再掲
図書館本
原題 The World in 2050: Four Forces Shaping Civilization’s Northern Future. 2010
果たして2050年、日本は今の姿から進化発展しているのだろうか、あるいは持続可能な社会を構築出来ているのだろうか?それが読後のため息まじりの偽りなき感想である。
地球温暖化がCO2であろうが何であろうが確実に気候状況は温暖に傾いている。
そうすると、これまで凍った地域(永久凍土)が融解し、そこに手つかず、あるいは一時的にしか使用出来なかったエネルギーが利用可能になる。そして、人が動き、金が動く。北極フィーバーなのである。
4つのグローバルの力とは、人口構成、資源の需要、グローバル化、気候変動。
(科学技術の急激な進歩はない、第3次世界大戦はない、魔物(大不況、感染症爆発、突然の気候変動がないという仮定)ただし気候モデルでの衛星データが使えるようになったのは1960年代以降である。
ちなみに世界一高齢化は日本(年齢中央値、44.6歳、パキスタンは22.1歳)
現代の都市生活者は水や食料の心配はせずに、代わりに仕事と富の心配する。(都市にモノが入り、そこに留まる)
水素経済は2050年には移行しない仮定でシミレーション
もっとも必要な資源は「水」、都市と農家が水を奪い合う水戦争
世銀とIMFは一か所で10億ドル使って大型ダムを作ることは知っているが、百万カ所で千ドルずつ使う方法は知らない。(最貧国の人々にきれいな水を利用出来るように)
氷山が溶けても海面の上昇はないが、氷河が溶ければメガシティが冠水?特にアジア。
温暖化の結果としてのハイイログマとホッキョクグマの雑種(2006年)雑種の第2世代(2010年)2050年には世界の3分の2のホッキョクグマが姿を消すと推測
サハラ以南(サブサハラ)の農業予測の深刻化
北極点はロシアのものか? 資源として、航路として(アジアと欧米の最短航路)
2050年の国別人口動態(インド、カナダ、アメリカ、北欧、中国の増加、日本、ロシア、ドイツ、韓国等の減少)
炭化水素都市の出現(ロシア、シベリア)
人口十億人:1800年頃、 二十億人:1930年、三十億人:1960年、四十億人:1975年、五十億人:1987年、六十億人:1999年、そして七十億人達成が2011年
北極圏に未発見の天然ガスの三分の一、石油の13%。
京都議定書の堅持が不可能なCO2排出量
カナダ・アメリカNAFTAで国境を超えるカナダ産石油
『銃・病原菌・鉄』のジャレド・ダイアモンドが筆者の同僚なんですね。
文明崩壊の理由(環境と生態系に対する自業自得ダメージ、貿易相手国の喪失、敵対的な近隣国、不利な気候変動、社会の環境問題への対応方)と対をなすであろう、何が新たな文明を発展させるかを筆者は経済的誘引で、意欲的な移住者、安定した法の支配、発展しうる貿易相手国、友好的な近隣国、有利な気候変動と記している。
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2050年の世界地図 迫りくるニュー・ノースの時代 単行本 – 2012/3/23
ローレンス・C・スミス
(著),
小林 由香利
(翻訳)
眠れる極北8か国が動きだす!
北極圏の海底には大量の化石燃料が埋まっている。この資源は誰のものか。温暖化で氷が解け航路が開けたことで主権争いが加速。水不足の国へ水を売るビジネスも始動。今、酷寒の地で何が起こっているのか。UCLA教授が科学データをもとに40年後を大胆予測! 世界のパワーバランスが大きく変わる。
北極圏の海底には大量の化石燃料が埋まっている。この資源は誰のものか。温暖化で氷が解け航路が開けたことで主権争いが加速。水不足の国へ水を売るビジネスも始動。今、酷寒の地で何が起こっているのか。UCLA教授が科学データをもとに40年後を大胆予測! 世界のパワーバランスが大きく変わる。
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2012/3/23
- ISBN-104140815353
- ISBN-13978-4140815359
商品の説明
出版社からのコメント
『銃・病原菌・鉄』のジャレド・ダイアモンド大絶賛!
「有無を言わさぬ未来像がここにある」
「有無を言わさぬ未来像がここにある」
北極海の海底に眠る化石燃料の支配権をめぐって、世紀の「争奪戦」が始まった。
今、厳寒の地で何が起こっているのか。極北の出来事が世界にどう影響を及ぼすのか。
UCLA教授が科学データをもとに、2050年の世界を描きだす。
未来は、ニュー・ノースなしには語れない!
ニュー・ノースとは、アイスランド、グリーンランド(デンマーク)、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア、カナダ、アメリカが現在領有する、北緯45度以北の地域をさす。
内容(「BOOK」データベースより)
北極海の海底に眠る化石燃料の支配権をめぐって、世紀の「争奪戦」が始まった。今、厳寒の地で何が起こっているのか。極北の出来事が世界にどう影響を及ぼすのか。UCLA教授が科学データをもとに、2050年の世界を描きだす。未来は、ニュー・ノースなしには語れない。
著者について
ローレンス・C・スミス Laurence C. Smith
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)地理学教授。寒冷圏における水文循環・炭素循環からリモートセンシング(遠隔観測)まで広範なテーマに関心をもち、北半球北部の河川の水文学、氷河・氷床、永久凍土の融解が土壌炭素や湖に及ぼす影響、最先端の探査・観測システムなどを研究している。2006年には北極圏の永久凍土が解けている状況とその影響について米議会で報告し、シベリアの湖の消失に関する研究は2007年の国連「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第4次評価報告書で大きく取り上げられた。本書は同様のテーマを一般読者向けにわかりやすくまとめたもので、アメリカ版、イギリス版に続き、十数カ国で翻訳出版が予定されている。米国地球物理学連合(AGU)、米国地理学会(AAG)、国際雪氷学会に所属。数多くの学術誌の査読委員を務めるほか、英環境研究会議NERC)、米航空宇宙局(NASA)、米科学財団(NSF)に対して提言も行っている。妻とロサンゼルスに暮らし、はるか遠くの水源から送られてくる水を飲んでいる。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)地理学教授。寒冷圏における水文循環・炭素循環からリモートセンシング(遠隔観測)まで広範なテーマに関心をもち、北半球北部の河川の水文学、氷河・氷床、永久凍土の融解が土壌炭素や湖に及ぼす影響、最先端の探査・観測システムなどを研究している。2006年には北極圏の永久凍土が解けている状況とその影響について米議会で報告し、シベリアの湖の消失に関する研究は2007年の国連「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第4次評価報告書で大きく取り上げられた。本書は同様のテーマを一般読者向けにわかりやすくまとめたもので、アメリカ版、イギリス版に続き、十数カ国で翻訳出版が予定されている。米国地球物理学連合(AGU)、米国地理学会(AAG)、国際雪氷学会に所属。数多くの学術誌の査読委員を務めるほか、英環境研究会議NERC)、米航空宇宙局(NASA)、米科学財団(NSF)に対して提言も行っている。妻とロサンゼルスに暮らし、はるか遠くの水源から送られてくる水を飲んでいる。
訳者紹介
小林由香利(こばやしゆかり)
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業。訳書にP・W・シンガー『子ども兵の戦争』『ロボット兵士の戦争』、フレッド・ピアス『地球最後の世代』(以上、NHK出版)、レイル・ラウンデス『人を引きつけ、人を動かす』(阪急コミュニケーションズ)他多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
スミス,ローレンス・C.
1967年シカゴ生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)地理学教授。寒冷圏における水文循環・炭素循環からリモートセンシング(遠隔観測)まで広範なテーマに関心をもち、北半球北部の河川の水文学、氷河・氷床、永久凍土の融解が土壌炭素や湖に及ぼす影響、最先端の探査・観測システムなどを研究している。2006年には北極圏の永久凍土が解けている状況とその影響について米議会で報告し、シベリアの湖の消失に関する研究は2007年の国連「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第4次評価報告書で大きく取り上げられた
小林/由香利
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1967年シカゴ生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)地理学教授。寒冷圏における水文循環・炭素循環からリモートセンシング(遠隔観測)まで広範なテーマに関心をもち、北半球北部の河川の水文学、氷河・氷床、永久凍土の融解が土壌炭素や湖に及ぼす影響、最先端の探査・観測システムなどを研究している。2006年には北極圏の永久凍土が解けている状況とその影響について米議会で報告し、シベリアの湖の消失に関する研究は2007年の国連「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第4次評価報告書で大きく取り上げられた
小林/由香利
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2012/3/23)
- 発売日 : 2012/3/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 360ページ
- ISBN-10 : 4140815353
- ISBN-13 : 978-4140815359
- Amazon 売れ筋ランキング: - 955,592位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 3,509位国際政治情勢
- - 96,622位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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ベスト500レビュアーVINEメンバー
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年8月8日に日本でレビュー済み
一読して気になるのは、筆者が北極圏の将来について非常に楽観的だということだ。
北極圏の自然は現在非常に脆い状態である。
これが大きく変化すると、その影響は地球全体に及ぶ可能性が指摘されている。
北極圏を利用しようという人間の行為(北極海航路の開発、天然資源の掘削等)そのものが、北極圏を破壊し、ひいては人類の未来を狂わすかもしれない。
また、筆者はこの地域の「当事者国」の「先進国性」を非常に信頼しており、将来にわたって各国の協調は進み、暴力的な事態はないものと仮定しているが、2050年という長期スパンで考えるのであれば、それも微妙であろう。
「最後のフロンティア」を開発すべきなのか温存すべきなのか、今その選択を迫られているという認識には同意する。
北極圏の自然は現在非常に脆い状態である。
これが大きく変化すると、その影響は地球全体に及ぶ可能性が指摘されている。
北極圏を利用しようという人間の行為(北極海航路の開発、天然資源の掘削等)そのものが、北極圏を破壊し、ひいては人類の未来を狂わすかもしれない。
また、筆者はこの地域の「当事者国」の「先進国性」を非常に信頼しており、将来にわたって各国の協調は進み、暴力的な事態はないものと仮定しているが、2050年という長期スパンで考えるのであれば、それも微妙であろう。
「最後のフロンティア」を開発すべきなのか温存すべきなのか、今その選択を迫られているという認識には同意する。
2012年8月4日に日本でレビュー済み
表題からすると、近未来の世界を予測する本のように見えるが、むしろ副題の「迫り来るニューノースの時代」がその内容を正しく表している。
本書で主に焦点が当たるのは、「NORCs」と本書が定義しているアイスランド、グリーンランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア、カナダ、そしてアメリカの北緯45度以北の地域である。
もちろん、2050年の世界を予測するのに当たり、多くの懸念もあげている。
人間の欲望が天然資源に対する需要を限りなく増大させているとし、伸びゆく物質的消費がこのまま突き進んだらどうなるのか。
そして、人口問題。このままいけば、2050年には世界の人口は40%増加し、食糧需要は2倍になる。
また、エネルギー問題についても興味深い指摘がある。特に原子力。本書が刊行されたのが2010年だったが、すでに事故の危険性と放射性廃棄物、そしてウランの可採年数などの問題点を指摘している。
もう一つの懸念材料として、水の問題をあげている。人口増加と経済成長、そして気候変動が世界中にマイナスの影響を及ぼすという。
加えて、タールサンドの採掘に伴う環境汚染も深刻な被害をもたらしているとする。
そういう中で著者がNORCsに注目するポイントは4つ。
人口構造の変化、天然資源の需要拡大、気候変動、グローバル化の4つがこれからの世界の動向のカギとなっており、近い将来この地域が伸びていくであろうと予測する根拠となっている。
すなわち、この地域は意外にも人口増加している国が多く、その埋蔵資源量も豊富。さらに地球温暖化によって北極海の航行が可能になったり作物の栽培が用意になるなど、これからの展望が描かれる。
その他考え得る様々な角度からニューノースの将来を見通して、少なくとも今後1世紀の間は有利な位置づけにあると結論づけている。
いわば、最後のフロンティアとでもいうべき高緯度地方に光を当てたユニークな本である。
危機をあおるわけではなく、一方でバラ色の世界観を提示しているわけでもなく、客観的で冷静に未来を見つめている。
本書で主に焦点が当たるのは、「NORCs」と本書が定義しているアイスランド、グリーンランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア、カナダ、そしてアメリカの北緯45度以北の地域である。
もちろん、2050年の世界を予測するのに当たり、多くの懸念もあげている。
人間の欲望が天然資源に対する需要を限りなく増大させているとし、伸びゆく物質的消費がこのまま突き進んだらどうなるのか。
そして、人口問題。このままいけば、2050年には世界の人口は40%増加し、食糧需要は2倍になる。
また、エネルギー問題についても興味深い指摘がある。特に原子力。本書が刊行されたのが2010年だったが、すでに事故の危険性と放射性廃棄物、そしてウランの可採年数などの問題点を指摘している。
もう一つの懸念材料として、水の問題をあげている。人口増加と経済成長、そして気候変動が世界中にマイナスの影響を及ぼすという。
加えて、タールサンドの採掘に伴う環境汚染も深刻な被害をもたらしているとする。
そういう中で著者がNORCsに注目するポイントは4つ。
人口構造の変化、天然資源の需要拡大、気候変動、グローバル化の4つがこれからの世界の動向のカギとなっており、近い将来この地域が伸びていくであろうと予測する根拠となっている。
すなわち、この地域は意外にも人口増加している国が多く、その埋蔵資源量も豊富。さらに地球温暖化によって北極海の航行が可能になったり作物の栽培が用意になるなど、これからの展望が描かれる。
その他考え得る様々な角度からニューノースの将来を見通して、少なくとも今後1世紀の間は有利な位置づけにあると結論づけている。
いわば、最後のフロンティアとでもいうべき高緯度地方に光を当てたユニークな本である。
危機をあおるわけではなく、一方でバラ色の世界観を提示しているわけでもなく、客観的で冷静に未来を見つめている。