以前にSWEETESTというベスト盤を買った。そしたら”アクション”がオリジナルアルバムバージョンでなかったので全くよろしくなかった。というのも、イントロ部の雰囲気をぶち壊すかのような場違いな雄叫び?後で知ったがプロモーションビデオに合わせた盛り上げのための「さあ行くぞー」的効果を狙った別テイク。コントラバスを弓で弾きならす様な低音に電子音的断続高音が入ってくる嵐の前の何とかみたいな肝心要の所に声をかぶせるな!と、オリジナルを探すも”甘い誘惑”は品切れ中。もう諦めるしかないのかとがっかりしてたら、いつの間にかちゃんと出てるではないか。あーよかった。Give Us A Wink”甘い誘惑”を手に入れさえすれば間違いなし!ということをお伝えしたい。ボーナストラックのシングルバージョンは間奏部を省略した短いもので、これはうれしくなかったな。話は変わるがデフレパードが”アクション”をカバーしていて先述の電子音みたいなところをギターのピッキングで表現していた。”アクション”が好きな人は要チェック。
太いベースラインと激しいドラミングに支えられたメロディアスなハードロックがこのアルバムで開花し、その後はこれほどパワフルにスカッとキメる曲は書かれていない。ヒットしたFox on the Runが日本盤には入っているオマケ付きだ。先の作品に納められていた曲だが違和感がない。 その後の作品が悪いと言うわけでは決してなく、1978年のLevel Headed”甘い罠”も方向性は違うがアルバムトータルとして完成度の高い充実した内容である。今回の再発は2016年リマスター音源とされている。素晴らしいと感じた。