な音作りだ、82点。
21世紀NYの異才コラボは、各々が在籍したバンドとは一線を画するものに。グリニッチなフォークはもちろん、ドゥワップ、カントリー、ソウル、果てはプリルビルディング、クルト・ワイルまで、エレクトロを極力廃してアコースティックにレトロなアメリカーナを、イマのサウンドプロダクションで鳴らしている。
曲ごとに猫の目のように演じ分けられながらアルバムを貫く醒めた夢は、USオルタナティブの象徴だ。
- 発売日:
- レーベル: Glassnote Entertainment Group LLC
- 著作権: ℗© Glassnote Entertainment Group LLC, distributed by AWAL
- 収録時間: 40:35
- ジャンル:
- ASIN: B07NBK7S4S
- カスタマーレビュー: 評価の数 98