科学アドベンチャーシリーズは楽しんでいたので、「科学アドベンチャーファンにお勧め」的な宣伝文句に興味を引かれました。とはいえ、単に売れたゲームに影響を受けたというだけのゲームなら珍しくありませんし、便乗して作ったパチモノに本家の5bpが乗っかっただけじゃないか? などと不安もありました。
昔、天外魔境や銀嬢伝ユナやサクラ大戦などREDカンパニーのゲームで楽しませてもらった思い出がある事や、ここでのレビューの評判が良いので、購入に踏み切りました。
既に皆様がいろんなレビューを書かれているので、私は科学アドベンチャーファンにとって、本当にお勧めなのかという視点で書いてみたいと思います。(一言に「ファン」といっても、好きになるポイントは人それぞれでしょうが、参考になれば幸いです)
・個性豊かな、しかし昨今の若者文化の中で脚光を浴びるタイプではない若者達が主人公という点、にもかかわらず、何故か容姿に恵まれた女性が多く、プレイしていてリア充感があることや、主な舞台が一つの街にほぼ限られていること、無理矢理感はあるが空想科学的な背景があることなど、用語説明のコーナーがあることなど一見して似ている点はあります。登場人物の好物など本筋に関係ないディテールに凝っている(偶然だろうが、主人公がコーラ好きでヒロインの一人がソーダ味のアイスキャンデー好き、ってカ○スヘッドと一緒です)あたりも共通点はあります。
やはりゲーム作製にあたって、科学アドベンチャーは念頭にはあったと思います。
・とはいえ、やはり作風の違いはあって、科学アドベンチャーは初めはコミカルなやりとりがあっても、終盤になってどんどん深刻味を増していくのに対し、この作品は前述の昔のRED作品同様、最後までドタバタ風味は残っており、深刻な状況もノリと勢いと仲間の結束で乗り切ってしまうところがあります。科学アドベンチャーシリーズ(本編)の世界は総じて残酷で、作品によってはほぼ全てがバッドエンドだったりしますが、この作品の世界は多分にご都合主義です。
ご都合主義が鼻につく人には向かないし、科学アドベンチャーシリーズの世界に救いのなさを感じる人にはむしろ愉しめるかもしれません。
・魅力的な女性キャラが多数いても、科学アドベンチャーではファンディスクは別として恋愛要素は薄味です。描写されてもメインヒロインと主人公ぐらいですが、この作品では主人公はモテまくりです。サクラ大戦の大神隊長を知ってる人なら「あんな感じか」とわかってもらえるかもしれません。
・ストーリーの組み立てとしては、科学アドベンチャーでは、共通ルートから個別ルートに入るともう分岐しっぱなしですが、この作品は、時々分岐はあっても基本一本道のストーリーです。個別ルートを回収する行為は若干退屈かもしれません。
・科学アドベンチャーシリーズでは、意図的に選択肢提示による分岐というオーソドックスなスタイルを避けていますが、時として非常にわかりにくかったのも否めません。しかし、この作品では普通に採用しています。フローチャートもあることで、攻略にあまり悩む事はないでしょう。どっちが好きかは好みの問題ですが。
・科学アドベンチャーシリーズは、一貫して主人公の成長に重点を置いた物語ですが、この作品は主人公の成長よりも、仲間達の絆を築き上げる様子に重点を置いた物語です。その辺も、プレイ後の読後感(?)に差が出てくるかもしれません。
総じて私自身は楽しめましたが、以上のような違いがあるので他の科学アドベンチャーファンの人にとって楽しめるかどうかはわかりません。私のレビューを見た上で選択の参考になれば幸いです。
あと、しばしばエラーして再起動する事になったり、そこまでいかなくても、スタッフロール&エンディング曲が流れなかったり、後半でスキップ機能がちゃんと働かなかったりと、細かいバグ(?)はあります。今後のアップデートでの修正を期待します。
3/26追記
スキップ機能については、修正アップデートがされたようです。私自身は既にクリアしたので恩恵はありませんが、これから個別ルートを改修する人には、役立つものと思います。







