本来のLos Del Rioの作品はスペインの伝統音楽に対してかなり忠実なスタンスであり、
彼らはむしろGipsy Kingsのようにトラッドな部分を強く意識させるワールドな傾向の強いユニットなのである。
そんな彼らの作品からすると今作はかなり異色作・・・異質と言っても良いのかも知れない。
リミックスを施したMacarenaを筆頭に、電子系の楽器を交えてダンサブルかつポップに仕上げた今作はそもそもの「主旨」が違うのである。
そしてそれは見事にハマり、彼らの知名度を一気に高めるという「主旨」を大いに果たしたのである。
これは良い悪いの話ではない・・・。
このMacarenaが無ければ、純粋なるトラッドユニットとしての彼らの正体まで自分が辿り着くことは無かったと思うし、
ルンバ・フラメンコを前面に押し出した本来の彼らの素晴らしさに触れる機会も有り得なかっただろう。
今作から彼らの本来の魅力を正確に把握するのはやや難しい・・・とは思う。
もちろんトラッド寄りな曲も含まれるのだが、やはりポップでライトな仕上がりであり、ワールドな趣はあえて油抜きされている印象が強い。
しかしそれは仕方のない事である。
ある意味彼らは特殊な主旨に基づいて譲歩し、それを貫き通し、見事に達成したのである。
今作はあくまでもキッカケであり、本当の意味で彼らの魅力に触れるのはこれからなのだ。
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