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FBI美術捜査官―奪われた名画を追え 単行本 – 2011/7/1
ロバート・K. ウィットマン
(著),
ジョン シフマン
(著),
Robert K. Wittman
(原著),
John Shiffman
(原著),
土屋 晃
(翻訳),
匝瑳 玲子
(翻訳)
&
3
その他
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- 本の長さ437ページ
- 言語日本語
- 出版社柏書房
- 発売日2011/7/1
- ISBN-104760139966
- ISBN-13978-4760139965
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
レンブラント、フェルメール、ノーマン・ロックウェル…美術館の壁から、忽然と姿を消した傑作の数々。潜入捜査でたくみに犯人をおびき寄せ、歴史的至宝を奪還する。美術犯罪捜査に命を賭けた男と、そのチームの物語。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ウィットマン,ロバート・K.
FBI特別捜査官として20年のキャリアを持つ。美術犯罪チームの創設に尽力し、同チームの幹部捜査官も務める。米国代表として世界中で犯罪捜査を指揮するとともに、警察組織や美術館に、美術犯罪の捜査や盗難品の回収、美術品の警備に関する技術指導を行ってきた。現在、国際美術警備保障会社、Robert Wittman Inc.代表取締役
シフマン,ジョン
フィラデルフィア・インクワイアラー紙記者。弁護士資格を持ち、ホワイトハウス・フェロープログラムのアソシエイトディレクターも務めた。2009年にはピューリッツァー賞最終候補になるなど、報道関連の賞を多数受賞している
土屋/晃
1959年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業
匝瑳/玲子
青山学院大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
FBI特別捜査官として20年のキャリアを持つ。美術犯罪チームの創設に尽力し、同チームの幹部捜査官も務める。米国代表として世界中で犯罪捜査を指揮するとともに、警察組織や美術館に、美術犯罪の捜査や盗難品の回収、美術品の警備に関する技術指導を行ってきた。現在、国際美術警備保障会社、Robert Wittman Inc.代表取締役
シフマン,ジョン
フィラデルフィア・インクワイアラー紙記者。弁護士資格を持ち、ホワイトハウス・フェロープログラムのアソシエイトディレクターも務めた。2009年にはピューリッツァー賞最終候補になるなど、報道関連の賞を多数受賞している
土屋/晃
1959年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業
匝瑳/玲子
青山学院大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 柏書房 (2011/7/1)
- 発売日 : 2011/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 437ページ
- ISBN-10 : 4760139966
- ISBN-13 : 978-4760139965
- Amazon 売れ筋ランキング: - 847,620位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2011年8月25日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
「需要は豊かな国が作る」泥棒と追跡する捜査員の駆け引きが絶妙なタッチで描かれていきます。もちろん事実そのままではありませんが翻訳も秀逸で臨場感に溢れています。捜査そのものも読みごたえ十分ですが巨大官僚組織の中で生きる人間模様はどんな組織で働く方にも示唆に富みます。ボリュームが有りますが一気に読めます。読書の秋の一冊にお薦めですよ。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2011年7月1日に日本でレビュー済み
驚くべきことに、1990年から2005年の間に世界中で総額10億ドルを超える絵画が盗まれてきたそうだ。ルーブルは混雑する土曜の午後にコロ―を持ち去られ、オックスフォードでは大晦日にセザンヌが、リオではマティスにモネにダリ、スコットランドの城ではダ・ヴィンチの名作も盗まれている。
こうした美術品および骨董品の盗難は、越境犯罪としては、麻薬、資金洗浄、不法武器輸出についで四番目にランクされる。ネットや通信手段、物流手段の発達、ヨーロッパ連合内で行われた税関の改革なども、犯罪を容易にすることを助長しているという。
本書は、こうした美術盗難品における捜査の一部始終を描いた知的ノンフィクション。著者は、FBIの中で長らく美術捜査官として活躍してきた人物で、日本人の血を引いているそうだ。
美術品犯罪の技量は、盗み自体よりその売却にある。作品が有名で価値のあるものほど、売るのが難しいのだ。著者によると美術品泥棒は十人十色であるが、一つだけ共通点があるという。彼らが盗むのは美のためではなく、金のためである。本当に芸術を愛する泥棒であれば、売却しようとはしないはずなので、足が付く可能性も低いのかもしれない。
捜査のほとんどは、潜入捜査にて行われる。その潜入捜査、実際には下記のようなステップで行われる。
ステップ1 ターゲットの見極め
ステップ2 自己紹介
ステップ3 関係の構築
ステップ4 裏切り
ステップ5 帰宅
潜入捜査の多くは、営業行為とよく似ているそうだ。要は人間の本質を理解することであり、相手の信頼を勝ち取って、そこにつけ込むということなのだ。そういった意味では著者は、凄腕の営業マンだ。潜入捜査のすえ、実際に、犯人を逮捕し、身元が割れたあと、「今回の件では打ちのめされたが、それもしかないと思っている。打ちのめされたのは確かだが、きみとの時間は楽しかった。だから文句はない。」などという手紙が届いたりしている。
その著者のキャリアにおけるクライマックスが、美術史に残る史上最大の事件ともいわれるガートナー事件での潜入捜査である。1990年に起きた、この総額五億ドルともいわれる占有捜査の模様が、ほぼ実話そのままに再現されている。この臨場感は、ぜひ本書にてご確認いただきたい。
著者の美術捜査官としての資質は、いわゆる探偵的なものよりも、美術に関する造詣の深さによるところが大きいのではないかと思う。それは、著者のこんなセリフにも表れている。「美術品泥棒はその美しい物体だけではなく、その記憶とアイデンティティをも盗む。歴史を盗む。」
そのような美術に関する知識を、著者は重罪容疑で起訴されている最中の、特別授業の中で培った。さらにその変わった経験を通して得たものは、物事を白か黒かということではなく、灰色の目で見るということもあったそうである。有罪無罪の別なく、容疑者が何を心から恐れ、何を聞きたがっているか、自分自身の経験を通して理解することができたのである。一体人生で何が功を奏すかなど、わからない。
彼がFBIに在籍した18年間で回収した芸術作品、骨董品など、しめて2億2500万ドル相当。しかし、その価値を決して金銭で測ることはできない。取り返した芸術作品は、人類の歴史を捉えた、かけがえのないものなのである。
こうした美術品および骨董品の盗難は、越境犯罪としては、麻薬、資金洗浄、不法武器輸出についで四番目にランクされる。ネットや通信手段、物流手段の発達、ヨーロッパ連合内で行われた税関の改革なども、犯罪を容易にすることを助長しているという。
本書は、こうした美術盗難品における捜査の一部始終を描いた知的ノンフィクション。著者は、FBIの中で長らく美術捜査官として活躍してきた人物で、日本人の血を引いているそうだ。
美術品犯罪の技量は、盗み自体よりその売却にある。作品が有名で価値のあるものほど、売るのが難しいのだ。著者によると美術品泥棒は十人十色であるが、一つだけ共通点があるという。彼らが盗むのは美のためではなく、金のためである。本当に芸術を愛する泥棒であれば、売却しようとはしないはずなので、足が付く可能性も低いのかもしれない。
捜査のほとんどは、潜入捜査にて行われる。その潜入捜査、実際には下記のようなステップで行われる。
ステップ1 ターゲットの見極め
ステップ2 自己紹介
ステップ3 関係の構築
ステップ4 裏切り
ステップ5 帰宅
潜入捜査の多くは、営業行為とよく似ているそうだ。要は人間の本質を理解することであり、相手の信頼を勝ち取って、そこにつけ込むということなのだ。そういった意味では著者は、凄腕の営業マンだ。潜入捜査のすえ、実際に、犯人を逮捕し、身元が割れたあと、「今回の件では打ちのめされたが、それもしかないと思っている。打ちのめされたのは確かだが、きみとの時間は楽しかった。だから文句はない。」などという手紙が届いたりしている。
その著者のキャリアにおけるクライマックスが、美術史に残る史上最大の事件ともいわれるガートナー事件での潜入捜査である。1990年に起きた、この総額五億ドルともいわれる占有捜査の模様が、ほぼ実話そのままに再現されている。この臨場感は、ぜひ本書にてご確認いただきたい。
著者の美術捜査官としての資質は、いわゆる探偵的なものよりも、美術に関する造詣の深さによるところが大きいのではないかと思う。それは、著者のこんなセリフにも表れている。「美術品泥棒はその美しい物体だけではなく、その記憶とアイデンティティをも盗む。歴史を盗む。」
そのような美術に関する知識を、著者は重罪容疑で起訴されている最中の、特別授業の中で培った。さらにその変わった経験を通して得たものは、物事を白か黒かということではなく、灰色の目で見るということもあったそうである。有罪無罪の別なく、容疑者が何を心から恐れ、何を聞きたがっているか、自分自身の経験を通して理解することができたのである。一体人生で何が功を奏すかなど、わからない。
彼がFBIに在籍した18年間で回収した芸術作品、骨董品など、しめて2億2500万ドル相当。しかし、その価値を決して金銭で測ることはできない。取り返した芸術作品は、人類の歴史を捉えた、かけがえのないものなのである。
2014年5月22日に日本でレビュー済み
府中にいた米軍兵士と日本人女性の間の子で
子供の頃から日本の芸術に触れていることで美術品への関心を持っていた
その後はFBIで美術品盗難に対しておとり捜査をするようになった
なぜ美術品盗難が許されないことなのかを熱く語っている
それはその美術品の本来の持ち主の歴史とか尊厳とかを奪うことになるからだ、という
これは非常に重要な指摘であろうな
南北戦争当時の貴重な戦争遺産であったり
ネイティブアメリカンの族長の遺品であったりを取り戻し
遺族や子孫から誇りを取り戻されたと非常に感謝される
ただFBIにとっては美術品捜査というのはそれほど本業ではない感じで
上司の介入を上手に受け流しながら捜査を進めていく
ただおとり捜査ってなかなか難しいものがあるんだよな
脚光を浴びても捜査官を表に出すわけにはいかないのである
そういうさじ加減の難しさもおとり捜査ならではだろう
本書の最後のほうのgdgdな結末はその失敗によるところもあろう
ヨーロッパでは美術品捜査の専門の部隊があるが
そこんところは歴史とかへの意識の差なのかもしれないな
子供の頃から日本の芸術に触れていることで美術品への関心を持っていた
その後はFBIで美術品盗難に対しておとり捜査をするようになった
なぜ美術品盗難が許されないことなのかを熱く語っている
それはその美術品の本来の持ち主の歴史とか尊厳とかを奪うことになるからだ、という
これは非常に重要な指摘であろうな
南北戦争当時の貴重な戦争遺産であったり
ネイティブアメリカンの族長の遺品であったりを取り戻し
遺族や子孫から誇りを取り戻されたと非常に感謝される
ただFBIにとっては美術品捜査というのはそれほど本業ではない感じで
上司の介入を上手に受け流しながら捜査を進めていく
ただおとり捜査ってなかなか難しいものがあるんだよな
脚光を浴びても捜査官を表に出すわけにはいかないのである
そういうさじ加減の難しさもおとり捜査ならではだろう
本書の最後のほうのgdgdな結末はその失敗によるところもあろう
ヨーロッパでは美術品捜査の専門の部隊があるが
そこんところは歴史とかへの意識の差なのかもしれないな
2013年3月17日に日本でレビュー済み
面白い! かなり厚い本だが、一気に読んでしまった。
良質のドキュメンタリーは、小説よりずっと面白い。この一冊が、まさにそれ。
盗まれた美術品を専門に捜査する著者の回顧記録で、1988年〜2008年の活躍をつづっている。本人の興味深い経験を、書き手のプロである記者がうまく再構成したんだろうな(二人連名の著作)
FBIに就職したのが30代で、元農業ジャーナリスト兼セールスマンという異色の経歴。父親が美術商をやっていた時期があったが、本人は別に美術の専門家ではない(大学の専攻はピアノだったらしい)。
著者が就職した当時、FBIに「美術専門捜査官」はいなかったようだ。
88年、強奪されたロダンの彫刻を取り戻したのが、この道に進むきっかけ。以来、趣味のように美術品の盗難事件を捜査している先輩に一から仕事を叩きこまれ「美術品泥棒はその美しい物体だけではなく、その記憶とアイデンティティをも盗む。歴史を盗む」という怒りをもって、美術専門捜査官としての実績を積んでいく。
美術専門の捜査組織は、あちこちの国で根付いているらしい。イタリアには300人規模の専門チームがあり、英国にも……って、漫画「ギャラリーフェイク」を思い出してしまった。あれ、リアリティがあったのね。
モナリザなどなど美術品の盗難事件は一般人の関心も高いところ。しかし残念ながら、この本によればFBIでは、その広報宣伝的な効果は重視するものの、美術品の盗難そのものはそれほど重要と思われていないらしい。
米国で一番有名?と思われるのが、フェルメール「合奏」を含むガードナー美術館強盗事件。著者はこの捜査にもかかわるが、官僚組織の壁と戦うことになる。
そう、FBIも官僚組織なのだ。
おそらくFBIではずっと「傍流」の現場を、誇りを持って歩んできたであろう著者にとって、官僚組織の壁は無念極まりない存在なのだろう。切ない余韻が残る。
米国は、欧州に比べて美術の裾野が浅いように感じていたが、ネイティブ・アメリカンの美術品盗難事件のくだりで、意外に奥が深いんだなあと思った(南北戦争の遺物は、歴史的史料なのか美術品なのか、ちょっと微妙な気がしたが……)
良質のドキュメンタリーは、小説よりずっと面白い。この一冊が、まさにそれ。
盗まれた美術品を専門に捜査する著者の回顧記録で、1988年〜2008年の活躍をつづっている。本人の興味深い経験を、書き手のプロである記者がうまく再構成したんだろうな(二人連名の著作)
FBIに就職したのが30代で、元農業ジャーナリスト兼セールスマンという異色の経歴。父親が美術商をやっていた時期があったが、本人は別に美術の専門家ではない(大学の専攻はピアノだったらしい)。
著者が就職した当時、FBIに「美術専門捜査官」はいなかったようだ。
88年、強奪されたロダンの彫刻を取り戻したのが、この道に進むきっかけ。以来、趣味のように美術品の盗難事件を捜査している先輩に一から仕事を叩きこまれ「美術品泥棒はその美しい物体だけではなく、その記憶とアイデンティティをも盗む。歴史を盗む」という怒りをもって、美術専門捜査官としての実績を積んでいく。
美術専門の捜査組織は、あちこちの国で根付いているらしい。イタリアには300人規模の専門チームがあり、英国にも……って、漫画「ギャラリーフェイク」を思い出してしまった。あれ、リアリティがあったのね。
モナリザなどなど美術品の盗難事件は一般人の関心も高いところ。しかし残念ながら、この本によればFBIでは、その広報宣伝的な効果は重視するものの、美術品の盗難そのものはそれほど重要と思われていないらしい。
米国で一番有名?と思われるのが、フェルメール「合奏」を含むガードナー美術館強盗事件。著者はこの捜査にもかかわるが、官僚組織の壁と戦うことになる。
そう、FBIも官僚組織なのだ。
おそらくFBIではずっと「傍流」の現場を、誇りを持って歩んできたであろう著者にとって、官僚組織の壁は無念極まりない存在なのだろう。切ない余韻が残る。
米国は、欧州に比べて美術の裾野が浅いように感じていたが、ネイティブ・アメリカンの美術品盗難事件のくだりで、意外に奥が深いんだなあと思った(南北戦争の遺物は、歴史的史料なのか美術品なのか、ちょっと微妙な気がしたが……)
2012年2月15日に日本でレビュー済み
FBI捜査官と言うとあざやかな捜査で犯人逮捕と言うイメージがあるし、盗まれた美術品の取り戻しにはアメリカ映画の派手なアクションを想像してしまう。だが実際は、地道な捜査と犯人グループとの駆け引きや時には命の危険をともなうことを、この本は教えてくれる。そのためもあってかFBI内で市民権が得られるようになったのは比較的最近のことだと言う。
著者は美術品に対する確かな審美眼も持ち、犯人に巧みに取り入る技術を持ち合わせている(製品よりもセールスマンを信頼して製品を買う、は納得)。なによりも美術品や骨董品の盗難は、その背景にある歴史と文化への冒涜であると言う強い信念で、著者は犯罪者に当ってきた。ミステリーの様な場面や謎解きは少ないが、活き活きとした描写で読者を引き込んで行く好著である。ここまで明かしたのは、盗難美術品捜査にもっと目を向けて欲しいとの考えと思う。
残念なことに翻訳の手抜きが見受けられる。
原著(ペーパーバック)には俗語が多くて読みづらいので翻訳を手にしたが、スタイロフォーム(発泡スチロール)ベープ(魅力的な女?)アドベ(日干しれんが)等の発音そのままの単語があったり、p.28のgedi in Japaneseに至っては省いてしまっている。このgediは訳者も(私も)分からず、ネットで意見を聞いたようだが、なぜ直接著者に聞かなかったのだろうか。それ以上に残念なのは、写真の半分以上が削除されていること。削除の中には両親の結婚式、著者の家族全員、亡くなった同僚のデニス、がある。花嫁姿の母ヤチヨさん(漢字表記もない、これも著者に問い合わせるべき)の写真は最も美しい写真だが、削除しなければならない理由があったのだろうか。
最後に東日本大震災の被災者へのメッセージを日本語訳に寄せている。
著者は美術品に対する確かな審美眼も持ち、犯人に巧みに取り入る技術を持ち合わせている(製品よりもセールスマンを信頼して製品を買う、は納得)。なによりも美術品や骨董品の盗難は、その背景にある歴史と文化への冒涜であると言う強い信念で、著者は犯罪者に当ってきた。ミステリーの様な場面や謎解きは少ないが、活き活きとした描写で読者を引き込んで行く好著である。ここまで明かしたのは、盗難美術品捜査にもっと目を向けて欲しいとの考えと思う。
残念なことに翻訳の手抜きが見受けられる。
原著(ペーパーバック)には俗語が多くて読みづらいので翻訳を手にしたが、スタイロフォーム(発泡スチロール)ベープ(魅力的な女?)アドベ(日干しれんが)等の発音そのままの単語があったり、p.28のgedi in Japaneseに至っては省いてしまっている。このgediは訳者も(私も)分からず、ネットで意見を聞いたようだが、なぜ直接著者に聞かなかったのだろうか。それ以上に残念なのは、写真の半分以上が削除されていること。削除の中には両親の結婚式、著者の家族全員、亡くなった同僚のデニス、がある。花嫁姿の母ヤチヨさん(漢字表記もない、これも著者に問い合わせるべき)の写真は最も美しい写真だが、削除しなければならない理由があったのだろうか。
最後に東日本大震災の被災者へのメッセージを日本語訳に寄せている。
2012年5月23日に日本でレビュー済み
美術品の犯罪捜査官の仕事が、知的で華やかそうなイメージとは異なり、実際にはとても危険で(国際的なギャング、犯罪者が相手だから)、読んでいてはらはらしどうしだった。著者はそのあたりをあっさり描いているけれども。
FBIという有名で影響力の大きな組織が、実は官僚主義と縄張り主義を抱え、出世には政治力が不可欠であるということが、実に良く分かる。いずこも官僚組織は同じであった。サラリーマンの読者は身につまされるかもしれない。どこの組織も社会も、出世と社内政治は車の両輪だが、著者は政治は得意ではなかったようだ。恐らく得意だったら、そもそも美術捜査官にならなかっただろうし。
日本人の母を持つ著者。差別体験もあり、父親が骨董商だったこともあり、はたまた同僚の過失致死で起訴されたという、FBI捜査官としては、恐らく致命的な経歴もあり、盗まれた美術品の捜査というFBIでもニッチで、傍流の部門で、地道に実績を積み上げたことが、本書で描かれた犯罪を解決し、次第に頭角を現すことになった契機のようだ。刑事起訴されると、日本の警察官なら、まず退職を迫られるだろうが、米国では推定無罪、有罪判決が下りない限りは無罪扱いということらしい。なんともフェアな社会、組織だと感心。
美術品の盗難事件は金額も多額だが、どこの国でも(本書に拠れば、イタリアとフランスを除いて)警察内ではあまり重要視されていないようだ。アメリカもでも事情は同様らしい。従って、著者は、FBI内の組織対立、車内政治に巻き込まれ、フェルメールの盗難を含むガードナー事件では担当を外されるという苦渋も味わう。そしてこの事件は今も未解決のままなのだ。
美術品の盗難という美術業界の裏側、一部の業者と国際的な裏社会との関係が本書では実にあからさまに描かれており、とても参考になる。日本に流れてきた盗品もかなりありそうな気がするが、本書では言及はない。
FBIという有名で影響力の大きな組織が、実は官僚主義と縄張り主義を抱え、出世には政治力が不可欠であるということが、実に良く分かる。いずこも官僚組織は同じであった。サラリーマンの読者は身につまされるかもしれない。どこの組織も社会も、出世と社内政治は車の両輪だが、著者は政治は得意ではなかったようだ。恐らく得意だったら、そもそも美術捜査官にならなかっただろうし。
日本人の母を持つ著者。差別体験もあり、父親が骨董商だったこともあり、はたまた同僚の過失致死で起訴されたという、FBI捜査官としては、恐らく致命的な経歴もあり、盗まれた美術品の捜査というFBIでもニッチで、傍流の部門で、地道に実績を積み上げたことが、本書で描かれた犯罪を解決し、次第に頭角を現すことになった契機のようだ。刑事起訴されると、日本の警察官なら、まず退職を迫られるだろうが、米国では推定無罪、有罪判決が下りない限りは無罪扱いということらしい。なんともフェアな社会、組織だと感心。
美術品の盗難事件は金額も多額だが、どこの国でも(本書に拠れば、イタリアとフランスを除いて)警察内ではあまり重要視されていないようだ。アメリカもでも事情は同様らしい。従って、著者は、FBI内の組織対立、車内政治に巻き込まれ、フェルメールの盗難を含むガードナー事件では担当を外されるという苦渋も味わう。そしてこの事件は今も未解決のままなのだ。
美術品の盗難という美術業界の裏側、一部の業者と国際的な裏社会との関係が本書では実にあからさまに描かれており、とても参考になる。日本に流れてきた盗品もかなりありそうな気がするが、本書では言及はない。





