著書を何冊も読んだ中野京子さんが書かれた本というので、まず惹かれました。
ヌードというと「裸婦」と、一昔前までは思われていたでしょうが、
この本は老人や男性のヌードも紹介されているのが新鮮です。
死神にとりつかれる白い裸体、なんだかわからないけれどものすごい迫力の「蚤の幽霊」
黒ずんだキリストの死体、猫背の裸体を美化せず描いた画家の自画像、
顔自体がヌードになっている「凌辱」、老醜さえも何故か美しい聖人像など、
中野先生ならではの作品選択と、その解説を大いに楽しみながら詠みました。
オルセー美術館展で見た大迫力の「ダンテとウェルギウス」など、近年日本で見ることが
できた作品や、まったく知らない画家だけれど、ゾクッとする作品など、
その幅広さが魅力でした。
読み物も充実していてお得な一冊と思えました。
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