本書は数ある負荷試験用の攻撃ツールやモニタリングツールのうち一部を取り上げて紹介していますが、いわゆるツールの解説本ではありません。それだけでは解決しない負荷試験の課題に焦点を当てています。攻撃ツールには非常に多くの種類があり、次々と新しいものが登場しています。しかし、それらのツールをもってしても負荷試験の課題の多くは解決できません。プロジェクトマネジメントからOSレベルまで、広い範囲に課題が存在するからです。本書ではWebシステムのサーバ側における負荷試験で発生する課題に対して、問題解決に近づくためのベストプラクティスをまとめました。また、クラウド上にシステムを構築する前提としていますが、オンプレミス時代からの運用開発経験に基づいており、クラウドに限らず、オンプレミスとクラウドでのハイブリッド構成のシステムの開発・運用に関しても適用できる内容となっています。
著者について
■仲川樽八(なかがわたるはち)
1975年、広島県生まれ。広島学院中学校・高等学校卒、京都大学情報学部中退。
共著の森下氏が大学院まで通ったのと同じ6年間を学部生として過ごしたのち、森下氏を含めた同期の学生がITベンチャー企業として立ち上げた株式会社ゆめみに拾われて入社。その後、17年間ずっとWebシステムの開発を続ける。現在は直接自分が開発に携わったシステムにとどまらず、会社内の複数の開発案件に関して横断的に設計レビューから負荷試験の実施まで担当している。大学を中退、電気街でパーツを購入してサーバを構築してサービスを開始、鳴り止まないアラートと苦情への対応のため会社に泊まり込み続き……という時代には想像ができなかったが、いつしか会社の成長とともに結婚して4人の娘の父親となることができた。安定したシステムの構築がエンジニアを幸せにしてくれることを身をもって実感する1人。最近の関心事は、エンジニア35歳限界説に対する反例を作るために筋トレを続けること。
■森下健(もりしたけん)
1976年、福岡県生まれ。東京都立西高校、京都大学大学院情報学研究科卒。
2001年に大学院卒業後、株式会社ゆめみに創業時メンバーとして参加し、黎明期の携帯デバイス向けECサービス等の開発に従事する。その後、世間の流れに従い、スマートフォン向けサービスやアプリ開発、機械学習を活用したサービス開発などに携わる。 休日はゲームや酒のツマミを作ることが一番の楽しみ。子どもの頃からの夢としてテーブルトークRPGのゲームマスターをコンピュータにさせたいと思っており、近年のAIブームの勢いでぜひ実現してほしいと願っている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
仲川/樽八
1975年、広島県生まれ。広島学院中学校・高等学校卒、京都大学情報学部中退。株式会社ゆめみ入社。その後、17年間Webシステムの開発を続ける。現在は直接自分が開発に携わったシステムにとどまらず、会社内の複数の開発案件に関して横断的に設計レビューから負荷試験の実施まで担当している
森下/健
1976年、福岡県生まれ。東京都立西高校、京都大学大学院情報学研究科卒。2001年に大学院卒業後、株式会社ゆめみに創業時メンバーとして参加し、黎明期の携帯デバイス向けECサービス等の開発に従事する。その後、スマートフォン向けサービスやアプリ開発、機械学習を活用したサービス開発などに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)