「55 "55"」(ジェイムズ・デラーギー 早川書房)をボチボチ読もうと思っていたはずが、一気に読むことになりました(笑)
舞台は、西オーストラリア。広すぎる何もない場所。アウトバックとアウトバックの奥深く。昔の西部劇に出てくるゴーストタウンのような街並みを抱える、そんな寂れた町にゲイブリエルとヒースという二人のよそ者が現れます。ゲイブリエルはヒースに殺されそうになり、ヒースはゲイブリエルに殺されそうになったと宣い、なお且つ二人とも「55番目の犠牲者」になるはずだったと地元の巡査部長・チャンドラーに訴えかけます。テッド・バンディのようなシリアル・キラーの出現?総員5人の<署>では対応できないと判断したチャンドラーは<本部>のミッチェル宛嫌々ながら連絡せざるを得なくなります。ミッチェルは上司でありながら、今では最もコンタクトしたくないかつての同僚であり、幼馴染みでもありました。
殺人者は一体どっち?スリラーですから、ここから先はあまり話すことができません。そして、それはいつもよりも少しデリケートな問題だと思います(笑)
鏡の両面のような二人の容疑者、離婚後2人の子供を預かるチャンドラーの「現在」、そしてこの事件を覆い尽くすチャンドラーとミッチェルに纏わる「過去」の捜索事件。ミステリアスな1/4、サスペンスをもたらす2/4、様々な謎が少しづつ明らかになっていく3/4が少し粗削りですが、4/4は鮮やかな展開と幕切れを持っています。
ゲイブリエルとヒース、チャンドラーとミッチェル、生と死、愛と憎しみ、現在と過去という「鏡」の両面が万華鏡のように貼り合わされ、その運命の舵はオーストラリアの内陸へと暗く、深く導かれていきます。"55"という名の哀しみのアウトバックに向かって。
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55 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 新書 – 2019/12/19
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田舎の警察署に連続殺人鬼から逃げだしたという血まみれの男が駆け込んできた。55番目の犠牲者になるところだったというが……
- 本の長さ489ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2019/12/19
- 寸法10.6 x 1.9 x 15.7 cm
- ISBN-104151839518
- ISBN-13978-4151839511
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
巡査部長チャンドラーが勤めるオーストラリア西部の小さな警察署に、土埃と血に塗れた男が駆け込んできた。殺人鬼によって山小屋に監禁され、「おまえが55番になる」と脅されたが、命からがら逃げてきたという。だがまもなく、先の男が犯人として描写した通りの男が現れ、犯人と被害者をそっくり入れ替えた主張をする。どちらが54人も殺した連続殺人鬼なのか?探り合いと騙し合いの果て、チャンドラーが掴んだ真実とは?
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
デラーギー,ジェイムズ
北アイルランド出身。南アフリカやオーストラリア、スコットランドなどに住み、脚本家ほかの仕事をしてきた。英国在住。『55』が小説家デビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
北アイルランド出身。南アフリカやオーストラリア、スコットランドなどに住み、脚本家ほかの仕事をしてきた。英国在住。『55』が小説家デビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2019/12/19)
- 発売日 : 2019/12/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 489ページ
- ISBN-10 : 4151839518
- ISBN-13 : 978-4151839511
- 寸法 : 10.6 x 1.9 x 15.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 826,346位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,163位ハヤカワ・ミステリ
- - 17,750位英米文学研究
- - 17,807位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.3
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2021年12月16日に日本でレビュー済み
タイトルの55を意味深に何度もチラつかせた割にオチが弱いというのが読後の感想
展開も中盤まで亀のように遅く、主人公であるチャンドラーとミッチのどうしようもない言い争いを延々と聞き続ける羽目になる
過去と現在起こった事件を結びつけようと、何度も回想を挟むが、特に過去の事件にインパクトがなく発生の経緯も不明瞭で、現在の事件に結びつけるには理不尽さしかない
主人公が最終的に味わう不幸についても、その理不尽さゆえの同情しか感じられないのがとても残念だ
登場人物はかなりいるのだが、特に警察関係に関してはモブ中のモブといったところ
これだけ登場人物を出すなら、どちらが犯人か分からないという展開よりも、犯人候補が次々現れるといった展開の方がよほど話は転がっただろう
ただ、この手の作品は原作が悪いのか訳が悪いのか判断がつきづらいので、とりあえず星2つとする
展開も中盤まで亀のように遅く、主人公であるチャンドラーとミッチのどうしようもない言い争いを延々と聞き続ける羽目になる
過去と現在起こった事件を結びつけようと、何度も回想を挟むが、特に過去の事件にインパクトがなく発生の経緯も不明瞭で、現在の事件に結びつけるには理不尽さしかない
主人公が最終的に味わう不幸についても、その理不尽さゆえの同情しか感じられないのがとても残念だ
登場人物はかなりいるのだが、特に警察関係に関してはモブ中のモブといったところ
これだけ登場人物を出すなら、どちらが犯人か分からないという展開よりも、犯人候補が次々現れるといった展開の方がよほど話は転がっただろう
ただ、この手の作品は原作が悪いのか訳が悪いのか判断がつきづらいので、とりあえず星2つとする
2020年1月17日に日本でレビュー済み
舞台はオーストラリア西部の僻地。住人である登場人物が自分の故郷を「肥溜め」と呼んではばからない何もない場所。
巡査部長チャンドラーが勤めているそんなド田舎の警察に、埃と血にまみれた若い男性ゲブリエルが助けを求めて駆け込んでいた。
殺人鬼によって山小屋に監禁され、お前は55番だと言われたという。しかし、その後、同じような状態の男ヒースが連行されてくるが、ヒースの状況説明は、ゲブリエルとそっくり立場を入れ替えたものだった。
どちらが真実を言っているのか?そしてどちらかが本当に殺人鬼なのか?被害者は54人もいるのか?
チャンドラー巡査部長は、やむなく本部のミッチェルに連絡を入れるが、チャンドラーとミッチェルは幼馴染というだけでなく、実は訳ありで・・・。
オーストラリア発のミステリー小説では連敗続き。つまらなくて途中断念もあったので、今回は不安だったが、不安的中(実はオーストラリア発ではなかったけど)。
汚い土地、泥、汗、血にまみれた嘘つきの男たち、冗談みたいに高慢ちきで傲慢な幼馴染、そして子供と仕事のはざまで、どちらにも集中できない主人公。前半は全く話が進まない!
オーストラリアが舞台だが、作者はアイルランド出身らしい。オーストラリアに住んだこともあるとのことだが、他の国をよくまあ、これだけ「文化果つる処」のように書けるなあ、と呆れました。
作者はS.キングのファンだとか。エンディングだけは突然巨匠キングっぽく、ある意味シュールでした。
がっかり。
巡査部長チャンドラーが勤めているそんなド田舎の警察に、埃と血にまみれた若い男性ゲブリエルが助けを求めて駆け込んでいた。
殺人鬼によって山小屋に監禁され、お前は55番だと言われたという。しかし、その後、同じような状態の男ヒースが連行されてくるが、ヒースの状況説明は、ゲブリエルとそっくり立場を入れ替えたものだった。
どちらが真実を言っているのか?そしてどちらかが本当に殺人鬼なのか?被害者は54人もいるのか?
チャンドラー巡査部長は、やむなく本部のミッチェルに連絡を入れるが、チャンドラーとミッチェルは幼馴染というだけでなく、実は訳ありで・・・。
オーストラリア発のミステリー小説では連敗続き。つまらなくて途中断念もあったので、今回は不安だったが、不安的中(実はオーストラリア発ではなかったけど)。
汚い土地、泥、汗、血にまみれた嘘つきの男たち、冗談みたいに高慢ちきで傲慢な幼馴染、そして子供と仕事のはざまで、どちらにも集中できない主人公。前半は全く話が進まない!
オーストラリアが舞台だが、作者はアイルランド出身らしい。オーストラリアに住んだこともあるとのことだが、他の国をよくまあ、これだけ「文化果つる処」のように書けるなあ、と呆れました。
作者はS.キングのファンだとか。エンディングだけは突然巨匠キングっぽく、ある意味シュールでした。
がっかり。

