「光」がテーマの本書。
ページをめくるたび、まだ見ぬ異国の地で煌めく光と影の共演に胸が高まり、思わず吸い込まれそうになる。
しかもこの作者、カメラを始めて3年で、その上普段は忙しく働く会社員だというから驚きだ。
自分と同じ会社員でも、有休と貯金を駆使すれば、こんな絶景を肌で感じ、写真に収めることができるのかと思うと、少しクラクラする。
著者のトークショーにも足を運んだことがあるが、1枚の写真を撮るために9日間もトライしたり、やっとたどり着いた先の氷点下20度の氷の湖で何時間も粘ったりするらしい。
その情熱。バイタリティ、行動力に、頭が上がらない。
これらの写真が撮られるまでの背景にも思いを馳せながら鑑賞すると、一層胸に迫るものがある。
おすすめの1冊。