私たちは、イタリアや日本国内産など多くの革で、多くのサンプルを作って試してきました。
さらに、日本国内外の縫製メーカーさんやレザーメーカー(タンナー)さんも尋ね、職人さんをご紹介いただくなど、何度も打ち合わせに出向きました。
しかしながら、日本国内では、ミシンをはじめとする生産設備の問題や、職人さんの絶対人数、韓国や中国では満足のできる革と製品の品質に確証が持てず、一度は諦めていました。
そんな時、一人の職人さんに出会う事ができました。三代目惣次郎こと渡辺文夫氏です。
さらに幸運な出来事は、我々が求めていた革にもそこで出会う事ができました。
考えてみれば、これは当然の成り行きで、あるべき革が正に渡辺文夫氏の工房にありました。
渡辺文夫氏のクラフトマン魂を唯一満足させられる革、それがイタリアのタンナー、ワルピエ社が手がける「ブッテーロ」のショルダーレザーです。
この革を使って、一点一点手作りの試作がはじまりました。
一切の妥協を許さず、細かいスペックとサイズ、厚みにこだわり続け、型紙や試作品だけでもパーツを入れれば数十点を作成、ついに最終品が完成しました。
渡辺文夫氏が全工程を手作業で製作、革のスキ、断裁から、iPhone本体との勘合やマグネットの接着具合を確認しながらの縫製、端面の磨きなど、納得のいく仕上げを施して完成します。
「ブッテーロ」の日本国内への入荷が少ない事や、渡辺文夫氏本人による限られた生産数量により、在庫が無い場合は予約注文とさせていただく事をご了承ください。