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16世紀「世界史」のはじまり (文春新書 1305) 新書 – 2021/4/20
玉木 俊明
(著)
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歴史を動かしたのは宗教改革でもルネサンスでもなく、グローバル商人だった⁉欧州、新大陸、日本と、世界史が一つにつながった時代。
- 本の長さ235ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2021/4/20
- 寸法10.9 x 1.2 x 17.3 cm
- ISBN-104166613057
- ISBN-13978-4166613052
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2021/4/20)
- 発売日 : 2021/4/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 235ページ
- ISBN-10 : 4166613057
- ISBN-13 : 978-4166613052
- 寸法 : 10.9 x 1.2 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 278,296位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- 2021年5月2日に日本でレビュー済みAmazonで購入16世紀の世界史本、全体としては、ヨーロッパ中心の世界史である。
著者は1964年生まれ。あとがきによると、16~18世紀のバルト海貿易が専門のようだが、これまで、一般向けの世界史、ヨーロッパ史本を色々出している。
概要
〇本書は、「近代」をヨーロッパ優位の時代ととらえ、その開始を16世紀に求める。
そして、16世紀の最大の特徴を「グローバル化」ととらえ、グローバル化が世界を変えたとする。つまり「ヨーロッパ人のヨーロッパ外世界への拡張」→「ヨーロッパによるグローバルな交易ネットワークの成立」→「ヨーロッパ人の世界支配」である。
ヨーロッパによるグローバル化を支えたものとして、軍事革命、宗教改革、科学革命があげられる。
一方、近代国家の根幹は徴税システムにあり、16世紀後半は徴税対象の国民と徴税できる範囲である国境が明確になっていく時代であるとする。
また、16世紀な強烈なパワーを持つ英雄的な王、皇帝の出た時代でもある。
そして、16世紀の戦国日本も、グローバル・ネットワークに組み込まれていた。
本書の第1章から第7章は、以上の内容を順に検討していく形となっている。
第1章 大航海時代ーグローバル交易ネットワークの誕生
グローバル化
第2章 世界史からみた「宗教改革」
宗教改革
第3章 宣教集団にて死の商人ーイエズス会の世界戦略
軍事革命
第4章 科学革命とキリスト教
科学革命
第5章 カール5世とスレイマン1世ー16世紀前半の世界
強烈なパワーを持つ英雄的な王・皇帝ー前編
第6章 フェリペ2世vs主権国家ー16世紀後半の世界
強烈なパワーを持つ英雄的な王・皇帝ー後編。徴税システム
第7章 世界史に組み入れられた戦国日本
グローバル交易ネットワークに参入した戦国大名
私的結論
〇一般向けの世界史本を書き慣れているからか、分かりやすく読みやすい本である。各項目が程よい分量内容でまとまっている。第4章の科学の話でちょっと退屈になってきたところで、カール5世とスレイマン1世の英雄対決に移っていくのもうまい。
〇論理がスッキリしていることも分かりやすい理由と思われる。ただ、十分な検討ができる分量ではないので、通説否定については、面白い、今後の参考に、というレベルでよいかと思う。
〇第5章、第6章は王史、皇帝史、政治史、戦史であるので、当然に面白い。第3章は近年の歴史書、哲学史書で重視されるイエズス会を、武器を調達する「死の商人」、自らも戦える武装集団の視点から叙述し、面白い。
〇第2章の宗教改革は、①キリスト教世界への影響②政治的側面③経済的側面④カトリックの世界展開の四点から検討され、なかなかの熱論、③では、プロテスタントの教義が資本主義の与えた影響を重視するヴェーバー説に対し、禁欲労働では消費需要は少なく、経済は成長しない。ヨーロッパ経済の発展は、市場の拡大によるものと反論する。
〇第4章では、イエズス会は、カトリック思想や、武器のほかに知も売って、ヨーロッパ科学を中国に伝えたとする。
〇第5章は高校社会科で新採用になる「歴史総合」にアピールするように取り入れられよう。西国大名のグローバルネットワーク参入から、銀取引、北条早雲、織田信長、豊臣秀吉まで進んで、にぎやかだが、ちょっと頁数が足りなかったか。
- 2021年8月13日に日本でレビュー済みAmazonで購入16世紀の貿易やその背景を考えられる世界史の見方を考えさせられる良書。
問題点を考えるなら学校のテスト勉強には使えなさそうと言う位だろうか。
- 2021年4月27日に日本でレビュー済み内容はこの分量で西欧、インド、トルコ、日本での16世紀に起きた事件やそこに至る経緯を語るので、自ずと浅い描写になるのは仕方ないところ。ただし、宗教改革は所詮西欧内部での出来事で、プロテスタントの出現にはそれほどの重要性はないが、グローバルにはカトリックの対抗宗教改革で出てきたイエズス会の世界進出が大きな意味を持ったとしている。また、イタリアのルネサンスは個人を称揚したが、それよりも主権国家を度重なる戦争の結果図らずも確立してしまった英仏の方が世界史的重要性を持っていたことの指摘なども改めて啓蒙することの意義はあると思った。
- 2021年7月9日に日本でレビュー済み『16世紀「世界史」のはじまり』(玉木俊明著、文春新書)には、驚くべきことが記されています。
決して豊かではなかったヨーロッパが世界を支配できたのは、なぜか。著者は、その答えは、ヨーロッパによるグローバル化にあるというのです。イベリア半島のスペインとポルトガルの船がアジア、新世界に達し、世界を一つに結んだからです。その世界交易ネットワークには戦国日本も組み込まれていました。本書は、著者のこの主張の正しさを証明することを目的に書かれています。
「古代ローマは地中海を内海とする大帝国を形成し、モンゴルはユーラシアにまたがる大帝国を築いた。しかし、本当に世界全体を覆った帝国を形成したのは、19世紀後半のヨーロッパだけであった。いったい、それはなぜ可能になったのか。その原因を、16世紀にまで遡って探究し、さらに日本を含めたグローバルな文脈のなかで考察したいと考えて末に出来上がったのが本書である」。
「ヨーロッパの世界制覇は、16世紀の対外進出からはじまった。ヨーロッパは世界中に進出したが、16世紀においては、先駆けとなったのはスペインとポルトガルというイベリア半島の2国であった。当時のヨーロッパの情勢を考えたなら、この2国が、とくにイエズス会という組織と関係しながら世界に拡大していたことこそが、世界史を動かしたと思うのである。その関係は、以下のように説明できよう。ヨーロッパでは、1517年にマルティン・ルターにより宗教改革が引き起こされた。その影響は、西欧全体におよんだ。プロテスタントがはじめた宗教改革に対し、カトリックが開始した対抗宗教改革により、宗教改革の影響は文字通り世界に飛び火した。宗教改革、さらには対抗宗教改革の影響で、ヨーロッパ各地で宗教戦争が勃発した。戦争のため、ヨーロッパ諸国では多額の戦費が必要になり、財政制度が近代化していった。戦費調達を目的として公債を発行し、それを長期間にわたって返済するようになった。ヨーロッパ各国は国民に税金を課し、徐々に国境は中央政府が税金をかけられる範囲を意味するようになり、近代国家=主権国家が誕生したのである」。
「どのような宗教であれ、信者を獲得しなければ、生き延びることは不可能である。したがって信者の獲得とは、必然的にマーケティング活動の要素を帯びる。この時代は市場化が進んでおり、その要素は以前よりも強くなった。宗教改革家は、信者の獲得のために、グーテンベルク革命により発展したパンフレットによるプロパガンダを利用した」。
「大航海時代の口火を切ったイベリア半島の2国は、ローマ教皇庁のバックアップを受け、世界を二分した。それを現実に強行することは不可能であったが、スペインは主としてアメリカ大陸で、ポルトガルは主にアジアで、植民活動に従事し、それとともに、イエズス会がヨーロッパ外世界で活発な布教活動に従事した。・・・(イエズス会士たちは)世界各地で布教・商業活動をおこなった。商業活動には武器輸出も含まれており、イエズス会は死の商人としても活動したのだ。この当時、ヨーロッパが他地域に輸出できる数少ない商品に武器が含まれており、その中心は火器であった。イエズス会は、軍事革命を世界各地に輸出する原動力として機能した。さらにイエズス会は、科学の輸出の担い手でもあった。科学革命を迎えていたヨーロッパ科学の成果を輸出した。それはとりわけ、中国に輸出されたのである」。
「イエズス会は、日本に武器とキリスト教を輸出した。日本は、イエズス会によって、世界商業のネットワークの一部に組み込まれることになった」。
「ヨーロッパは、確かに、軍事力によって世界を支配した。だが、それと同時に、ヨーロッパの文化・商業システムを他地域に輸出し、世界をヨーロッパ化した。そのようなソフトパワーがあったからこそ、ヨーロッパは、世界を支配することができたのである」。
著者の説は当時の世界情勢を的確に捉えており、その論理展開は説得力があります。玉木俊明には、『逆転の世界史――覇権争奪の5000年』や『逆転のイギリス史――衰退しない国家』でも驚かされたが、ますます目の離せない歴史学者となってきました。





