今までのトランプ関連書に比べ、トランプ本人に対する批判よりも、
彼の周りにいる人々の行動や困惑や、内輪揉めなどが、かなり客観的に描かれている。
この著者は、例のウォーターゲート事件でピューリツァー賞を受賞したワシントンポストの記者で、かなり政権の内部を細かく描写している。
トランプが気まぐれで、ツィーターで内幕を晒し、実際の政権の運営についてほとんど知らないことにより混乱が生じているのは事実だが、この本の中の高官が言っているように、国家の重大な決定事項というのは、ビジネスの世界の決定事項と違い、失敗が許されないものであり、取り返しがつかないものであり、ビジネス経験がいくら豊富であっても、扱う問題の性質が違うものであるので、それをビジネス上の問題と同じように扱うのは無理があるということが、トランプ大統領の本質を言っているような気がする。
それと、やたら高官が辞任しているが、それもトランプの人脈が、的に例えるなら、同心円の内側の人間は嫌われる、外側の人間は好まれるという特質によるものであるという傾向に左右されているという
表現は面白い。
従来のホワイトハウスがとってきた民主主義の手つずきが、全く通用しないで、サイコロによる博打が行われている現状は、世界の情勢にとって危険だと思う。ティラーソンやマティスなどの重責を担える人材までもがいなくない、イバンカとかクシューナとかいう身内であり、なんの権限もない人間が政策を決定する要因になるのは危なすぎて恐ろしい。
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