「Software-Define Human」、ヒトはソフトウェアで定義される。遺伝子はヒトの基本ソフトとして稼働し身体特性を決定するコードを生成する。このメカニズムを解明し、健康で長生きするための医療サービスが登場。ベンチャー企業からMachine LearningやDeep Learningの技法を活用したデジタルヘルス技術の登場が相次いでいる。 AIの登場でヘルスケア・医療市場は今までに経験したことのないペースで拡大している。このセミナーはベンチャー企業動向にスポットをあて、AIを活用したヘルスケア・医療システムの最新技術とビジネスモデルを解析する。
Googleは遺伝子解析ビジネスを再開した。新しいビジネスモデルは検査料収入ではなく、個人のDNAデータを収集し、それを販売することを事業の柱に据えた。収集した遺伝子データを製薬会社に販売し収益を得る。Appleは次世代スマートウォッチを発表しヘルス・フィットネス機能を強化した。AppleはGoogleと連携し医療研究向けにDNAデータを活用する。AIスピーカーAmazon Echoが米国で爆発的に売れている。Echoを設置すると家全体が人工知能で覆われる。音声で家電を操作するだけでなく、病気になったらEchoが治療法を教えてくれる。
リオ・オリンピックはウエアラブルやデジタルヘルスの祭典ともいわれる。スポーツ選手は科学的手法で運動能力を向上させる。ITでスポーツ選手の身体特性を解析しパフォーマンスを最大限に引き出す。米国スイミングチームのメダルラッシュの背後にはITを駆使したアルゴリズムがある。本セミナーではこの技術に注目し、ITとフィットネスの関係を解説する。更に、東京オリンピックで日本チームが活躍できるヒントを探る。
1.AIが人命を救い寿命を延ばす
(1)遺伝子を読み解き寿命を延ばす
(2)チャットボットで病気を診断
(3)メンタルヘルス医療へAIを適用
2.GoogleとAppleとAmazonのヘルスケアロードマップ
(1)Googleは遺伝子解析ビジネスに再挑戦
(2)Apple Watch Series 2とフィットネス・医療研究
(3)Amazon Alexaが作るAIスマートホームとヘルスケア
3.リオ・オリンピックで活躍したフィットネス技術
(1)米国スイミングチームを支えたウエアラブル
(2)米国自転車競技チームのスマートグラス
(3)ニューロサイエンスで潜在能力を引き出す