題名を見て楽しみにして購入しました。
この題名がすべて、で、たしかに、
それぞれのDAW画面の表示や、使用プラグインを書いていたり、
こだわりなどが書かれていました。
しかし、それ以上のものはなく、
本当に「行っていることを挙げているだけ」でした。
そういう本、と言われたらそれまでかもしれませんが、
プロはこういう風に作っているんだ、というのを知りたい人には
良い本だと思います。
もう少しじっくりとした制作過程を知りたい人には
1人1人が薄く、紹介をして終わっているような印象を持つかもしれません。
この商品をお持ちですか?
マーケットプレイスに出品する

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
DAWで曲を作る時にプロが実際に行なっていること 単行本 – 2014/9/19
- Kindle版 (電子書籍)
¥0 Kindle Unlimited 会員は、このタイトルを追加料金なし(¥0)で読み放題 ¥950 Kindle 価格 獲得ポイント: 74pt - 単行本
¥1,980
獲得ポイント: 95pt
購入を強化する
プロの技を盗んで、DAWのスキルを上げよう!
作曲ツールとして、今やなくてはならないDAW。クリエイターが完パケ納品することも珍しくない現在では、このDAWのスキルが作品のクオリティを左右すると言っても過言ではありません。そこで本書では、第一線で活躍中の現役プロの面々がどのようにDAWを使っているのかをご紹介していきます。浅田祐介、Ken Arai、井筒昭雄、鈴木Daichi秀行、田中隼人の各氏が、実際の楽曲を例に解説を行なう他、DAWとの賢い付き合い方を松本靖雄、Watusi、浅田祐介、kzの各氏が、曲作りのキモを島野聡、多胡邦夫の両氏が披露。さらに仮歌のディレクションや仮歌詞のコツを伊藤涼氏が伝授、超実践的なDAWを使った曲作りのノウハウが満載の1冊です。
★このページの下にて、本書に掲載した記事のダイジェストを映像でご紹介しています(本書には映像や音声は付属しておりませんのでご注意ください)。
【CONTENTS】
■CHAPTER1 秘伝! 島野流作曲法〜曲をまとめるためのルール(島野 聡)
■CHAPTER2 プロ直伝! DAWの使い方
◎FILE01 浅田祐介(「CLOSET」小南千明)
◎FILE02 鈴木Daichi秀行(「チョコレート」家入レオ)
◎FILE03 Ken Arai(「Marble」Ken Arai)
◎FILE04 井筒昭雄(「BOKUTACHI NATIVE ALIEN」Fab Cushion)
◎FILE05 田中隼人(「My VOICE」ファンキー加藤)
◎POST SCRIPT
■CHAPTER3 DAWに使われないための制作の心得
◎DAW 時代に求められる“音の良さ"(松本靖雄)
◎DAW に負けない制作スタイルを求めて(Watusi)
■CHAPTER4 秘伝! 多胡流・売れる旋律の絞り出し方〜DAWに頼らない曲作り(多胡邦夫)
◎証言 スタジオ・ポルコでの作業風景(米田浩徳)
■作曲家の心得(山口哲一)
■DIALOGUE
1 メールでの仮歌ディレクション三か条(伊藤 涼+山口哲一)
2 DAWがサポートする引きこもりの音楽制作(浅田祐介+kz)
3 クリエイターのための仮歌詞必勝法・5つの鉄則(伊藤 涼+山口哲一)
作曲ツールとして、今やなくてはならないDAW。クリエイターが完パケ納品することも珍しくない現在では、このDAWのスキルが作品のクオリティを左右すると言っても過言ではありません。そこで本書では、第一線で活躍中の現役プロの面々がどのようにDAWを使っているのかをご紹介していきます。浅田祐介、Ken Arai、井筒昭雄、鈴木Daichi秀行、田中隼人の各氏が、実際の楽曲を例に解説を行なう他、DAWとの賢い付き合い方を松本靖雄、Watusi、浅田祐介、kzの各氏が、曲作りのキモを島野聡、多胡邦夫の両氏が披露。さらに仮歌のディレクションや仮歌詞のコツを伊藤涼氏が伝授、超実践的なDAWを使った曲作りのノウハウが満載の1冊です。
★このページの下にて、本書に掲載した記事のダイジェストを映像でご紹介しています(本書には映像や音声は付属しておりませんのでご注意ください)。
【CONTENTS】
■CHAPTER1 秘伝! 島野流作曲法〜曲をまとめるためのルール(島野 聡)
■CHAPTER2 プロ直伝! DAWの使い方
◎FILE01 浅田祐介(「CLOSET」小南千明)
◎FILE02 鈴木Daichi秀行(「チョコレート」家入レオ)
◎FILE03 Ken Arai(「Marble」Ken Arai)
◎FILE04 井筒昭雄(「BOKUTACHI NATIVE ALIEN」Fab Cushion)
◎FILE05 田中隼人(「My VOICE」ファンキー加藤)
◎POST SCRIPT
■CHAPTER3 DAWに使われないための制作の心得
◎DAW 時代に求められる“音の良さ"(松本靖雄)
◎DAW に負けない制作スタイルを求めて(Watusi)
■CHAPTER4 秘伝! 多胡流・売れる旋律の絞り出し方〜DAWに頼らない曲作り(多胡邦夫)
◎証言 スタジオ・ポルコでの作業風景(米田浩徳)
■作曲家の心得(山口哲一)
■DIALOGUE
1 メールでの仮歌ディレクション三か条(伊藤 涼+山口哲一)
2 DAWがサポートする引きこもりの音楽制作(浅田祐介+kz)
3 クリエイターのための仮歌詞必勝法・5つの鉄則(伊藤 涼+山口哲一)
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社リットーミュージック
- 発売日2014/9/19
- ISBN-104845624982
- ISBN-13978-4845624980
この商品を見た後に買っているのは?
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
出版社からのコメント
DAWの使い方って、あんまり人に聞いたりしないから、本当に人それぞれ。立ち上げる時のテンプレからして、まちまちなんですよね。
本書CHAPTER2では、5人のクリエイターさんたちにテンプレでの立ち上げから仕上げまで、実際の楽曲ファイルを素材にして順を追ってお話を伺っているので、取材していて本当に面白かったです。どんな音源を使っているのか、どんなエフェクトを使っているのか、マスターには何を刺しているのかも含め、ぜひ参考にしてください。
ただ人それぞれとは言いつつ、皆さん結構ループを多用してたり、キックやベースは音源をスタック(レイヤー)してたり、サイドチェーンばしばしだったり、共通しているテクニックもあったりします。時代を反映したこういうテクニックも覗けて、本を作っていてとても勉強になりました! (編集担当/ダウ夫)
本書CHAPTER2では、5人のクリエイターさんたちにテンプレでの立ち上げから仕上げまで、実際の楽曲ファイルを素材にして順を追ってお話を伺っているので、取材していて本当に面白かったです。どんな音源を使っているのか、どんなエフェクトを使っているのか、マスターには何を刺しているのかも含め、ぜひ参考にしてください。
ただ人それぞれとは言いつつ、皆さん結構ループを多用してたり、キックやベースは音源をスタック(レイヤー)してたり、サイドチェーンばしばしだったり、共通しているテクニックもあったりします。時代を反映したこういうテクニックも覗けて、本を作っていてとても勉強になりました! (編集担当/ダウ夫)
著者について
山口 哲一(やまぐち のりかず)
1964年東京生まれ。(株)バグ・コーポレーション代表取締役。(社)日本音楽制作者連盟理事。『デジタルコンテンツ白書』(経産省監修)編集委員。SION、村上“ポンタ"秀一などの実力派アーティストをマネージメント。東京エスムジカ、ピストルバルブ、Sweet Vacationなどの個性的なアーティストをプロデューサーとして企画し、デビューさせる。プロデュースのテーマに、ソーシャルメディア活用、グローバルな視点、異業種コラボレーションの3つを掲げている。2011年頃から著作活動も始める。2011年4月に『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ふくりゅうと共著/ダイヤモンド社)刊行。2012年9月に『ソーシャル時代に音楽を“売る"7つの戦略』(共著/リットーミュージック)刊行。
1964年東京生まれ。(株)バグ・コーポレーション代表取締役。(社)日本音楽制作者連盟理事。『デジタルコンテンツ白書』(経産省監修)編集委員。SION、村上“ポンタ"秀一などの実力派アーティストをマネージメント。東京エスムジカ、ピストルバルブ、Sweet Vacationなどの個性的なアーティストをプロデューサーとして企画し、デビューさせる。プロデュースのテーマに、ソーシャルメディア活用、グローバルな視点、異業種コラボレーションの3つを掲げている。2011年頃から著作活動も始める。2011年4月に『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ふくりゅうと共著/ダイヤモンド社)刊行。2012年9月に『ソーシャル時代に音楽を“売る"7つの戦略』(共著/リットーミュージック)刊行。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山口/哲一
1964年東京生まれ、音楽プロデューサー、コンテンツビジネス・エバンジェリスト。(株)バグ・コーポレーション代表取締役、『デジタルコンテンツ白書(経済産業省監修)』編集委員、プロ作曲家育成「山口ゼミ」主宰、「Start Me Up Awards」オーガナイザー。SION、村上“ポンタ”秀一、佐山雅弘、村田陽一などの実力派アーティストをマネージメント。東京エスムジカ、ピストルバルブ、SweetVacationなどの個性的なアーティストをプロデューサーとして企画し、デビューさせる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1964年東京生まれ、音楽プロデューサー、コンテンツビジネス・エバンジェリスト。(株)バグ・コーポレーション代表取締役、『デジタルコンテンツ白書(経済産業省監修)』編集委員、プロ作曲家育成「山口ゼミ」主宰、「Start Me Up Awards」オーガナイザー。SION、村上“ポンタ”秀一、佐山雅弘、村田陽一などの実力派アーティストをマネージメント。東京エスムジカ、ピストルバルブ、SweetVacationなどの個性的なアーティストをプロデューサーとして企画し、デビューさせる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1分以内にKindleで DAWで曲を作るときにプロが実際に行なっていること をお読みいただけます。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
登録情報
- 出版社 : リットーミュージック; A5版 (2014/9/19)
- 発売日 : 2014/9/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 192ページ
- ISBN-10 : 4845624982
- ISBN-13 : 978-4845624980
- Amazon 売れ筋ランキング: - 499,410位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 160位コンピュータミュージック
- - 182位マルチメディア
- - 276位デジタル音楽
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

1964年東京生れ。国際基督教大(ICU)高校卒業、早稲田大学第二文学部中退。
音楽プロデューサー、エンターテック・エバンジェリスト。
(株)バグコーポレーション代表取締役。
『デジタルコンテンツ白書』(経産省監修)編集委員
プロ作曲家育成セミナー「山口ゼミ」主宰
「ニューミドルマンラボ」主宰
エンタメ系スタートアップを対象にした「Start Me Up Awards」&「MUSICIANS' HACKTHON」オーガナイザー
「クリエイターズキャンプ真鶴」実行委員長
プロデュースのテーマは、新テクノロジー&ソーシャルメディア活用*グローバルな活動*異業種コラボレーションの3つ。
エンターテインメントとITの知見を活かして、セミナーのモデレーターやITサービスへのアドバイザーとしても活動。
<連載コラム>
WEDGE infinity『ビジネスパーソンのためのエンタメ業界入門』
CREA web『来月、流行るJポップ〜チャート不毛時代のヒット曲羅針盤〜』
リットーミュージック『WEB版 職業作曲家への道』
詳細プロフィール⇒http://yamabug.blogspot.jp/2010/05/profile.html
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.2
星5つ中の4.2
26 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年3月23日に日本でレビュー済み
違反を報告する
Amazonで購入
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2015年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
“DAWで曲作り”に関する本は過去、何冊か読みましたが、どれもハウツー本ばかりで、技術的なことを知るには大変役立ったことは事実ですが、趣味の範囲で楽しむ分にはそれで十分でも、実際、その後に、作った作品をコンペに応募する段階になった時に、どのような過程を経て作ったものが、もっともアピールできるか、そもそもプロはどうしているのかをこれほどまで具体的に書いた本はなかったです。、現役の第一線で活躍されている売れっ子のプロが包み隠さずコツを伝授してくれています。これだけの豪華執筆陣のレクチャーをこれだけ安価に受講できることを考えると、絶対にオススメです!
2015年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本のタイトルどおりの内容かと思いますが、欲しかった情報はありませんでした。
またやはりこういう形の書籍になるとポイントポイントを掻い摘むような方になりますのでライブラリー的な用法は取れないのもネックかとおもいます。
あくまで主観は心のバイブルのような面のほうが強く感じますので、一度読んだら・・・となってしまうのが残念です。
Mix加工の強い楽曲などがあるかなぁとおもいましたが、お目当てのものはありませんでした・・・。
また、全体的にエレクトロ系の音楽でうめつくされており、ロックシーンなどのトラックワークが知りたかった私には余りあっていませんでした・・・。
Mixやトラックワークの強いロック他、生音との絡み方などが知りたい場合には不向きかと思われます。
またやはりこういう形の書籍になるとポイントポイントを掻い摘むような方になりますのでライブラリー的な用法は取れないのもネックかとおもいます。
あくまで主観は心のバイブルのような面のほうが強く感じますので、一度読んだら・・・となってしまうのが残念です。
Mix加工の強い楽曲などがあるかなぁとおもいましたが、お目当てのものはありませんでした・・・。
また、全体的にエレクトロ系の音楽でうめつくされており、ロックシーンなどのトラックワークが知りたかった私には余りあっていませんでした・・・。
Mixやトラックワークの強いロック他、生音との絡み方などが知りたい場合には不向きかと思われます。
2014年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、この本は特定の音源やDAWの使用法・テクニックばかりにスポットを当てた類の専門実技書ではありません。
本の「曲を作る時にプロが実際に行っていること」というタイトルどおりに、第一線で活躍する様々なクリエイターらが曲を制作する際にどういった手法や流れで制作を進めていってるのかを紹介している読本です。
チャプター1では、島野聡氏が音楽を制作する際に行っている全体の流れとルールをイメージ図とテキスト文で紹介。
後半では著者との対談形式で、仮歌のディレクションについて語り合っている内容です。
チャプター2では、5名の著名クリエイターらがそれぞれ制作に携わった楽曲のうち1曲を参考に挙げ、DAW上でどのような構成や技術を駆使しているのかなどの流れを紹介しています。スタジオ風景写真などはありません。挿入画像は各々のDAW画面や音源・エフェクトのカットのみです。
このチャプターにおいてはそれぞれのDAWでの実践的なテクニックや音色作成、ミキシングのテクニックなどにも少しばかり触れてありますが、あくまでそのクリエイターが参考に挙げている楽曲においてどういった構成や技術を用いているのかを解説しているだけです。もちろんクリエイターごとに使用音源もDAWも機材も十人十色ですので、文中にはフリーソフトから市販ソフト、果てはハードウェア機材まで多種多様な機材が出てきますので「まずは同じものを揃えて同じセッティングにして・・・」という前提な教材目的の方には合いません。
サンレコやサウンドデザイナーといった音楽制作雑誌で、著名のミュージシャンやクリエイターらが自身の制作環境においてどのように楽曲を制作しているか、音源やエフェクトをどのように駆使しているかといった特集が組まれていることがありますが、まさにそういった構成のチャプターです。
チャプター3では、より読者に向けたような書き口でTipsが記載されており、DAWを使った音楽制作時に留意したほうが良い事柄を松本靖雄氏が指南しています。
後半では著者と浅田祐介氏&Kz氏の対談形式でDAW時代の音楽制作について語り合っている内容です。
チャプター4では、多胡邦夫氏が"DAWに頼らない"曲作りやメロディの絞り出し方などの自身のアプローチを紹介している内容です。
後半は著者と伊藤涼氏との対談形式で「良き仮歌詞作りにおいての鉄則」を語り合っています。
そして本著の最後は、著者による「作曲家の心得」という前著作"職業作曲家への道"にも通ずる心得を改めて簡潔に指南している内容となっており締めくくりを迎えます。
以上のように、特定の機材やテクニックにスポットを当てた専門実技書などではなく、
DAWを介した現代の音楽制作の進行手順や構成・スタイル・事情などをさまざまなクリエイターのケースをもとに解説・紹介しているといった読本なのです。
個人的にはテクニック99シリーズやレシピシリーズのような具体的なエフェクトやミックスの技術・手法に的を絞った専門実技書のほうが好みですので本著をとことん楽しめたわけではありませんが、本著は内容も濃くてとても良く構成された良書だと思いました。
趣味でDTMをやっている方で、ただ技術を向上したいテクニックを身につけたいという人よりも、
プロの世界を目指し、より深くプロの現場で行われていることを知りたい学びたいという人に向いています。
もちろん趣味なだけの層でも、知識や心得としてさらに深さを求めたいという人にも一読する価値はあると思います。
本の「曲を作る時にプロが実際に行っていること」というタイトルどおりに、第一線で活躍する様々なクリエイターらが曲を制作する際にどういった手法や流れで制作を進めていってるのかを紹介している読本です。
チャプター1では、島野聡氏が音楽を制作する際に行っている全体の流れとルールをイメージ図とテキスト文で紹介。
後半では著者との対談形式で、仮歌のディレクションについて語り合っている内容です。
チャプター2では、5名の著名クリエイターらがそれぞれ制作に携わった楽曲のうち1曲を参考に挙げ、DAW上でどのような構成や技術を駆使しているのかなどの流れを紹介しています。スタジオ風景写真などはありません。挿入画像は各々のDAW画面や音源・エフェクトのカットのみです。
このチャプターにおいてはそれぞれのDAWでの実践的なテクニックや音色作成、ミキシングのテクニックなどにも少しばかり触れてありますが、あくまでそのクリエイターが参考に挙げている楽曲においてどういった構成や技術を用いているのかを解説しているだけです。もちろんクリエイターごとに使用音源もDAWも機材も十人十色ですので、文中にはフリーソフトから市販ソフト、果てはハードウェア機材まで多種多様な機材が出てきますので「まずは同じものを揃えて同じセッティングにして・・・」という前提な教材目的の方には合いません。
サンレコやサウンドデザイナーといった音楽制作雑誌で、著名のミュージシャンやクリエイターらが自身の制作環境においてどのように楽曲を制作しているか、音源やエフェクトをどのように駆使しているかといった特集が組まれていることがありますが、まさにそういった構成のチャプターです。
チャプター3では、より読者に向けたような書き口でTipsが記載されており、DAWを使った音楽制作時に留意したほうが良い事柄を松本靖雄氏が指南しています。
後半では著者と浅田祐介氏&Kz氏の対談形式でDAW時代の音楽制作について語り合っている内容です。
チャプター4では、多胡邦夫氏が"DAWに頼らない"曲作りやメロディの絞り出し方などの自身のアプローチを紹介している内容です。
後半は著者と伊藤涼氏との対談形式で「良き仮歌詞作りにおいての鉄則」を語り合っています。
そして本著の最後は、著者による「作曲家の心得」という前著作"職業作曲家への道"にも通ずる心得を改めて簡潔に指南している内容となっており締めくくりを迎えます。
以上のように、特定の機材やテクニックにスポットを当てた専門実技書などではなく、
DAWを介した現代の音楽制作の進行手順や構成・スタイル・事情などをさまざまなクリエイターのケースをもとに解説・紹介しているといった読本なのです。
個人的にはテクニック99シリーズやレシピシリーズのような具体的なエフェクトやミックスの技術・手法に的を絞った専門実技書のほうが好みですので本著をとことん楽しめたわけではありませんが、本著は内容も濃くてとても良く構成された良書だと思いました。
趣味でDTMをやっている方で、ただ技術を向上したいテクニックを身につけたいという人よりも、
プロの世界を目指し、より深くプロの現場で行われていることを知りたい学びたいという人に向いています。
もちろん趣味なだけの層でも、知識や心得としてさらに深さを求めたいという人にも一読する価値はあると思います。