カッパ・ノベルズ創刊50周年記念にちなんで、「50」をキーワードにした作品を9人の作家が
書き下ろした興味深い1冊。
綾辻行人、有栖川有栖、大沢在昌、島田荘司、田中芳樹、道尾秀介、宮部みゆき、森村誠一、
横山秀夫と、魅力的な作家が集まった。彼ら9人が「50」というキーワードをどのように使うのか、
読む前から期待でワクワクした。
それにしても、「50」という言葉からこれだけのさまざまな趣の違う作品ができるとは!さすが
みなさん、かなりの力量だ。その中で一番印象に残ったのは、宮部みゆきさんの「博打眼」だ。
人の心の弱さを見抜き、人に入り込む恐ろしい妖怪「博打眼」。その描写は読み手をぞくりとさせる。
そんな恐ろしい妖怪と50匹の犬張り子との闘いは、実にユニークでよかった。面白さが凝縮されて
詰まっている。「博打眼」は、そんな感じの話だった。1冊でいろいろ楽しめるアンソロジー。
たまにはこういう本もいいかもしれない
Anniversary50 (アニバーサリーごじゅう) (カッパ・ノベルス) 新書 – 2009/12/17
綾辻 行人
(著)
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有栖川 有栖
(著)
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大沢 在昌
(著)
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本の長さ434ページ
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出版社光文社
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発売日2009/12/17
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ISBN-104334076904
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ISBN-13978-4334076900
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商品の説明
出版社からのコメント
収録されている作品には、大沢在昌氏の「新宿鮫」の鮫島をはじめ、森村誠一氏の作品には棟居刑事、横山秀夫氏の作品には"終身検視官"の異名を持つ倉石などが登場し、ファンにはたまらない内容となっています。ほかに、「深泥丘奇談」シリーズの綾辻行人氏や、火村英生が登場する有栖川有栖氏の作品や、若き日の御手洗潔を主人公にした島田荘司氏の作品も。人気作品のオリジナル短編としても愉しめ、そして初めて読む人にもその作品世界を堪能できる、贅沢な作りになっています。さらに、田中芳樹氏、道尾秀介氏、宮部みゆき氏の豪華オリジナルの味わい深い作品が収録されています。この本を読んで、お気に入りの作品を、ぜひ見つけていただけると、うれしいです。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
綾辻/行人
1960年京都府生まれ。’87年、島田荘司氏の推薦を得て『十角館の殺人』を発表。「新本格推理」ムーブメントの嚆矢にして中心的作家となり、多くの注目を集める。’92年『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞
有栖川/有栖
1959年大阪府生まれ。’89年『月光ゲーム』でデビュー。現代本格ミステリの代表的な書き手のひとりとして、多くの読者を獲得している。2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞、’08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞
大沢/在昌
1956年愛知県生まれ。’79年「感傷の街角」で第1回小説推理新人賞を受賞。’90年に刊行されたカッパ・ノベルスの『新宿鮫』が大ベストセラーとなり、翌年、第12回吉川英治文学新人賞、第44回日本推理作家協会賞受賞。’94年『無間人形新宿鮫4』で第110回直木賞、2004年『パンドラ・アイランド』で第17回柴田錬三郎賞受賞
島田/荘司
1948年広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。’81年『占星術殺人事件』でデビュー。御手洗潔、吉敷竹史の両シリーズは圧倒的な人気を誇る。2008年、第12回日本ミステリー文学大賞を受賞。’07年より「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」、’08年より台湾で「島田荘司推理小説賞」がスタート
田中/芳樹
1952年熊本県生まれ。’78年『緑の草原に…』で雑誌“幻影城”の第3回幻影城新人賞を受賞してデビュー。歴史ファンタジーの金字塔となる『アルスラーン戦記』や魅力的な主人公のアクション伝奇活劇『薬師寺涼子の怪奇事件簿』、他に『銀河英雄伝説』や『創竜伝』などの人気シリーズ作品を刊行。また中国を舞台にした作品も多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1960年京都府生まれ。’87年、島田荘司氏の推薦を得て『十角館の殺人』を発表。「新本格推理」ムーブメントの嚆矢にして中心的作家となり、多くの注目を集める。’92年『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞
有栖川/有栖
1959年大阪府生まれ。’89年『月光ゲーム』でデビュー。現代本格ミステリの代表的な書き手のひとりとして、多くの読者を獲得している。2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞、’08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞
大沢/在昌
1956年愛知県生まれ。’79年「感傷の街角」で第1回小説推理新人賞を受賞。’90年に刊行されたカッパ・ノベルスの『新宿鮫』が大ベストセラーとなり、翌年、第12回吉川英治文学新人賞、第44回日本推理作家協会賞受賞。’94年『無間人形新宿鮫4』で第110回直木賞、2004年『パンドラ・アイランド』で第17回柴田錬三郎賞受賞
島田/荘司
1948年広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。’81年『占星術殺人事件』でデビュー。御手洗潔、吉敷竹史の両シリーズは圧倒的な人気を誇る。2008年、第12回日本ミステリー文学大賞を受賞。’07年より「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」、’08年より台湾で「島田荘司推理小説賞」がスタート
田中/芳樹
1952年熊本県生まれ。’78年『緑の草原に…』で雑誌“幻影城”の第3回幻影城新人賞を受賞してデビュー。歴史ファンタジーの金字塔となる『アルスラーン戦記』や魅力的な主人公のアクション伝奇活劇『薬師寺涼子の怪奇事件簿』、他に『銀河英雄伝説』や『創竜伝』などの人気シリーズ作品を刊行。また中国を舞台にした作品も多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2009/12/17)
- 発売日 : 2009/12/17
- 新書 : 434ページ
- ISBN-10 : 4334076904
- ISBN-13 : 978-4334076900
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 1,019,735位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 4,695位直木賞受賞(126-150回)作家の本
- - 4,776位直木賞受賞(101-125回)作家の本
- - 21,878位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.2
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年3月17日に日本でレビュー済み
たまたま何かの書評で見つけて読んだ、ミステリー超初心者のため
この内容の豪華さや貴重さはあまりわからないのですが、
ただ単純に、ミステリーの面白さが一冊で感じることが出来る本です。
すべて、50周年にちなんで“50”をキーワードにした作品になっています。
どれも非常にうまく、さりげなく50が入り込んでいますが
ひとつの真相を知るための重要な役割を担っていて、作家さんたちの力を感じました。
印象に残っているのは「博打眼」、「未来の花」、「夏の光」です。
ヒヤっとしたり、一体どういうことなんだろう?と首をかしげたりしながらも、
最後にはホッとして、じんわり心に残るものがありました。
シリーズものになっている作品もあるようなので、ぜひ読んでみたいと思いました。
この内容の豪華さや貴重さはあまりわからないのですが、
ただ単純に、ミステリーの面白さが一冊で感じることが出来る本です。
すべて、50周年にちなんで“50”をキーワードにした作品になっています。
どれも非常にうまく、さりげなく50が入り込んでいますが
ひとつの真相を知るための重要な役割を担っていて、作家さんたちの力を感じました。
印象に残っているのは「博打眼」、「未来の花」、「夏の光」です。
ヒヤっとしたり、一体どういうことなんだろう?と首をかしげたりしながらも、
最後にはホッとして、じんわり心に残るものがありました。
シリーズものになっている作品もあるようなので、ぜひ読んでみたいと思いました。
2010年3月10日に日本でレビュー済み
ミステリ好きには、お馴染みの面々が多数登場するので、
「ドラえもんに現実の有名人が漫画になってゲスト出演した」
ような楽しさがありました。
最初の綾辻さんの作品が「なかなかいいなあ」と読後思うのに、
最後まで読むとすべて良いので、綾辻さんも「普通」になってしまう
という、質の高さがあったように思います。
ミステリはあんまり・・・ という人には、よい入門書。
きっとひっかかるキャラがみつかるのでは? と思います。
圧巻は唯一時代ものの宮部さんの「博打眼」。
狛犬さんもさることながら、方言の設定が妙で、
元気な女の子のキャラとで楽しく読める。
「ドラえもんに現実の有名人が漫画になってゲスト出演した」
ような楽しさがありました。
最初の綾辻さんの作品が「なかなかいいなあ」と読後思うのに、
最後まで読むとすべて良いので、綾辻さんも「普通」になってしまう
という、質の高さがあったように思います。
ミステリはあんまり・・・ という人には、よい入門書。
きっとひっかかるキャラがみつかるのでは? と思います。
圧巻は唯一時代ものの宮部さんの「博打眼」。
狛犬さんもさることながら、方言の設定が妙で、
元気な女の子のキャラとで楽しく読める。