遂にと言うか、ようやくと言うか、「BRUTUS」が名古屋を全面的に取り上げる日が来た!(笑)。
やれ、イタリアンだ、オーセンティックバーだ、モダンアートだ、サブカルだ、ファッションだ云々と今まで星の数ほど様々な分野で特集を組んできたブルータス誌であったが、名古屋の文化、町並み、アートが大きく誌面を飾る事は今までなかった気がする。
俗物ながら、その事実に名古屋人としてまずは歓迎したい(笑)。
ところで、一昨年だったか、全国8大都市(札幌、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡)に住む人びとを対象に、この中で住みたい都市と行ってみたい都市は?とのアンケートが取られた事があった。
で、一番住みたいのは東京、行きたいのは京都という結果が出たのだが、その中でどちらもダントツで不人気だったのが名古屋であったそうだ。
実はこのアンケートを実施したのは他ならぬ名古屋市であり、併せて名古屋市民に観光客に名古屋でお薦めできるのはナニ?との質問に対して最も多かったのが「う~ん、思い浮かばない」という何とも自虐的な回答であったというのも、当時名古屋では随分話題になったモノである(笑)。
保守的で合理的。排他的で文化不毛の地。都市としてのツマラナサからすれば不人気さもむべなるかなの名古屋が最近注目を浴び始めているらしい。
ホンマかいなと感じながら、興味津々読み始めた。
まずは名古屋モーニングか。最近はコメダ珈琲の全国制覇でさらに知名度が浸透しているが、やっぱりここから始まりますか(笑)。
以下、名古屋のアート、料理店、クリエイター、オブジェ、建物、施設、名物、食べ物、アイドル、社交場、お土産等々が次々と紹介されていく。
名古屋人なら誰もが知っているものから馴染みが薄いものまで、でも、どんなにコアなものでもどれも名古屋的であるのが笑える。
ただ、一方で、個性的な名古屋のトレンドを取りあえず取り上げてみましたみたいなガイド的な要素は否めない。
四間道、大須ではなく、千代田、柳橋というのが新鮮さを感じるが。
「名古屋のけった美女図鑑」で思わず連想するように、テレビ東京の「出没、アド街ック天国」を見る、ならず読んでいる感覚なのだ。
ここら辺は、もう少し、外部から見た"名古屋考察"を読んでみたかった気がする。
岡本仁さんのパブリック・アートの項のようにね。
でもまぁ、それは次回のお楽しみに取っておきたい。
とにかく名古屋が「BRUTUS」で特集されたというのは良かった。
「名古屋お助けアドレス100」で行きつけの大江戸やルパンミュラ、春風荘が紹介されているのも嬉しい。
ステーキをたらふく食わせた上で女性には自家製ハンバーグをサービスしてくれるキッチンリボンや寿司の浜源や壺中天も美味しい。
グリ・プラのオヤジさんもアールズ・カフェのエンリケも元気に登場してるしね(笑)。
最後に、前触れのアンケートに繋げる。
名古屋の不人気。その結果に同意しつつも、仮にその中で最も生活しやすいのは?との質問があれば、名古屋ほど住みやすく居心地がいい都市は他にはないと確信するのが、京都生まれで、かつ大学から就職して10年近く横浜、東京で住んでいた名古屋人としての個人的な見解。
ここは本誌の特集の最後で寄せられている名古屋在住の作家吉川トリコさんの「名古屋という名の小宇宙」の趣旨に賛同する。
東京ほどの上昇志向はなく、でも、一応大都会で欲しいものは手に入る。首都圏や阪神圏よりは遥かに人は少なく、地価も物価も安い。
そもそも東京にも大阪、京都にも日帰りで十分行ける距離にある。
過度な刺激を求めなければ、名古屋って良い処だと思う。
って、やっぱり保守的なのかな(笑)。
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