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Creative Selection Apple 創造を生む力単行本（ソフトカバー） – 2019/3/11

ケン・コシエンダ (著), 二木夢子 (翻訳)

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「極秘」とされてきたアップルのアイデア・メソッドを
気鋭のクリエイターが解き明かす1冊です。

世界で20億近いユーザーがいるとされる「アップル製品」。
では、アップル社内ではどのようにしてアイデアが生まれ、実現していくのかというと、
そのプロセスは「秘密保持規約」により、長年謎でした。

しかし、iPhone担当主席エンジニアとして開発の最前線を担った
コシエンダ氏が、ついにその秘密を告白します。
iPhone、iPad、Safariなど、キラーコンテンツ製作に
実際に携わった同氏だからこそ知る、そのあまりに詳細なプロセスに
全米クリエイティブ業界は激震……。
本書のオリジナル版はウォールストリートジャーナル・ベストセラーとなりました。

「アイデアが生まれる瞬間からジョブズの前でデモを行う瞬間まで、
創造のプロセスが事細かに描かれる」(アダム・グラント、NYタイムズベストセラー著者)など、著名人からも絶賛の声が寄せられる本書。
秘密とされつづけたアップル流のアイデアの神髄がわかります。

本の長さ

377ページ
言語

日本語
出版社

サンマーク出版
発売日

2019/3/11
寸法

12.8 x 1.9 x 18.8 cm
ISBN-10

476313681X
ISBN-13

978-4763136817
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商品の説明

内容（「BOOK」データベースより）

天才たちはいかにしてiPhone、iPad、Safariを生み出したのか―意図的に自分の頭でひらめき、最高のプロダクトに磨き上げるアップルのアイデア実現法、全記録。

著者について

ケン・コシエンダ(Ken Kocienda)
元アップルiPhoneソフトウェア担当主席エンジニア。
15年以上にわたり、ソフトウェアエンジニア兼デザイナーとしてアップルに勤務。
イェール大学卒業後、バイク修理業、新聞社の社内図書室勤務、日本での英語教師、写真家などの職を転々としたのち、インターネットに出会う。独学でコンピュータ・プログラミングを学び、スタートアップ企業数社を経て、2001年にアップルに入社。
同社では、サファリ(ウェブブラウザー)、iPhone、iPad、Apple Qatchの制作に携わった。現在は、妻とともにカリフォルニア州サンノゼ在住。

二木夢子(ふたき・ゆめこ)
国際基督教大学卒業。ソフトハウス、産業翻訳会社勤務を経て独立。訳書に『OKR──シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法』(日経BP社)、『オリンピック全史』(共訳、原書房)がある。

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登録情報

出版社 ‏ : ‎ サンマーク出版 (2019/3/11)
発売日 ‏ : ‎ 2019/3/11
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本（ソフトカバー） ‏ : ‎ 377ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 476313681X
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4763136817
寸法 ‏ : ‎ 12.8 x 1.9 x 18.8 cm

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ジュネフィー

iPhoneキーボード開発秘話？

2019年3月24日に日本でレビュー済み

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iPhoneのキーボード開発秘話、というタイトルでも良さそうです。
それだけ？それだけですが、その裏にどれだけの工夫が、示唆が含まれていることか！
タッチスクリーンで違和感なく文字入力できるように至るプロセスが、
詳細に具体的に描かれています。

スティーブ・ジョブズへのプレゼンがどのように行われたか、
このストーリーの一つのハイライトでしょう。
アップルの意思決定プロセスの内部は、初めて知る景色でした。

著者はいわゆるアップル幹部ではなく、一プログラマーです。
悩み、行き詰まり、判断を誤る。
率直に格好をつけずに描かれることが、とても好ましかったです。

7人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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これぞ、アップル！

2019年3月21日に日本でレビュー済み

筆者のKen Kociendaはアップル入社後、「ブラウザ置き換え事業」に携わり、Safariの開発を担当、その後、極秘プロジェクトであったiPhoneの開発、中でもiPhone用のキーボードという全く新しい、非常に難しい製品開発に携わった。

「Creative Selection」とは、新製品のデモを行い、フィードバックに基づいてやるべきことを絞り込み、新たなデモを行うことで、着実に前進することを云う。アップルの製品は一瞬の天才的なひらめきで生まれるものではなく、地道な「選択の繰り返し」によって完成するものであることを表す言葉でもある。

筆者が解き明かすiPhone成功の秘訣は3つある。一つは、リベラルアーツ側の主観的な「ヒューリスティックス(経験則)」とテクノロジー側の客観的な「アルゴリズム」との「交差点での仕事」という概念に「Creative Selection」の手法を加えること。二つめは、インスピレーション、コラボレーション、テクニック、勤勉さ、決断力、テイスト、共感力という、アップルのソフトウェア部門での成功に欠かせない7つの要素。三つめは、少人数のチームで、気心の知れたメンバーが、心を込めて仕事に取り組むこと。

「Creative Selection」のデモの頂点とも云うべき機会がSteve Jobsに対するデモであり、本書でも冒頭に筆者がSteveにデモする緊張感溢れる場面が詳細に描写されている。Appleの企業文化、創造性に優れるその強みの秘訣を十分に表現した一冊である。

14人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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bootsy

少数精鋭での開発に驚く

2019年5月17日に日本でレビュー済み

　Appleについては多くの本が出版されているし、各メディアで詳細に取り上げられているが、こうした形で開発担当者の著書が出てくるのは初めてではないか。私はApple=macを使い始めて30年近い。栄華盛衰そしてまた栄華を得た様を観てきた少なくないAppleユーザーにとって、今まで知ることのなかったリアルな現場の様子を間近で知ることができるこの著書は新鮮ではないだろうか。とりわけ、iPhoneキーボードの設計過程でのトライアンドエラーと成功は一気に読むことができる。
　それにしても、iOSキーボードだけとはいえ、10人程度のプログラマーで進めていたというのも驚く。おそらくApple本社だけでも数千人はプログラマーが在籍していると思うが、IT業界の現実を知らない者にとっては新鮮な話だ。加えて、筆者自身がiPhoneという商品名を、Jobsの発表keynoteまで知らなかったというのも厳格な縦割り組織であることを感じさせる。Jobsありきの体制だったことは想像に難くない。
　筆者は、Jobs死後から自らの退社までは軽く触れるにとどめている。God亡き後にAppleが一変したことは想像に難くない。そしてそれに失望したことも著者の退社の理由だったろう。特にネガティブには書かれていないが、現在のAppleがおそらくJobsの予想を超える「巨艦」となり、Tim Cookが荒波(5Gモデムチップ、米中貿易交渉等々)のなか「船長」として奮闘している様子を見ていると、まあ、さじを投げるなよとも言いたくなる。

　本題とは無関係だが、彼の上司だったScott Forstallの厳格さが、Jobsの信頼を買っていた様子がうかがえるものの、これだけの人物が何故あのMAP問題で引責したのか、非常に興味深い。

　私にとっての本書の難点は、技術的な話が比較的多いこと。開発者の本だから仕方がないが。

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アップルでの製品開発の具体例

2020年2月21日に日本でレビュー済み

アップルではどのように開発が行われているのか、それがよくわかる本である。
アップルには世界で最もシビアなミーティングがあった。
それが、スティーブ・ジョブズへのデモである。
スティーブはデモを通して、アップルのソフトウェアの見た目や操作感、機能を決定していた。
そして、デモの結果は至極シンプルだ。
認めるか、「次回は違うものを見せてくれ」と要望するかの二択だ。
どれ程優れた成果物であっても、事前レビューをどれほどスムーズに通ってきたとしても、スティーブの反応はだれも予測できない。
そして、機嫌が悪い日はデモ中に担当者を容赦なくこき下ろすことがある。
それがスティーブにデモをやることの「代償」だということだ。
スティーブは「アップルの製品は常に最高であるべきだ」と考え、自ら開発過程にかかわること、自分のレビューによって展開を開くことに強くこだわりを持っていたという。
それが、アップルの製品を直観的かつシンプルに保つ方法論だと考えていたのだろう。

本書の著者はiPhoneのキーボード部分のデザインを担当した人物。
キーボード一つ作るのも、世の中にないスマートフォンをつくるのだから、推敲を積み重ねていることがよくわかる。
そして、その細部に対するスティーブのこだわりも。
スティーブはキーボードのデモを見るとき、首を小さく8の字に動かして、ディスプレイをまっすぐだけではなく、横からも斜めからも、さらに目の端からも観察しているという。
このこだわりが、アップルブランドを作っているということだろう。そして、その厳しさも。

アップルの文化もその製品を完璧なものにするために貢献している。
アップルでは、全員が率直に話し、意見は建設的で、非難は一切なかったという。
デモに対する本質的な期待も一つで、それは「進歩」であると。
ソフトウェア部門のリーダーたちの評価軸は明確で、「常に前進しているかどうか」だという。
一つ問題があれば、そこに大きくリソースを投入する。
例えば、iphoneのキーボードの場合は、15人でキーボードダービーを実施したという。
15人をキーボードエンジニアに任命し、それぞれに試作を作らせるというものだ。
こういった思い切りのよいれソース投入も「前進」を支えているのであろう。

本書はアップルでの著者の体験を通して、読者にユーザー体験の作り方の要諦を教えてくれる。
日々、アップル製品を使っていると、それが当たり前だと思うかもしれないが、それが出来上がるまでには並大抵ではない努力の積み重ねがある。
経営者自身もデモにこだわる姿勢というのが、製品を作り上げている。
良い製品を作り上げるマネジメントととはどういうものなのか。
そのヒントが得られる良書で、定期的に読み返したいと思った。

ソフト・ハード問わず、製品開発に携わる人にはかなりおすすめ。

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