90年代、サニーデイが好きでアルバムが出る度に楽しみにして聴いていました。
解散してからサニーデイの居ないシーンにも徐々に慣れ、他の音楽を夢中になって聴いたりしていました。
いつしかサニーデイの新曲を待たない生活にも慣れていました。
そんな中飛び込んできたサニーデイ再結成のニュース。小躍りしながら『本日は晴天なり』を聴きました。しかしながら、90年代の活動の時のような興奮はそこにはなく、まあ良く出来たポップスではあったんですけど、それはあたかもサービスの様で、僕が望むような心を揺さぶるような作品ではありませんでした。またいつしか昔のサニーデイしか聴かない毎日が続きました。
2017年、サニーデイ本人達と北沢夏音著の『青春狂走曲』が出ました。懐かしく甘酸っぱく切ない気持ちになりながら読みました。その中でキーワードとして度々登場したのがDANCE TO YOU。僕はもうサニーデイを聴かずに生きていくもんだと思っていました。興味本位で聴いてみたDANCE TO YOU。結論から言うと素晴らしい作品でした。音楽の美しさを追求する姿勢は変わらず、そこに魂を揺さぶるムードが加わった感じ。
凄く人間力に魅力を感じるアルバムです。最初は『冒険』や『苺畑でつかまえて』が好きで、聴き込むうちに全曲好きになりました。
当時のときめきを取り戻す作品です。オススメです