前著「AI vs 教科書が読めない子供たち」が読解力不足に警鐘を鳴らす本なら、この本はその
対策と著者のその後の活動を著した本です。著者は東ロボプロジェクトを通して、確率と統計
にもとづくAIの弱点を見出し、AIでは東大に合格できる見込みのないことを発表しました。
終了年度が近づいている東ロボプロジェクトに代わって、著者が取り組んでいるのが、著者が
開発したRST(リーディングスキルテスト)です。AI技術のベンチマークとするには「同じ形式
の問題」が数千は必要ですが、このRSTの作問では、AIに苦手に作ったそうです。ただそこで
起きたことは、AIに難しい問題は、中高生や大人にも難しかったそうです。そして、このRST
を通して「意味を理解して読むことができない」という現象が想定外に広がっていることがわ
かってきました。この本ではAIに関してはほとんど触れられず、RSTを中心に書かれています。
著者が定義した"AI読み"という文章の読み方があります。文章をバラバラのキーワードの群れ
で捉えようとするもので、日本人の多くも、この読み方をしているそうです。私もAI読みをし
ていたことに気づきました。AI読みの人は暗記に頼った学習になるそうです。この本のRST体
験版(7項目28問)を私も解いてみましたが、私は理数系が苦手な前高後低型でした。だから、
暗記に頼った学習をしてきたのかと腑に落ちました。
<著者の読解力をつける対策>
〇RSTを普及させて、自らの読解力を把握できる機会を増やす。RSTの結果は厳しく、RST
の結果と入学高校の偏差値は相関が非常に高い。ただし、RSTは視力検査に似ていて、RST
そのものを練習してはいけない。
〇日本の子供は書く量が減っている。ノートを出来るだけ取るようにする。
〇プリント・穴埋めワークシートの多用は、かえって生徒の学力を下げる。
〇RSTにもとづき、日本の読解力を培う授業を提案する。この本では三つの紙上授業が掲載。
〇幼児期、小学校期の子供育て方が詳細に提案されています。
〇地方の公立高校を復権させる。
国力の土台は子供たちの教育です。そして、その教育の分野で多くの教科の基礎は読解力です。
この読解力不足解消という切り口で、AIに負けない子供たちを育てようと努力されている著者
の先進的な活動には畏敬の念をいだきます。この本は日本の未来を左右するかもしれないイン
パクトを秘めた本だと思いました。
AIに負けない子どもを育てる (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2019/9/6
新井 紀子
(著)
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本の長さ328ページ
-
言語日本語
-
出版社東洋経済新報社
-
発売日2019/9/6
-
ISBN-104492762507
-
ISBN-13978-4492762509
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- AI vs. 教科書が読めない子どもたち単行本
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Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
AIが苦手とする読解力を人間が身につけるにはどうしたらいいのか?読解力向上のために親、学校、個人ができることを提言。小学校・中学校で実際に行われて成果をあげている授業・取組みを公開!大人が読解力を身につける方法も明らかにする。
著者について
新井 紀子(アライ ノリコ)
国立情報学研究所教授、同社会共有知研究センター長
一般社団法人「教育のための科学研究所」代表理事・所長。
東京都出身。一橋大学法学部およびイリノイ大学数学科卒業、イリノイ大学5年一貫制大学院を経て、東京工業大学より博士(理学)を取得。専門は数理論理学。
2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める。2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導。
主著に『数学は言葉』(東京図書)、『コンピュータが仕事を奪う』(日本経済新聞出版社)、『ロボットは東大に入れるか』(新曜社)などがある。特に、2018年に出版した『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)では、大川出版賞、石橋湛山賞、山本七平賞、日本エッセイスト・クラブ賞、ビジネス書大賞などを受賞した。
国立情報学研究所教授、同社会共有知研究センター長
一般社団法人「教育のための科学研究所」代表理事・所長。
東京都出身。一橋大学法学部およびイリノイ大学数学科卒業、イリノイ大学5年一貫制大学院を経て、東京工業大学より博士(理学)を取得。専門は数理論理学。
2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める。2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導。
主著に『数学は言葉』(東京図書)、『コンピュータが仕事を奪う』(日本経済新聞出版社)、『ロボットは東大に入れるか』(新曜社)などがある。特に、2018年に出版した『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)では、大川出版賞、石橋湛山賞、山本七平賞、日本エッセイスト・クラブ賞、ビジネス書大賞などを受賞した。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
新井/紀子
国立情報学研究所教授、同社会共有知研究センター長。一般社団法人「教育のための科学研究所」代表理事・所長。東京都出身。一橋大学法学部およびイリノイ大学数学科卒業、イリノイ大学5年一貫制大学院を経て、東京工業大学より博士(理学)を取得。専門は数理論理学。2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める。2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導。2018年に出版した『AI vs.教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)では、大川出版賞、石橋湛山賞、山本七平賞、日本エッセイスト・クラブ賞、ビジネス書大賞などを受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
国立情報学研究所教授、同社会共有知研究センター長。一般社団法人「教育のための科学研究所」代表理事・所長。東京都出身。一橋大学法学部およびイリノイ大学数学科卒業、イリノイ大学5年一貫制大学院を経て、東京工業大学より博士(理学)を取得。専門は数理論理学。2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務める。2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導。2018年に出版した『AI vs.教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)では、大川出版賞、石橋湛山賞、山本七平賞、日本エッセイスト・クラブ賞、ビジネス書大賞などを受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社より

「AIに負けない」ための読解力アップの実践法
・幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。
・1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。
以上の2文は同じ意味でしょうか。
もちろん、答えは「異なる」です。けれども、中学生の正答率は57%に留まりました。
(中略)
基礎的・汎用的読解力を身につけて中学校、そして高校を卒業させることこそが、21世紀の公教育が果たすべき役割の「一丁目一番地」だと共感してくださる方が一人でも増えることを切に願っています。
(「はじめに」より)

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---|---|---|---|---|---|
AIに負けない子どもを育てる | AI vs. 教科書が読めない子どもたち | HUMAN+MACHINE 人間+マシン: AI時代の8つの融合スキル | AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか | 週刊東洋経済 2019年4/13号 [雑誌](AI時代に食える仕事 食えない仕事) | |
著者 | 新井 紀子 | 新井 紀子 | ポール・R・ドーアティ、H・ジェームズ・ウィルソン | 中原 圭介 | 週刊東洋経済編集部 |
内容紹介 | 日本中で騒然の書『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』、待望の続編。AIが苦手とする読解力を人間が身につけるにはどうしたらいいのか? 読解力向上のために親、学校、個人ができることを提言。小学校・中学校で実際に行われて成果をあげている授業・取組みを公開! 大人が読解力を身につける方法も明らかに。あなたは大丈夫? すぐにできる「体験版リーディングスキルテスト」も収録。 | 東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界ーー。しかし、"彼"はMARCHクラスには楽勝で合格していた!これが意味することとはなにか? AIは何を得意とし、何を苦手とするのか? 東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国2万5000人を対象にした読解力調査では恐るべき実態が判明する。AIの限界が示される一方で、これからの危機はむしろ人間側の教育にあり、その行く着く先は最悪の恐慌だという。では、最悪のシナリオを避けるにはどうしたらいいのか? | 製造、サプライチェーン、会計、R&D、営業、マーケティング…。ヒトと人工知能との「協働」が始まる。GE、マイクロソフト、BMW、グーグル、アマゾン・・・・・・ 先進企業に学ぶ「これまでと違う仕事」と「これまでと違う仕事のやり方」。AI革命とは「人間の能力を拡張する」ために業務プロセスを根本的に変えることである。この新しい時代を理解し、勝ち抜くためのガイドとなる書。 | これから5年、私たちの仕事、給料、生活が大きく変わる! 定年はどこまで延びるのか、年金はどうなるのか、5年後高学歴大量失業社会はやってくるのか、AI時代のビジネスエリートの条件とは何か、シェア経済の進化でモノは売れなくなるのか、銀行・自動車・流通…業界再編は避けらないのか…。もっとも予測が当たる経済アナリストによる最新の未来予測。 | AIで職業はどう変わるのか? 弁護士、医師、製薬会社の研究開発、銀行の法人営業、小中高の教員、不動産仲介、自治体職員など18職種・1350万人の仕事の未来を大胆に予測。未来の社会を知りたい方、教育関係者だけでなく、子どもの教育に迷う親御さんも必見! |
ページ数 | 332ページ | 287ページ | 352ページ | 254ページ | 94ページ |
発売日 | 2019/9/6 | 2018/2/2 | 2018/11/23 | 2018/10/26 | 2019/4/8 |
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カスタマーレビュー
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2020年2月20日に日本でレビュー済み
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この本の評価について低評価をつけているコメントを見て、日本人の読解力が低下したと言う事は事実なんだと言うことがよく分かりました。
本書で取り上げられるRST体験版の悪文に文句を言ってらっしゃる方が多いですが、「本当にこの本を読んだの?」と問いたい。
見方によって悪文なのは当たり前です。ここで著者らが考えている読解力とはAI読み(これも著者の造語ですが)をしていては読み取れない文脈を常識に照らし合わせて読み取る力の事です。これらの文章は著者らがオリジナルで考えたものではなく教科書や新聞記事などの文章が元です。言い換えれば悪文で溢れる世の中の文からでも文意を読み取る必要があり、それができないとAIには勝てないということです。
読解力には常識が必要です。だって例えば英語しか話せないアメリカ人に日本語のRSTを解かせて1問も解けなかったとして「あなた読解力ないね」なんて言えないでしょう?アメリカ人には英語の設問を準備すべきだからです。本書のRSTが前提として常識的に日本語を操ることができる人を対象にしているのは明かです。
☆1をつけたコメントに「Q28では約数という言葉を知らない人がいたら、そこに定義が書いてないから解けないんじゃないか?」というものがありました。しかし約数と言う言葉を知らなかったとして、その意味を類推する事で問題を解かなければいけないのです。なお約数には当然負の整数も含まれています。しかし不足数を考えるときの約数は正の整数(または絶対値)の総和を考えます。なぜなら負の数も含めると全部足したら0になるから。これは常識で考えておかしいと気づかなければなりません。
(なお約数をまだ習ってない小学生がRSTを受けたとしてQ28のような問題は提示されないことと思います。それも本書を読めば理解できるはずです)
レビューを見ていると低評価をつけている人は自分が正解できずその恥ずかしさから著者を逆恨みしているようにしか見えない。そうでなければ本当に読解力がない人だと結論せねばなりません。
本書のRST体験版の結果だけではその方の読解力など測れません。有償版を受けないと信憑性は確保されないでしょう。
この本は明かに有償版のRSTの宣伝になってます。それが気に入らない人は多いようですがそんなのが本書の価値を貶めす理由にはならないはずです。(低評価をつけるのは自由ですが)
僕が見ている今現在☆1が9%、☆2が5%、☆3が6%あります。中にはこの本の批評として十分成り立っているコメントもありましたが大半はすでに本書で議論されている事柄でした。
つまり20%の人は読解力がないんだと言うことを示唆しているのです。わけのわからんコメントの投稿によって、この本で繰り返し指摘される「読解力の低下」が逆説的に示されているというのはとても皮肉的で面白いと思いました。
こんな文章を書いても読解力がない方には恐らく理解されないんだろうなと思うと悲しい限りです。
本書で取り上げられるRST体験版の悪文に文句を言ってらっしゃる方が多いですが、「本当にこの本を読んだの?」と問いたい。
見方によって悪文なのは当たり前です。ここで著者らが考えている読解力とはAI読み(これも著者の造語ですが)をしていては読み取れない文脈を常識に照らし合わせて読み取る力の事です。これらの文章は著者らがオリジナルで考えたものではなく教科書や新聞記事などの文章が元です。言い換えれば悪文で溢れる世の中の文からでも文意を読み取る必要があり、それができないとAIには勝てないということです。
読解力には常識が必要です。だって例えば英語しか話せないアメリカ人に日本語のRSTを解かせて1問も解けなかったとして「あなた読解力ないね」なんて言えないでしょう?アメリカ人には英語の設問を準備すべきだからです。本書のRSTが前提として常識的に日本語を操ることができる人を対象にしているのは明かです。
☆1をつけたコメントに「Q28では約数という言葉を知らない人がいたら、そこに定義が書いてないから解けないんじゃないか?」というものがありました。しかし約数と言う言葉を知らなかったとして、その意味を類推する事で問題を解かなければいけないのです。なお約数には当然負の整数も含まれています。しかし不足数を考えるときの約数は正の整数(または絶対値)の総和を考えます。なぜなら負の数も含めると全部足したら0になるから。これは常識で考えておかしいと気づかなければなりません。
(なお約数をまだ習ってない小学生がRSTを受けたとしてQ28のような問題は提示されないことと思います。それも本書を読めば理解できるはずです)
レビューを見ていると低評価をつけている人は自分が正解できずその恥ずかしさから著者を逆恨みしているようにしか見えない。そうでなければ本当に読解力がない人だと結論せねばなりません。
本書のRST体験版の結果だけではその方の読解力など測れません。有償版を受けないと信憑性は確保されないでしょう。
この本は明かに有償版のRSTの宣伝になってます。それが気に入らない人は多いようですがそんなのが本書の価値を貶めす理由にはならないはずです。(低評価をつけるのは自由ですが)
僕が見ている今現在☆1が9%、☆2が5%、☆3が6%あります。中にはこの本の批評として十分成り立っているコメントもありましたが大半はすでに本書で議論されている事柄でした。
つまり20%の人は読解力がないんだと言うことを示唆しているのです。わけのわからんコメントの投稿によって、この本で繰り返し指摘される「読解力の低下」が逆説的に示されているというのはとても皮肉的で面白いと思いました。
こんな文章を書いても読解力がない方には恐らく理解されないんだろうなと思うと悲しい限りです。
2019年9月22日に日本でレビュー済み
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RSTテストの体験版を中学生の子供と解き、内容にガッカリしました。「お粗末」の一言に尽きます。「具体例同定」は回答が一意に定まらないものが幾つかあり、それの以外の問題も、悪文が多いです。本当に読解力を問うならこういう簡易的な手法ではなく、ある程度まとまった文章を用意しなければ無理だと再認識させられました。小・中学生は、日頃のテストで回答者を惑わすような問題文には慣れていますから、その上このRSTテストを「中学生までに全ての子供に受けさせたい」と言われても更にテスト対策が増えるだけという印象しかありません。「子供を育てる」と銘打った題名にも関わらず、当の中学生に呆れられる内容だったので星一つです。
2019年9月8日に日本でレビュー済み
前作(AI vs. 教科書が読めない子どもたち)からの反省点が書いてあるのかと思いきや、教育論でいろんな方面から言われてる普通の事しか書かれていない。全く無関係とは言わないが、この内容で題名にAIと言う文字を入れるのはどうなのだろうか?
で、前作でも思いましたが、この人の書く文章って「研究者の私が言うんだから正しい」的な主観的・感情的な内容が多く、かなり反感を覚える。書かれているのは一般的に正しい方法なのだとは思うけど、研究者であれば教育学的なエビデンスをしっかり示してほしい。
前作から論調がほとんど変わってないので、筆者はさしずめ「批判者の言葉が理解できない大人」になっているように感じる。自分の意図していない批判だって言うのであれば(批判者がまともに文章読めないだけと言うのであれば)、もっと文章の書き方を工夫すべき。
で、前作でも思いましたが、この人の書く文章って「研究者の私が言うんだから正しい」的な主観的・感情的な内容が多く、かなり反感を覚える。書かれているのは一般的に正しい方法なのだとは思うけど、研究者であれば教育学的なエビデンスをしっかり示してほしい。
前作から論調がほとんど変わってないので、筆者はさしずめ「批判者の言葉が理解できない大人」になっているように感じる。自分の意図していない批判だって言うのであれば(批判者がまともに文章読めないだけと言うのであれば)、もっと文章の書き方を工夫すべき。
2019年9月11日に日本でレビュー済み
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ここ最近で一番感動、気づきと学びのあった著作でした。
新井先生、貴重な内容を公開していただきありがとうございます。
前作で日本人の読解力が低下していること、AIは万能ではないことはよくわかりましたが、
じゃあどうすればよいのか?という点に関してはわからないままでした。
今作ではその解決法まで述べられています!
→なぜ読解力が低下しているのか
■小学校でプリントを配って黒板を書き写す機会が減ったことで
文章を理解し、かみ砕いて読み込む習慣がなくなったため。
■国語の教科書の内容が小説など文学作品メインに偏っており論理的文章を読んだり書いたりする内容が乏しいため。
→読解力をつけるためにはどうすればよいのか
■幼少期は様々な年代の大人の会話を聞かせ、語彙を豊富にする。
■自然体験を日常的に行う。
■同年代、または少し上の年齢の子供たち同士の交流をさかんにする。
■読み聞かせ、読書を推奨する。
■学童期は理科や社会の教科書を読み込む。
■定義をよく確認する。
■主観ではなく客観でわかりやすく事実のみを伝える文章を作成する練習をする。
コピー機が登場してプリントや穴埋めドリルが普及してきたことで
文章を書き写す機会が激減し、よく意味がわからずともキーワードだけでなんとなく理解した気になり、
読解力が育たなくなった、との指摘がありますが、
私はそれに加えて画像技術の発達も関係があると考えます。
写真、動画などであらゆるものが説明され、説明書を読み込んだり文章から想像するという経験が少なくなり
文章を理解しなくても生きていける世の中になったからです。
最近マンガで読む名作やビジネス本などが氾濫しているのもそういう影響があるのではないでしょうか。
ちなみにITを駆使したEdtechなども昨今の話題ですが、新井先生は反対派のようです。
「読解力」という観点からすれば現在は危惧すべき状況ですが、
現代は豊かになり、個人の突出した能力よりも他人と強調できること、うまくコミュニケーションが取れる人が社会に適合するのに有利であるようにみえます。
伝聞して記憶していたものが文書によって保存されるようになり、そこまでの記憶力が不要となったように、
人間の進化の過程で読解力もそれほど意味をなさなくなる時代がもしかしたらやってくるのかもしれません。
インスタグラムの写真やYouTubeの動画に慣れてしまった現代人が
めんどくさい長文を読みこむ生活に戻れるか・・・
まずは隗より始めよでこの本の理論を活用して自分の読解力を上げる努力をしてみたいと思います。
新井先生、貴重な内容を公開していただきありがとうございます。
前作で日本人の読解力が低下していること、AIは万能ではないことはよくわかりましたが、
じゃあどうすればよいのか?という点に関してはわからないままでした。
今作ではその解決法まで述べられています!
→なぜ読解力が低下しているのか
■小学校でプリントを配って黒板を書き写す機会が減ったことで
文章を理解し、かみ砕いて読み込む習慣がなくなったため。
■国語の教科書の内容が小説など文学作品メインに偏っており論理的文章を読んだり書いたりする内容が乏しいため。
→読解力をつけるためにはどうすればよいのか
■幼少期は様々な年代の大人の会話を聞かせ、語彙を豊富にする。
■自然体験を日常的に行う。
■同年代、または少し上の年齢の子供たち同士の交流をさかんにする。
■読み聞かせ、読書を推奨する。
■学童期は理科や社会の教科書を読み込む。
■定義をよく確認する。
■主観ではなく客観でわかりやすく事実のみを伝える文章を作成する練習をする。
コピー機が登場してプリントや穴埋めドリルが普及してきたことで
文章を書き写す機会が激減し、よく意味がわからずともキーワードだけでなんとなく理解した気になり、
読解力が育たなくなった、との指摘がありますが、
私はそれに加えて画像技術の発達も関係があると考えます。
写真、動画などであらゆるものが説明され、説明書を読み込んだり文章から想像するという経験が少なくなり
文章を理解しなくても生きていける世の中になったからです。
最近マンガで読む名作やビジネス本などが氾濫しているのもそういう影響があるのではないでしょうか。
ちなみにITを駆使したEdtechなども昨今の話題ですが、新井先生は反対派のようです。
「読解力」という観点からすれば現在は危惧すべき状況ですが、
現代は豊かになり、個人の突出した能力よりも他人と強調できること、うまくコミュニケーションが取れる人が社会に適合するのに有利であるようにみえます。
伝聞して記憶していたものが文書によって保存されるようになり、そこまでの記憶力が不要となったように、
人間の進化の過程で読解力もそれほど意味をなさなくなる時代がもしかしたらやってくるのかもしれません。
インスタグラムの写真やYouTubeの動画に慣れてしまった現代人が
めんどくさい長文を読みこむ生活に戻れるか・・・
まずは隗より始めよでこの本の理論を活用して自分の読解力を上げる努力をしてみたいと思います。
2019年9月13日に日本でレビュー済み
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新井先生の行動力の根底にあるのは、この国の子供たちへの深い愛情だと思います。
新井先生の書かれた著書を、古いものから読んでいくと(別に順番はどうでもいいのですが)、新井先生ご自身の影響力の及ぶ範囲で全力で、この国の未来を担う子供のためにできることをされていると感じます。
この本も、一般のビジネス書として書き上げるためにどれほど分かりやすく工夫されているのか…垣間見える部分だけでも私の想像をはるかに超えています。
分かりやすく書かれたことで、ちょっとした部分に噛みつく方々も見受けられますが、もししてそれすらも想定内なのかな…という書き方をされています。
細部に噛みつかれている方々…ぜひ全体を通して読まれてから、各章の細部とのつながりを見てみてください。
想定されている読者に対して、一切の妥協のない、そして無駄のない文章です。
中身について書きたいところですが、、読めば絶対に分かると思います。
最後に登場する新井先生の新たな挑戦、edumap構想も応援しようかと思います。
ということで、友人へのプレゼント用にもう2冊買う。
あの…新井先生をTwitter等で非難する方々が、私のこのレビューまで持ち出さないでくれるように祈ります。
新井先生の書かれた著書を、古いものから読んでいくと(別に順番はどうでもいいのですが)、新井先生ご自身の影響力の及ぶ範囲で全力で、この国の未来を担う子供のためにできることをされていると感じます。
この本も、一般のビジネス書として書き上げるためにどれほど分かりやすく工夫されているのか…垣間見える部分だけでも私の想像をはるかに超えています。
分かりやすく書かれたことで、ちょっとした部分に噛みつく方々も見受けられますが、もししてそれすらも想定内なのかな…という書き方をされています。
細部に噛みつかれている方々…ぜひ全体を通して読まれてから、各章の細部とのつながりを見てみてください。
想定されている読者に対して、一切の妥協のない、そして無駄のない文章です。
中身について書きたいところですが、、読めば絶対に分かると思います。
最後に登場する新井先生の新たな挑戦、edumap構想も応援しようかと思います。
ということで、友人へのプレゼント用にもう2冊買う。
あの…新井先生をTwitter等で非難する方々が、私のこのレビューまで持ち出さないでくれるように祈ります。