76年発表の10作目。前作のベスト盤『偉大なる星条旗』が全米1位を記録。本作からは、6.(全米32位)、4.(全米1位)、2.(全米49位)の3曲がヒットしてアルバムも全米3位まで登っている。また本作でグラミー賞のポップ・ヴォーカル・グループ部門賞も受賞している。プロデューサーのジェイムス・ウィリアムス・ガルシオがギターとベースでも演奏に参加している他、デヴィッド・ウォリンスキ(p、mellotorn)、オゼロ・モリアとレロイ・ウィリアムスのスティール・ドラムらが各一曲づつ、そしてジミー・ハスケルが、ストリングス&フレンチ・ホーンのアレンジで参加している。
1.は軽快なビッグ・バンド風のロックンロールで彼らにありそうでなかったタイプの曲。クソ暑い夏のスタジアムが似合いそうな爽快な一曲で、このスタイル中心にアルバム一枚聞きたくなるほど素晴しい仕上がりだと思う。2.は一変して涼し気なフュージョン・ポップ風に曲になるが、この曲がまた良い。ニューヨーク的なジャズやスティーリー・ダンを彼らなりに消化した必殺の一曲と言えると思う。3.もジャズ的な雰囲気が漂うが、こちらもスティーリー・ダンをちょっとジャズ風にしたかのような仕上がりで、さすがにブラスは映える。4.は柔らかなフレンチ・ホーンとストリングスを使ったピーター・セテラのヴォーカルによるバラード。
前々作も悪くはなかったのだが、本作はそれよりも一、二段格の違う仕上がりで、グラミー賞も納得の作品。当時のスティーリー・ダンの作風をちゃっかりうまく消化しているあたりが、ガルシオの力量なのかもしれないが、これは大成功と言えると思う。
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