●著者について
ナヨナヨ系主人公を描く専門だが、DAYSではそれが極まり、終始ナヨナヨしている。この主人公を好きな読者はいるのだろうか?
以前執筆した「振り向くな君は」を引きずっており、読まないとわからないキャラが最近の展開では登場する。なぜ30話程度で打ち切られた漫画を前提知識として要求するのか、わりと意味不明。
たまに、話の整合性が取れていない。「水樹は体力がなかった」発言(本当は元陸上部のフィジカルエリート)、加筆要素?の桜高都予選決勝の展開が本編と食い違う、など。
●作品について
レビューにも多くある通り、キャラクターが大きな魅力。「初心者の成長物語」というより、群像劇と考えた方がいい。初めは主人公の成長物語にしたかったのかもしれないが、評価が悪かったからか、10巻を越えると主人公の話はごく僅かになる。そこからが非常に面白い。
話の展開自体は、「初心者がいきなりメンバーに選ばれる」なんて無理がある。それは漫画のため仕方ない。「初心者が入ってきて、メンバーになって、しかもナヨナヨばっかしてる」のに、チームに不和がないなんて、なんて素敵、程度で読めるメンタルは必要。私は少しイライラしてしまうため、爽やかな作品のはずなのに読後感が少し悪い。
●主人公について
申し訳ないがウザい。ウザいが苛められることはなく、他のキャラは彼に対して全員ツンデレみたいな反応をしてくれる。なんて素敵。
あまりのウザさだが、見ようによっては、彼の情けなさにより他のキャラが立ち、彼のショボさにより他のキャラにフォーカスできるとも言える。これを典型的ヒーローに置換してしまうと群像劇として成り立たないので、ウザいことは重要なファクターであると言えるかもしれない。
●総評
最初は主人公がとにかくウザいが、後半にかけて群像劇となり、そこからが面白い。頑張って10巻まで耐えれば、あとは止まらなくなる。
「サッカーを主題にした主人公の成長物語が読みたい!」というならば、アオアシやエリアの騎士の方がいい。「面白いサッカー漫画が読みたい!」というならば、ジャイアントキリングの方がいい。この漫画の対象は、「個性豊かなイケメンたちの熱いスポーツ漫画が読みたい!」という方々なので、それをお間違えなきよう。
DAYS(1) (講談社コミックス) (日本語) コミック – 2013/7/17
安田 剛士
(著)
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42巻中1巻: DAYS
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本の長さ192ページ
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言語日本語
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出版社講談社
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発売日2013/7/17
-
寸法11.2 x 1.2 x 17.6 cm
-
ISBN-104063848981
-
ISBN-13978-4063848984
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カスタマーレビュー
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2021年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正直なところ、展開は一昔前のスポ根路線です。
だけど今のサッカーは(他のスポーツもそうですが)膨大な練習と実戦の積み重ねにより少しずつ上達するスポーツなんですよね。
このサッカーマンガの前に読んだ作品ではサッカーは幼少時に始め、最悪でも小学高学年から始めないと一流にはなれないと理論的に説明していました。
それは小学生時代が最も練習すればするほど経験値が体に刻まれる時期だからだそうです。
まぁ、スラムダンクやはじめの一歩のようにそれでも通用する下地を作者が主人公に与えていればまだわかりますが、この作品の主人公・つくしくんは…
あくまでマンガとして割り切るなら面白いかもしれません。
だけど今のサッカーは(他のスポーツもそうですが)膨大な練習と実戦の積み重ねにより少しずつ上達するスポーツなんですよね。
このサッカーマンガの前に読んだ作品ではサッカーは幼少時に始め、最悪でも小学高学年から始めないと一流にはなれないと理論的に説明していました。
それは小学生時代が最も練習すればするほど経験値が体に刻まれる時期だからだそうです。
まぁ、スラムダンクやはじめの一歩のようにそれでも通用する下地を作者が主人公に与えていればまだわかりますが、この作品の主人公・つくしくんは…
あくまでマンガとして割り切るなら面白いかもしれません。
2020年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少々詰め込み過ぎだったり、キャラクターたちの感慨に置いてけぼりにされたり。それに、脈絡に欠けるところも気になります。展開に難あり。
ただ、出てくる登場人物は基本的に優しい人たちばかりです。そういう話を求める方ならよいのではないでしょうか。
ただ、出てくる登場人物は基本的に優しい人たちばかりです。そういう話を求める方ならよいのではないでしょうか。