裏市騒動はよくわからないまま収束する。メロンの父親がいきなり出てきて「若気の至りで肉食と付き合ったけど、面倒になったので妻子捨てて逃げた」と告白。なのに、捨てた子供がいるって聞いて顔見たくなってーって意味がわからない。しかも、そのままフェードアウトで何しに出てきたのか。
対比のように爺ちゃんの回想に入るものの、オオカミ妻は爬虫類の自分をすごく愛してくれて自分も愛していた。だから毒で傷つけないように細心の注意を払っていたが、気づくと注意するのを忘れていてオオカミ妻は毒で死亡。が、オオカミ妻は夫がぞんざいになっているのに気づいていて、しかも最後のダメ押しもやってる。なんか愛の描写のように描いてるけどメンヘラの間違いでは?目の前で、お前の毒で死んじゃうよ、でもそれを否定しないのよウフフってメンタル破壊レベルのトラウマだろう。最悪のリスカにしか思えない。
現在の時間軸では、草食が裏市になだれこんだところ「草食には見せたくないんだぁぁ!」と泣き叫んで店を破壊し始める肉食。これも意味がわからん。例えれば風俗街に足を踏み込んだ女の子たちの前で、男性陣が「性欲あるけど女の子には知られたくないんだぁぁ!」って言って店を破壊するようなもんじゃん。そんなんされたらドン引きしますがw第一、暴力衝動を暴力で上塗りして否定ってダブスタでは?いきなり店を破壊された店主や店員はとんだとばっちりだ。
と、全体的にgdgdでしかもそのまま裏市騒動は終わって、結局何がしたかったのかわからない。おまけに食肉問題は、「草食動物食べると問題になるんだろ?じゃあ魚肉食べようぜ!」って、おい魚類はいいのかよ!と意味不明な決着をつける。……あ、これ東京喰種で突っ込んだ落ちだ!
メロンが出るまでは神がかった傑作だけに、こんな幕引きはとても残念だ。内容だけで言えば☆1すらつけたくないが、初期から中盤までの上質さを考えると随分楽しませてもらったので私欲むき出しの依怙贔屓で☆3で。
BEASTARS 22 (少年チャンピオン・コミックス) Kindle版
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言語日本語
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出版社秋田書店
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発売日2021/1/8
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ファイルサイズ166020 KB
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113人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2021年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
相変わらず唐突にキャラが登場しては
バタバタ場面転換するので非常に読み辛い。
メロンのハーフ関連をはじめ、
ルイとジュノ、ハルとメロンのあれこれ
レゴシとハルの話もあれで終わり?いろいろ消化不良では?
裏市も解体されたけどなんで?肉食草食問題って
本能が絡んだもっと根が深いものじゃなかった?
おとなりさんのセブンとか海洋生物とか何のために出てきたんだろう。
あの意味深に登場したあのキャラどうなった?
出てくる意味あった?っていうのを挙げ始めたらキリがない。
結局レゴシはメロンと対決後どういう心境の変化を経て
ハルと結婚する決意をしたんだろう。
結局肉食と草食の関係はどうなったんだろう。
結局ビースターズって何だったんだろう。
読解力が足りなかったのだろうか?
最後まで読んでみたもののよくわからないままで終わってしまった。
バタバタ場面転換するので非常に読み辛い。
メロンのハーフ関連をはじめ、
ルイとジュノ、ハルとメロンのあれこれ
レゴシとハルの話もあれで終わり?いろいろ消化不良では?
裏市も解体されたけどなんで?肉食草食問題って
本能が絡んだもっと根が深いものじゃなかった?
おとなりさんのセブンとか海洋生物とか何のために出てきたんだろう。
あの意味深に登場したあのキャラどうなった?
出てくる意味あった?っていうのを挙げ始めたらキリがない。
結局レゴシはメロンと対決後どういう心境の変化を経て
ハルと結婚する決意をしたんだろう。
結局肉食と草食の関係はどうなったんだろう。
結局ビースターズって何だったんだろう。
読解力が足りなかったのだろうか?
最後まで読んでみたもののよくわからないままで終わってしまった。
2021年1月11日に日本でレビュー済み
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[ネタばれ含む]
この漫画、読んでいるうちになんかよくわからなくなっていき、18巻でナゲたのですが、それはこの先長く続くであろうから、という予測があっての判断だった…と思ったら案外早く完結したので、最終巻まで一気に読んでみました。連載初期のメインストーリーであるリズとの決着の辺りであった批判意見について此処のレビューで「先にちゃんと疑問への回答があるに決まってるだろ!目先だけで批判するな!」的な文句を行った記憶がありますが、その方々に「大変申し訳ございませんでした」と深々と謝罪を申し上げたい所存であります。なにしろワタシは意味が解らなくなりナゲましたからね。せめてもの償いとして頑張って本作の構造を読み解いてみます。
この最終巻ではレゴシとメロン、ふたりの異種族ハーフの親についての秘密が語られます。簡単に言うと、レゴシの母親もメロンの父親もろくなもんじゃねえという話で御座います。レゴシの母親のやったことは相手の男が避妊をバッチリやってたつもりが女のほうがゴムに針で穴開けてましたみたいな話です。ミスチルの「隔たり」って曲の歌詞で男が応じないままやったみたいな女です。メロンの父親は単に性格がアレでしたというそんだけです。こんな連中のせいで振り回されるんだからレゴシもメロンもたまったもんじゃないでしょう。メロンを担いだヤフヤが「10代の子どもに責任負わせて云々」と語りますが「親のせいで子どもがドン詰まった問題」「日本のエンタメ子どもに責任背負わせ過ぎ問題」が此処でも!ワタシ個人としてもエンタメの感想レビューにこのふたつを書きまくっておりますが実際そんな話ばっかです。背負った気になったヤフヤにメロンが襲いかかりますが、こっちは散々苦悩したのをその日に理解して背負えると思うなや、苦悩する人間(人間じゃないですが)舐めんな、ということであると思われます。
裏市については草食獣たちが見学に入るととたんに肉食獣たちが俺たちだって本心から望んでこんな事やってるわけじゃないんだあああ!と叫んで街を破壊していきますが問題の解決にはまったくなっておりません。被害者ヅラはいいから犯罪を認めて警察に出頭しましょう。メロンがこのなんとなく解決したっぽい状況への批判を行いますが言ってることはごもっともなハナシでしかなく、この裏市を潰してもまたどっかに新しい裏市が出来るだけでしょう。
そして全てがウヤムヤになった中、クジラが問題解決の施策として「魚肉を食え」とゆー提案を打ち出しますが、コレは肉食と草食双方が海棲生物というもうひとつのファンダムにロクに目を向けないまま対立していたということへのクジラからの皮肉であると受け止められます。
「お前らって肉食と草食がどうやって折り合いつけて共存してくかとかほざいってっけど、海棲生物のこと見てなかっただろ?」とでもいうような。
その対比としてレゴシがアパート住人のアザラシとハグします。海に落とされた時に海棲生物の言葉を覚えてたおかげで対話して助かりましたがつまりそういうことです。レゴシはそこにも目を向けていたのであり、海棲生物に歩み寄ろうとしていたのであります。
「魚肉ソーセージは開け方がわからない」というヤフヤの台詞は「海棲生物見てなかった問題」に対して図星を突かれた自分には出せる答えを持ち合わせていないという事でしょう。
レゴシはアザラシと個人的な友情を育みはしましたが、現実の隣国との関係みても私的には付き合えても政治的には相容れない、とかありますんで、海棲生物と陸上生物が理解しあうに於いてはふたりのハグはその第一歩にしか過ぎず、道を誤る(うっかり魚肉ソーセージを食う)と、過去の歴史の戦争みたいな大変な事態に発展しかねません。
ルイとジュネの恋愛についてはこれも草食と肉食の異種族恋愛ですが、政略結婚で草食獣と結ばれることになって終わるふたりの恋は、異種族恋愛への理解の少なさ故、政治的、社会的な事情でまだ実を結ばない状況にある、というひとつの暗喩表現であり、本作の中でも男性優位社会で地位の低い”女性”であるジュネが、草食との恋愛(現在の社会構造)では得られない、「肉食とのキス」をルイに刻んで去っていきます。ひと夏のラブアフェアー(死語)で抱かれた女が男の背中に爪立てて傷残したみたいなモンです。ググりゃ即読めるのでThe Birthdayの「爪痕」って曲の歌詞読んでください。
それらも全部含めて、レゴシとハルのやり取りを描いたラストエピソードではレゴシがハルからのプロポーズに対してある回答を出しますがコレが作者に依る本作の掲げた様々なテーマに対する答えでしょう。簡単に言うと「自分には正解が出せないので異なる価値をもった相手との対話を今後も続けていきたい」と。
考えてみりゃ人類の歴史上でもマトモな答えが出ない問題の正解を本作が初連載の新人漫画家に出せというのがご無体なハナシであり、よって本作は数々の問題提起を打ち出してその回答は読者に委ねる…というか、この漫画をたたき台にしてみんなで考えていこう、という結論に至ったのだろうと思います。肉食の愛が草食を食う事で完遂されるというようなハナシもまだ学生のレゴシやハルに早計に出していい問題じゃないので、時間掛けるしかないんだと。じゃねえとレゴシ母やメロン父みたいな雑な判断でロクな結果にしかなりませんからね。この漫画の登場人物、おおくは学生だからね。時間かけて考えて、大人になってから答えだしてもいいじゃん。
過去のレビューでは内容が理解できなくなり表層だけ見つつ、値段安いからそれだけも充分だわ、とかテキトーな感想しか書いてませんでしたが、こうやって作品の構造についての読み解きを行ってみました。如何でしょう。
いきあたりばったりな展開も多々あったと思いますし、途中で訳わかんねえと一旦ナゲた自分が言うのもナンですが、本作をただ訳わかんねえとだけ言ってオシマイにしては未来は開けないのではないでしょうか。草食と肉食の間にあり、そして彼らの多くは目を向けない陸上生物と海棲生物の間にあるのと同じような「分断」は現実にも多数存在するのです。
その分断を相手が何言ってんのか意味わかんねー、で終わらせては何も解決はしないのです。日本では右と左の政治的対立が激しいですが、「ネトウヨw」とか「パヨクw」とかいう感じで語って相手が話を聞いてくれるのかと言えば否でしょう。理解しあうには相手と真面目に対話せねばならんのです。異種族間交流したいです!と敬語で言わんといかんのです。獣を統治するビースターでなく、草食と肉食がひとつになったビースター”ズ”が第一歩でもあります。この”ズ”のなかにいずれ海棲生物も加えられる社会にしようと。この漫画意味ワカンネー、でなくて可能な限り解るように頑張って読み込んでみましょうと。一旦ナゲた自分も最後まで読んで頑張ってこのような結論を導きだしてみたのです。これが間違ってるとゆーのであればあなたの読み解いた答えをレビューで書いてくださいと。そんな各々の回答をたたき台に未来に向けて言葉を重ね合う、それが対話というものなのであります。エヴァみたいなしょーもねえ考察ごっこじゃなくてね。あ、これも分断を生み出す言葉かも知れませんね。新人のデビュー作としては充分な作品を最後まで描き上げた作者さんはお疲れ様でした!以上!
この漫画、読んでいるうちになんかよくわからなくなっていき、18巻でナゲたのですが、それはこの先長く続くであろうから、という予測があっての判断だった…と思ったら案外早く完結したので、最終巻まで一気に読んでみました。連載初期のメインストーリーであるリズとの決着の辺りであった批判意見について此処のレビューで「先にちゃんと疑問への回答があるに決まってるだろ!目先だけで批判するな!」的な文句を行った記憶がありますが、その方々に「大変申し訳ございませんでした」と深々と謝罪を申し上げたい所存であります。なにしろワタシは意味が解らなくなりナゲましたからね。せめてもの償いとして頑張って本作の構造を読み解いてみます。
この最終巻ではレゴシとメロン、ふたりの異種族ハーフの親についての秘密が語られます。簡単に言うと、レゴシの母親もメロンの父親もろくなもんじゃねえという話で御座います。レゴシの母親のやったことは相手の男が避妊をバッチリやってたつもりが女のほうがゴムに針で穴開けてましたみたいな話です。ミスチルの「隔たり」って曲の歌詞で男が応じないままやったみたいな女です。メロンの父親は単に性格がアレでしたというそんだけです。こんな連中のせいで振り回されるんだからレゴシもメロンもたまったもんじゃないでしょう。メロンを担いだヤフヤが「10代の子どもに責任負わせて云々」と語りますが「親のせいで子どもがドン詰まった問題」「日本のエンタメ子どもに責任背負わせ過ぎ問題」が此処でも!ワタシ個人としてもエンタメの感想レビューにこのふたつを書きまくっておりますが実際そんな話ばっかです。背負った気になったヤフヤにメロンが襲いかかりますが、こっちは散々苦悩したのをその日に理解して背負えると思うなや、苦悩する人間(人間じゃないですが)舐めんな、ということであると思われます。
裏市については草食獣たちが見学に入るととたんに肉食獣たちが俺たちだって本心から望んでこんな事やってるわけじゃないんだあああ!と叫んで街を破壊していきますが問題の解決にはまったくなっておりません。被害者ヅラはいいから犯罪を認めて警察に出頭しましょう。メロンがこのなんとなく解決したっぽい状況への批判を行いますが言ってることはごもっともなハナシでしかなく、この裏市を潰してもまたどっかに新しい裏市が出来るだけでしょう。
そして全てがウヤムヤになった中、クジラが問題解決の施策として「魚肉を食え」とゆー提案を打ち出しますが、コレは肉食と草食双方が海棲生物というもうひとつのファンダムにロクに目を向けないまま対立していたということへのクジラからの皮肉であると受け止められます。
「お前らって肉食と草食がどうやって折り合いつけて共存してくかとかほざいってっけど、海棲生物のこと見てなかっただろ?」とでもいうような。
その対比としてレゴシがアパート住人のアザラシとハグします。海に落とされた時に海棲生物の言葉を覚えてたおかげで対話して助かりましたがつまりそういうことです。レゴシはそこにも目を向けていたのであり、海棲生物に歩み寄ろうとしていたのであります。
「魚肉ソーセージは開け方がわからない」というヤフヤの台詞は「海棲生物見てなかった問題」に対して図星を突かれた自分には出せる答えを持ち合わせていないという事でしょう。
レゴシはアザラシと個人的な友情を育みはしましたが、現実の隣国との関係みても私的には付き合えても政治的には相容れない、とかありますんで、海棲生物と陸上生物が理解しあうに於いてはふたりのハグはその第一歩にしか過ぎず、道を誤る(うっかり魚肉ソーセージを食う)と、過去の歴史の戦争みたいな大変な事態に発展しかねません。
ルイとジュネの恋愛についてはこれも草食と肉食の異種族恋愛ですが、政略結婚で草食獣と結ばれることになって終わるふたりの恋は、異種族恋愛への理解の少なさ故、政治的、社会的な事情でまだ実を結ばない状況にある、というひとつの暗喩表現であり、本作の中でも男性優位社会で地位の低い”女性”であるジュネが、草食との恋愛(現在の社会構造)では得られない、「肉食とのキス」をルイに刻んで去っていきます。ひと夏のラブアフェアー(死語)で抱かれた女が男の背中に爪立てて傷残したみたいなモンです。ググりゃ即読めるのでThe Birthdayの「爪痕」って曲の歌詞読んでください。
それらも全部含めて、レゴシとハルのやり取りを描いたラストエピソードではレゴシがハルからのプロポーズに対してある回答を出しますがコレが作者に依る本作の掲げた様々なテーマに対する答えでしょう。簡単に言うと「自分には正解が出せないので異なる価値をもった相手との対話を今後も続けていきたい」と。
考えてみりゃ人類の歴史上でもマトモな答えが出ない問題の正解を本作が初連載の新人漫画家に出せというのがご無体なハナシであり、よって本作は数々の問題提起を打ち出してその回答は読者に委ねる…というか、この漫画をたたき台にしてみんなで考えていこう、という結論に至ったのだろうと思います。肉食の愛が草食を食う事で完遂されるというようなハナシもまだ学生のレゴシやハルに早計に出していい問題じゃないので、時間掛けるしかないんだと。じゃねえとレゴシ母やメロン父みたいな雑な判断でロクな結果にしかなりませんからね。この漫画の登場人物、おおくは学生だからね。時間かけて考えて、大人になってから答えだしてもいいじゃん。
過去のレビューでは内容が理解できなくなり表層だけ見つつ、値段安いからそれだけも充分だわ、とかテキトーな感想しか書いてませんでしたが、こうやって作品の構造についての読み解きを行ってみました。如何でしょう。
いきあたりばったりな展開も多々あったと思いますし、途中で訳わかんねえと一旦ナゲた自分が言うのもナンですが、本作をただ訳わかんねえとだけ言ってオシマイにしては未来は開けないのではないでしょうか。草食と肉食の間にあり、そして彼らの多くは目を向けない陸上生物と海棲生物の間にあるのと同じような「分断」は現実にも多数存在するのです。
その分断を相手が何言ってんのか意味わかんねー、で終わらせては何も解決はしないのです。日本では右と左の政治的対立が激しいですが、「ネトウヨw」とか「パヨクw」とかいう感じで語って相手が話を聞いてくれるのかと言えば否でしょう。理解しあうには相手と真面目に対話せねばならんのです。異種族間交流したいです!と敬語で言わんといかんのです。獣を統治するビースターでなく、草食と肉食がひとつになったビースター”ズ”が第一歩でもあります。この”ズ”のなかにいずれ海棲生物も加えられる社会にしようと。この漫画意味ワカンネー、でなくて可能な限り解るように頑張って読み込んでみましょうと。一旦ナゲた自分も最後まで読んで頑張ってこのような結論を導きだしてみたのです。これが間違ってるとゆーのであればあなたの読み解いた答えをレビューで書いてくださいと。そんな各々の回答をたたき台に未来に向けて言葉を重ね合う、それが対話というものなのであります。エヴァみたいなしょーもねえ考察ごっこじゃなくてね。あ、これも分断を生み出す言葉かも知れませんね。新人のデビュー作としては充分な作品を最後まで描き上げた作者さんはお疲れ様でした!以上!
2021年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
メロン編の終わりと共に物語も完結です。
なんやかんやあってめでたしめでたし…ってことだと思いますが、微妙に消化不良の感も。
丸く収まったことは分かるんですが、なんでそうなったのかは未だによく分かっていません。
(以下ネタバレを含みます)
前巻辺りから薄々感じていたことなんですが、マダラ組、イナリ組との決着や草食・肉食動物が急に手を取り合う様子が
『えっそれでいいの?それだけで?』
と、ちょっと説得力に乏しい印象を受けました。
本巻においても、結果としては裏市がなくなる(行政処分ではなく、肉食動物自らが裏市を壊していく)わけですが
動機が『こんなもん草食動物に見せられねえぜ!』みたいな描かれ方なので、
最初期からずっとレゴシ他に葛藤をもたらしてきた『抗えない肉食動物としての本能』をえらくイージーに克服してきたな、と…。
この後も食殺事件は無くならないし、むしろ裏市という発散場所が消えた分無秩序になるのでは、とも思う辺り、私自身納得できていないんでしょうね。
これまでのお話では、学生特有の青臭さや、ハル他から感じる女性のよく分からん所(私が男だからでしょうが)、男女という軸に肉食・草食という別軸を加えた事で現れた独特のジェンダー観にリアルさがあり、魅力でもありました。
それが最後の最後で薄れてしまったのは残念と言わざるを得ません。
良かったところもあります。
おじいちゃん・ゴーシャの過去エピソードは、あぁこれは愛だなあ、この愛が子や孫に注がれていったのだなあと納得できました。
愛といえば、レゴシとハルの恋愛にも一応の決着がついて終わります。
ハッピーエンドってことについては異存ないんですが、
両者がちゃんとセックスできたのかが一番気がかり。
その辺を下世話な薄い本に委ねるのも惜しい気がするので、エロ3:純愛7くらいの比率でレゴシの童貞卒業を見届けたかったです。
なんやかんやあってめでたしめでたし…ってことだと思いますが、微妙に消化不良の感も。
丸く収まったことは分かるんですが、なんでそうなったのかは未だによく分かっていません。
(以下ネタバレを含みます)
前巻辺りから薄々感じていたことなんですが、マダラ組、イナリ組との決着や草食・肉食動物が急に手を取り合う様子が
『えっそれでいいの?それだけで?』
と、ちょっと説得力に乏しい印象を受けました。
本巻においても、結果としては裏市がなくなる(行政処分ではなく、肉食動物自らが裏市を壊していく)わけですが
動機が『こんなもん草食動物に見せられねえぜ!』みたいな描かれ方なので、
最初期からずっとレゴシ他に葛藤をもたらしてきた『抗えない肉食動物としての本能』をえらくイージーに克服してきたな、と…。
この後も食殺事件は無くならないし、むしろ裏市という発散場所が消えた分無秩序になるのでは、とも思う辺り、私自身納得できていないんでしょうね。
これまでのお話では、学生特有の青臭さや、ハル他から感じる女性のよく分からん所(私が男だからでしょうが)、男女という軸に肉食・草食という別軸を加えた事で現れた独特のジェンダー観にリアルさがあり、魅力でもありました。
それが最後の最後で薄れてしまったのは残念と言わざるを得ません。
良かったところもあります。
おじいちゃん・ゴーシャの過去エピソードは、あぁこれは愛だなあ、この愛が子や孫に注がれていったのだなあと納得できました。
愛といえば、レゴシとハルの恋愛にも一応の決着がついて終わります。
ハッピーエンドってことについては異存ないんですが、
両者がちゃんとセックスできたのかが一番気がかり。
その辺を下世話な薄い本に委ねるのも惜しい気がするので、エロ3:純愛7くらいの比率でレゴシの童貞卒業を見届けたかったです。
2021年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正直に言って期待外れでした。
先生には申し訳ないが最終22巻だけの評価なら★1です。
学園編まではとても面白かった。
私達の世界の人種問題やジェンダーも強く思起させる厚い世界ながら、動物ならではの格好良さ・可愛さ、そして引き込まれる人間ドラマ(獣ドラマ?)
があり、作品の隅から隅まで全てが大好きでした。
ところがチェリートン退学から徐々に話が迷走し、思いつき・行き当たりばったり感が強くなるように。
中盤までは肉食・草食というテーマに強くフォーカスし、「感情では解決しない」「愛だけでは乗り越えられない」と何度も繰り返し描かれました。
というのに最終巻では『裏市壊して、みんなが強い気持ちを持てばオールオッケー!』だなんて、「これまでの過程、ひいてはこれまでのお話って何だったの?」という感想しかありません。
打ち切りすら疑います。
「必死に話し合ってるうちに昔のことなんて忘れるさ(要約)」
って、それは着地点に困った先生の気持ちでは?
他の方が書かれているように魚肉ソーセージやメロンの父親の件も意味が分かりません。
これらを載せるよりも、泣く泣く削ったという巻末のネームを載せたほうがまだ良かったです。
ガッカリした分だけレビューも無駄に長引いてしまうのでここまでにしますが、大好きで何度も読んだ作品だっただけに本当に残念です。
次回作以降も応援はしていますので、頑張って欲しいです。
先生には申し訳ないが最終22巻だけの評価なら★1です。
学園編まではとても面白かった。
私達の世界の人種問題やジェンダーも強く思起させる厚い世界ながら、動物ならではの格好良さ・可愛さ、そして引き込まれる人間ドラマ(獣ドラマ?)
があり、作品の隅から隅まで全てが大好きでした。
ところがチェリートン退学から徐々に話が迷走し、思いつき・行き当たりばったり感が強くなるように。
中盤までは肉食・草食というテーマに強くフォーカスし、「感情では解決しない」「愛だけでは乗り越えられない」と何度も繰り返し描かれました。
というのに最終巻では『裏市壊して、みんなが強い気持ちを持てばオールオッケー!』だなんて、「これまでの過程、ひいてはこれまでのお話って何だったの?」という感想しかありません。
打ち切りすら疑います。
「必死に話し合ってるうちに昔のことなんて忘れるさ(要約)」
って、それは着地点に困った先生の気持ちでは?
他の方が書かれているように魚肉ソーセージやメロンの父親の件も意味が分かりません。
これらを載せるよりも、泣く泣く削ったという巻末のネームを載せたほうがまだ良かったです。
ガッカリした分だけレビューも無駄に長引いてしまうのでここまでにしますが、大好きで何度も読んだ作品だっただけに本当に残念です。
次回作以降も応援はしていますので、頑張って欲しいです。
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