CG始める人にはかなりオススメの一冊です。
第一印象としては、レイアウトや文章がとにかく分かりやすい。気さくなおばさんからマンツーマンで教えてもらう感じで退屈せず読めた。相当な熱意を感じる。口調についての批判もあるが、わざとインパクトのある表現を使って要点を強調してるのだと思う。見下してる感じはないし、むしろこの本の面白いところだと思う。
レビューが心配で買ってない人は、ぜひ自分で読んで確かめてほしい。
ただ、操作マニュアルがほとんどなので、肝心の造形力は鍛えられなかった。CG入門書としてはオススメだが、「造形力矯正」目当てで買うのはオススメしません。
以下詳細
良い点
・楽しく読む工夫がされている。見出しや色が効果的に使われている、かわいい顔文字がLINEみたいに吹き出しで会話している、など。文体もルーズな口調なので気楽に読める。
・ひと操作ごとに写真や図があるので視覚的にも理解しやすい(1ぺージにつき平均6~9枚)
・読みながら実際に自分で作っていく内容なので実用性がある。読み終わるころには一つの作品ができているのでポートフォリオも増える。
・トポロジに関する解説やコツがかなり多いので(ループ場所とか)、Zbrushでサブディビジョン、リメッシュが上手くいかない人も参考になるかも。
悪い点
・基本操作の解説がメインで、造形力に関するアドバイスは思ったより全然少ない。あっても初歩的なこと(細部を作りこむ前に全体のバランスを見る、眼球と瞼を密着させるなど)なので、中上級者にとっては情報不足で物足りない。
・顔の造形がほとんどで、体は計10ページほどでさらっと書いてあるだけ。顔だけなら表紙にそう書いてほしかった。
・表紙もそうだが、いかにもCG感・人工感のあるモデリングとテクスチャ。皮膚のテクスチャもベタ塗りでのっぺり。洋ゲーとかのリアル寄りなモデリングを目指す人にはおすすめしません。あくまでデフォルメと割り切った方が良いです。
Autodesk Mayaキャラクターモデリング造形力矯正バイブル -へたくそスパイラルからの脱出! ! - (日本語) 大型本 – 2016/9/30
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本の長さ320ページ
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言語日本語
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出版社ボーンデジタル
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発売日2016/9/30
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寸法25.8 x 18.4 x 1.9 cm
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ISBN-104862463533
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ISBN-13978-4862463531
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
美麗キャラ作りに、ポートフォリオに、モチベアップに効く1冊!最終目標はキミのオリジナルのキャラクター制作だ!!!
著者について
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
田島/キヨミ
東京モード学園ファッションデザイン学部卒業。キャラクタープロパティ関連商品等のアートディレクター、グラフィックデザイナー、3DCGデザイナーを経て、1999年より日本電子専門学校CG系学科、2014年よりHAL東京ゲームデザイン学科の2校でMayaを中心としたCG制作の非常勤講師として後進の育成にあたっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
東京モード学園ファッションデザイン学部卒業。キャラクタープロパティ関連商品等のアートディレクター、グラフィックデザイナー、3DCGデザイナーを経て、1999年より日本電子専門学校CG系学科、2014年よりHAL東京ゲームデザイン学科の2校でMayaを中心としたCG制作の非常勤講師として後進の育成にあたっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : ボーンデジタル; B5版 (2016/9/30)
- 発売日 : 2016/9/30
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 320ページ
- ISBN-10 : 4862463533
- ISBN-13 : 978-4862463531
- 寸法 : 25.8 x 18.4 x 1.9 cm
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 35,501位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 10位コンピュータアート
- - 16位3D グラフィックス
- カスタマーレビュー:
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2020年2月2日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年5月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容はともかく、よくここまで傲慢になれるものだと閉口してしまう。
具体的な操作方法はともかく、TIPSなど少し長い文章になると筆者の性格の悪さが滲み出ていて、読むだけで不快になる。
人を教える立場だからこそ謙虚さが必要だと改めて感じた。
ちなみに筆者は、CGを作るプロではなく、教えるプロだと言っているが、なるほど、作品自体そう上手いとは思えない。
始める前に嫌になりそうで、今から始めようと言う人にはあまり勧められません。
具体的な操作方法はともかく、TIPSなど少し長い文章になると筆者の性格の悪さが滲み出ていて、読むだけで不快になる。
人を教える立場だからこそ謙虚さが必要だと改めて感じた。
ちなみに筆者は、CGを作るプロではなく、教えるプロだと言っているが、なるほど、作品自体そう上手いとは思えない。
始める前に嫌になりそうで、今から始めようと言う人にはあまり勧められません。
2018年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
MAYA書籍にしてはめずらしく、MAYA初心者モデリング素人を対象にしていて、良いです。私は今のところ、Zbrushでスカルプトモデリングをしていますが、他のZbrushの書籍と共にキャラクターモデリングの参考になりました。
2018年12月17日に日本でレビュー済み
値段に見合っていません。
モデリングについては丁寧に書かれています。しかし初歩的なことばかり。
初心者向けかと思えば、肌の質感や髪の作り方については自分で調べろというスタンス。初心者が知りたいのはそこじゃないの?
初心者向けなのか上級者向けなのかさっぱりわからない。
服の作り方も紹介していますが肝心なところを省略しすぎ。
終始目的がわからない本です。
紹介されている生徒作品を見れば教えるのが下手な方だとわかるでしょう。
1000円なら満足できるけど4000円はぼったくり。表紙のモデルに憧れて買うのはやめたほうがいいです。
モデリングについては丁寧に書かれています。しかし初歩的なことばかり。
初心者向けかと思えば、肌の質感や髪の作り方については自分で調べろというスタンス。初心者が知りたいのはそこじゃないの?
初心者向けなのか上級者向けなのかさっぱりわからない。
服の作り方も紹介していますが肝心なところを省略しすぎ。
終始目的がわからない本です。
紹介されている生徒作品を見れば教えるのが下手な方だとわかるでしょう。
1000円なら満足できるけど4000円はぼったくり。表紙のモデルに憧れて買うのはやめたほうがいいです。
2019年3月30日に日本でレビュー済み
この本、どこか足りない初心者の作品に対して「へたくそ!」という言葉を連発しています。
しかし、反面、懇切丁寧な説明で、ポリゴンモデリングがほとんど初めての私でも添付画像のようなモデルを作ることができました。(途中のもので まだちょっとおかしいですが)
ただ、この本のP76の「本当のモデリングはここから始まる。」と書かれたあたりから、本の指示だけではなく「自分の技巧の力」も必要になってきます(補助輪付き自転車で補助輪を外されたときのような感覚になる)。さらに、P81のくちびるをモデリングするあたりはもっと難度が上がって難しく、時間がかかりました。
そういう難しいところでも、ポリゴンの面の流れをわかりやすく図示してくれていてとても助かります。
でも大事なのは、そういう「いつまでもいじり、時間がかかってる」というヘタモデラ―の特徴について、この本は答えを出している、というところです。(P182「目鼻口を作り終わっても…」)
「どうやったら上手にモデリングできるのか?」(どうして下手なのか?)という問題について、著者の経験(学校で1000人以上の生徒のモデリングを見てきた)に基づいてひとつの回答を出してくれています。(P67「カメラを回してみるものは…」やP181、P189「自分がなぜ下手なのか…」等)
「表面的に物をとらえて作成されたモデリングは、見る人を納得させることができない」
モデリングに限らずどんな創作にも言えそうなことを本書の中で一貫して語っていて、単にモデリングのテクニックを教えているだけではない、先生そのものみたいなしっかりとした一冊です。
本の最初の「はじめに」の文面はよく読んだほうが良いですよ。「うまい人がうまい人の視点で見ても、うまくできない人の気持ちなどわからない」とヘタクソの人のサイドに立ってくれています。でも、その次の行を大真面目で読んだ私は笑っちゃいました。
おかげで、まだ途中ですが、できなかった人間の頭のモデリングができました。どうもありがとう。
2019/4/13 画像をLesson3-step2(P102)までを終えた状態のものに変更しました
2019/4/28 Lesson3-step14(P135)までを終えた状態の画像を追加しました(私は実はShade3D Ver17 BasicでMayaと同等の機能を探しながら読み進めています。ShadeはMayaほど機能はないのでご注意ください)
2019/12/28 これで最後の追記にします。2Dと3Dも含めて「絵」が下手な人は他力本願でこの本にすべて頼って上手になろうとせずに、この本のP181 オマケコラム、P189 Q&Aを「見る力」をキーワードにして読んで、それからこの本を「見る力」(造形力)を念頭に読むと良いんじゃないかと思います。なぜなら絵が上手なのは才能ではなく「見る力」によるものであってそれは後天的な力で後から身に着けることができるという最新の大学研究もあるからです(【生まれながらの才能ではない!? あなたの「絵が上手な理由・下手な理由」】を検索)。この本と最新の研究は合致しています。あとこの本の先生はそういう性格の人なんだと理解すれば良いと思います。長々と失礼しました。
「3DCGのモデリングで、人間の頭はどうやってモデリングするのか?」と思って3年前くらいにこの本を購入しました。
この本、どこか足りない初心者の作品に対して「へたくそ!」という言葉を連発しています。
しかし、反面、懇切丁寧な説明で、ポリゴンモデリングがほとんど初めての私でも添付画像のようなモデルを作ることができました。(途中のもので まだちょっとおかしいですが)
ただ、この本のP76の「本当のモデリングはここから始まる。」と書かれたあたりから、本の指示だけではなく「自分の技巧の力」も必要になってきます(補助輪付き自転車で補助輪を外されたときのような感覚になる)。さらに、P81のくちびるをモデリングするあたりはもっと難度が上がって難しく、時間がかかりました。
そういう難しいところでも、ポリゴンの面の流れをわかりやすく図示してくれていてとても助かります。
でも大事なのは、そういう「いつまでもいじり、時間がかかってる」というヘタモデラ―の特徴について、この本は答えを出している、というところです。(P182「目鼻口を作り終わっても…」)
「どうやったら上手にモデリングできるのか?」(どうして下手なのか?)という問題について、著者の経験(学校で1000人以上の生徒のモデリングを見てきた)に基づいてひとつの回答を出してくれています。(P67「カメラを回してみるものは…」やP181、P189「自分がなぜ下手なのか…」等)
「表面的に物をとらえて作成されたモデリングは、見る人を納得させることができない」
モデリングに限らずどんな創作にも言えそうなことを本書の中で一貫して語っていて、単にモデリングのテクニックを教えているだけではない、先生そのものみたいなしっかりとした一冊です。
本の最初の「はじめに」の文面はよく読んだほうが良いですよ。「うまい人がうまい人の視点で見ても、うまくできない人の気持ちなどわからない」とヘタクソの人のサイドに立ってくれています。でも、その次の行を大真面目で読んだ私は笑っちゃいました。
おかげで、まだ途中ですが、できなかった人間の頭のモデリングができました。どうもありがとう。
2019/4/13 画像をLesson3-step2(P102)までを終えた状態のものに変更しました
2019/4/28 Lesson3-step14(P135)までを終えた状態の画像を追加しました(私は実はShade3D Ver17 BasicでMayaと同等の機能を探しながら読み進めています。ShadeはMayaほど機能はないのでご注意ください)
2019/12/28 これで最後の追記にします。2Dと3Dも含めて「絵」が下手な人は他力本願でこの本にすべて頼って上手になろうとせずに、この本のP181 オマケコラム、P189 Q&Aを「見る力」をキーワードにして読んで、それからこの本を「見る力」(造形力)を念頭に読むと良いんじゃないかと思います。なぜなら絵が上手なのは才能ではなく「見る力」によるものであってそれは後天的な力で後から身に着けることができるという最新の大学研究もあるからです(【生まれながらの才能ではない!? あなたの「絵が上手な理由・下手な理由」】を検索)。この本と最新の研究は合致しています。あとこの本の先生はそういう性格の人なんだと理解すれば良いと思います。長々と失礼しました。
この本、どこか足りない初心者の作品に対して「へたくそ!」という言葉を連発しています。
しかし、反面、懇切丁寧な説明で、ポリゴンモデリングがほとんど初めての私でも添付画像のようなモデルを作ることができました。(途中のもので まだちょっとおかしいですが)
ただ、この本のP76の「本当のモデリングはここから始まる。」と書かれたあたりから、本の指示だけではなく「自分の技巧の力」も必要になってきます(補助輪付き自転車で補助輪を外されたときのような感覚になる)。さらに、P81のくちびるをモデリングするあたりはもっと難度が上がって難しく、時間がかかりました。
そういう難しいところでも、ポリゴンの面の流れをわかりやすく図示してくれていてとても助かります。
でも大事なのは、そういう「いつまでもいじり、時間がかかってる」というヘタモデラ―の特徴について、この本は答えを出している、というところです。(P182「目鼻口を作り終わっても…」)
「どうやったら上手にモデリングできるのか?」(どうして下手なのか?)という問題について、著者の経験(学校で1000人以上の生徒のモデリングを見てきた)に基づいてひとつの回答を出してくれています。(P67「カメラを回してみるものは…」やP181、P189「自分がなぜ下手なのか…」等)
「表面的に物をとらえて作成されたモデリングは、見る人を納得させることができない」
モデリングに限らずどんな創作にも言えそうなことを本書の中で一貫して語っていて、単にモデリングのテクニックを教えているだけではない、先生そのものみたいなしっかりとした一冊です。
本の最初の「はじめに」の文面はよく読んだほうが良いですよ。「うまい人がうまい人の視点で見ても、うまくできない人の気持ちなどわからない」とヘタクソの人のサイドに立ってくれています。でも、その次の行を大真面目で読んだ私は笑っちゃいました。
おかげで、まだ途中ですが、できなかった人間の頭のモデリングができました。どうもありがとう。
2019/4/13 画像をLesson3-step2(P102)までを終えた状態のものに変更しました
2019/4/28 Lesson3-step14(P135)までを終えた状態の画像を追加しました(私は実はShade3D Ver17 BasicでMayaと同等の機能を探しながら読み進めています。ShadeはMayaほど機能はないのでご注意ください)
2019/12/28 これで最後の追記にします。2Dと3Dも含めて「絵」が下手な人は他力本願でこの本にすべて頼って上手になろうとせずに、この本のP181 オマケコラム、P189 Q&Aを「見る力」をキーワードにして読んで、それからこの本を「見る力」(造形力)を念頭に読むと良いんじゃないかと思います。なぜなら絵が上手なのは才能ではなく「見る力」によるものであってそれは後天的な力で後から身に着けることができるという最新の大学研究もあるからです(【生まれながらの才能ではない!? あなたの「絵が上手な理由・下手な理由」】を検索)。この本と最新の研究は合致しています。あとこの本の先生はそういう性格の人なんだと理解すれば良いと思います。長々と失礼しました。

5つ星のうち5.0
見る人を納得させるモデルを教えている
ユーザー名: d_kawakawa、日付: 2019年3月30日
「3DCGのモデリングで、人間の頭はどうやってモデリングするのか?」と思って3年前くらいにこの本を購入しました。ユーザー名: d_kawakawa、日付: 2019年3月30日
この本、どこか足りない初心者の作品に対して「へたくそ!」という言葉を連発しています。
しかし、反面、懇切丁寧な説明で、ポリゴンモデリングがほとんど初めての私でも添付画像のようなモデルを作ることができました。(途中のもので まだちょっとおかしいですが)
ただ、この本のP76の「本当のモデリングはここから始まる。」と書かれたあたりから、本の指示だけではなく「自分の技巧の力」も必要になってきます(補助輪付き自転車で補助輪を外されたときのような感覚になる)。さらに、P81のくちびるをモデリングするあたりはもっと難度が上がって難しく、時間がかかりました。
そういう難しいところでも、ポリゴンの面の流れをわかりやすく図示してくれていてとても助かります。
でも大事なのは、そういう「いつまでもいじり、時間がかかってる」というヘタモデラ―の特徴について、この本は答えを出している、というところです。(P182「目鼻口を作り終わっても…」)
「どうやったら上手にモデリングできるのか?」(どうして下手なのか?)という問題について、著者の経験(学校で1000人以上の生徒のモデリングを見てきた)に基づいてひとつの回答を出してくれています。(P67「カメラを回してみるものは…」やP181、P189「自分がなぜ下手なのか…」等)
「表面的に物をとらえて作成されたモデリングは、見る人を納得させることができない」
モデリングに限らずどんな創作にも言えそうなことを本書の中で一貫して語っていて、単にモデリングのテクニックを教えているだけではない、先生そのものみたいなしっかりとした一冊です。
本の最初の「はじめに」の文面はよく読んだほうが良いですよ。「うまい人がうまい人の視点で見ても、うまくできない人の気持ちなどわからない」とヘタクソの人のサイドに立ってくれています。でも、その次の行を大真面目で読んだ私は笑っちゃいました。
おかげで、まだ途中ですが、できなかった人間の頭のモデリングができました。どうもありがとう。
2019/4/13 画像をLesson3-step2(P102)までを終えた状態のものに変更しました
2019/4/28 Lesson3-step14(P135)までを終えた状態の画像を追加しました(私は実はShade3D Ver17 BasicでMayaと同等の機能を探しながら読み進めています。ShadeはMayaほど機能はないのでご注意ください)
2019/12/28 これで最後の追記にします。2Dと3Dも含めて「絵」が下手な人は他力本願でこの本にすべて頼って上手になろうとせずに、この本のP181 オマケコラム、P189 Q&Aを「見る力」をキーワードにして読んで、それからこの本を「見る力」(造形力)を念頭に読むと良いんじゃないかと思います。なぜなら絵が上手なのは才能ではなく「見る力」によるものであってそれは後天的な力で後から身に着けることができるという最新の大学研究もあるからです(【生まれながらの才能ではない!? あなたの「絵が上手な理由・下手な理由」】を検索)。この本と最新の研究は合致しています。あとこの本の先生はそういう性格の人なんだと理解すれば良いと思います。長々と失礼しました。
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2016年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Autodesk社の3DCG作成ソフトMayaの教本は数々ありますが、この本は最も分かりやすく機能を伝える本だと思います。
私は専門学校や大学でMayaを教えていますが、この本を教科書に選んでいます。CG初心者でも分かりやすく、この本の内容を一通りやればMayaを使ったモデリングはほぼマスターできるでしょう。扱いに慣れることができれば、他の機能はマニュアルを見ながらでも問題ありません。そこまでの取っ掛かりとして最高の本だと思います。
私は専門学校や大学でMayaを教えていますが、この本を教科書に選んでいます。CG初心者でも分かりやすく、この本の内容を一通りやればMayaを使ったモデリングはほぼマスターできるでしょう。扱いに慣れることができれば、他の機能はマニュアルを見ながらでも問題ありません。そこまでの取っ掛かりとして最高の本だと思います。