数式なし図解なしで何処まで量子論や宇宙論やらを面白くまた詳しく説明し描ききれるのかと期待して購入してみました。
結果から言うと私はまぁまぁ楽しめました。しかしそれには理由があります。私は日頃からこの手の分野に興味があり沢山の予備知識があったという事です。なのでカシミール効果の実験にしても重力波観測装置のだいたいの原理や装置の姿なども想像がつきその図解を頭に思い出しながら文章を読む事が出来ました。また素粒子、ビックバン、インフレーション、場の概念、弦理論、余剰次元、質量とは、量子効果、不確定性原理、パウリの排他原理、統一理論、一般相対性理論、ホーキング蒸発、CMB、反物質、トンネル効果、ダークマター、ダークエネルギー、等々この本に出て来る語彙のほぼ全てを個別の本で既に図解入りで沢山読んでいるため、その都度頭に図解が浮かびすんなり読めた訳です。
しかしふとこれを全く予備知識なしに読んだらと考えたとき、かなり理解するのは難しいだろうなと、恐らくはこの目まぐるしいほどの情報の多様さに語句のインパクトだけが記憶に残り結局は何だか良くわからないが宇宙って凄いんだな〜くらいしか感じなかったかも知れませんね。
なのでこの本はある程度の予備知識がある方にはオススメしますが、そうでない方は情報の洪水に翻弄されることを覚悟して下さい。
本の特徴:現代宇宙論から素粒子論から量子重力理論からほぼ全てを網羅しながらも自らがその中にダイブして実感として体験するというストーリー仕立てです。ある時は原子核の中に入りある時は我々の宇宙の外から時空間を眺めたりし謂わば思考実験の文章化です。
★ひとつ減点してるのはそれでもやはり図解があった方がもっと多数の人に読みやすく尚かつ理解が捗るのに惜しいなと感じたので。
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138億年宇宙の旅(下) (ハヤカワ文庫NF) 文庫 – 2019/6/6
クリストフ・ガルファール
(著),
塩原通緒
(翻訳)
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ブラックホール、ダークマター、多宇宙 ・・・・・・ 深遠な謎がクリアにわかる!
「自分が光子の上に乗って飛んでいたとしたら、光はどう見えるか」
というアインシュタイン流の思考実験を大々的に展開することで、
著者は読者をイメージ豊かな宇宙物理学の世界へ誘う。
時空を旅し、ブラックホールの内部までも探索する冒険もへて、
最新の謎である量子重力、多宇宙、ダークエネルギーの現象・理論へと読者は導かれていく。
叙事詩さながらの宇宙学入門書という新たな地平を切り拓いた知的野心作。
解説=村山 斉(理論物理学者)
「自分が光子の上に乗って飛んでいたとしたら、光はどう見えるか」
というアインシュタイン流の思考実験を大々的に展開することで、
著者は読者をイメージ豊かな宇宙物理学の世界へ誘う。
時空を旅し、ブラックホールの内部までも探索する冒険もへて、
最新の謎である量子重力、多宇宙、ダークエネルギーの現象・理論へと読者は導かれていく。
叙事詩さながらの宇宙学入門書という新たな地平を切り拓いた知的野心作。
解説=村山 斉(理論物理学者)
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2019/6/6
- 寸法10.6 x 1.1 x 15.7 cm
- ISBN-104150505411
- ISBN-13978-4150505417
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「自分が光子の上に乗って飛んでいたとしたら、光はどう見えるか」というアインシュタイン流の思考実験を大々的に展開することで、著者は読者をイメージ豊かな宇宙物理学の世界へ誘う。時空を旅し、ブラックホールの内部までも探索する冒険もへて、最新の謎である量子重力、多宇宙、ダークエネルギーの現象・理論へと読者は導かれていく。叙事詩さながらの宇宙学入門書という新たな地平を切り拓いた知的野心作。
著者について
■著者紹介
クリストフ・ガルファール
英国ケンブリッジ大学で理論物理学の博士号を取得(指導教官はスティーヴン・W・ホーキングで、
専門はブラックホールの情報パラドックス)。その後は科学解説者となり、自身のサイトやライブでの
活動にくわえ、サイエンスライターとしても活躍、本書のほかにLe Prince des Nuagesや、
スティーヴン・ホーキング、ルーシー・ホーキングとの共著『宇宙への秘密の鍵』George's Secret Key
to the Universeなどの著書がある。
■訳者略歴
塩原通緒(しおばら・みちお)
翻訳家。立教大学文学部英米文学科卒。
訳書にホーキング『ホーキング、ブラックホールを語る』、リーバーマン『人体600万年史』、
ボール『流れ』(以上早川書房刊)、ピンカー『暴力の人類史』(共訳)、クラウス『偉大なる宇宙の物語』、
ランドール『ダークマターと恐竜絶滅』(共訳)ほか多数。
クリストフ・ガルファール
英国ケンブリッジ大学で理論物理学の博士号を取得(指導教官はスティーヴン・W・ホーキングで、
専門はブラックホールの情報パラドックス)。その後は科学解説者となり、自身のサイトやライブでの
活動にくわえ、サイエンスライターとしても活躍、本書のほかにLe Prince des Nuagesや、
スティーヴン・ホーキング、ルーシー・ホーキングとの共著『宇宙への秘密の鍵』George's Secret Key
to the Universeなどの著書がある。
■訳者略歴
塩原通緒(しおばら・みちお)
翻訳家。立教大学文学部英米文学科卒。
訳書にホーキング『ホーキング、ブラックホールを語る』、リーバーマン『人体600万年史』、
ボール『流れ』(以上早川書房刊)、ピンカー『暴力の人類史』(共訳)、クラウス『偉大なる宇宙の物語』、
ランドール『ダークマターと恐竜絶滅』(共訳)ほか多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ガルファール,クリストフ
英国ケンブリッジ大学で理論物理学の博士号を取得(指導教官はスティーヴン・W・ホーキングで、専門はブラックホールの情報パラドックス)。その後は科学解説者となり、自身のサイトやライブでの活動にくわえ、サイエンスライターとしても活躍
塩原/通緒
翻訳家。立教大学文学部英米文学科卒。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
英国ケンブリッジ大学で理論物理学の博士号を取得(指導教官はスティーヴン・W・ホーキングで、専門はブラックホールの情報パラドックス)。その後は科学解説者となり、自身のサイトやライブでの活動にくわえ、サイエンスライターとしても活躍
塩原/通緒
翻訳家。立教大学文学部英米文学科卒。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2019/6/6)
- 発売日 : 2019/6/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4150505411
- ISBN-13 : 978-4150505417
- 寸法 : 10.6 x 1.1 x 15.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 452,842位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 90位理論天文学
- - 234位ハヤカワ文庫 NF
- - 1,025位宇宙学・天文学(一般)関連書籍
- カスタマーレビュー:
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著者について
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2017年12月13日に日本でレビュー済み
「答えはいたって単純だけれども、同時にいたって不思議で、奥深くもある」
書店でぺらぺらとめくっているときにこの一文を見つけ、五秒後にはレジに並んでおりました。
著者のクリストファー・ガルファールはブラックホールの特異点定理を発表したスティーヴン・ホーキングの直弟子で、まだ四十歳になったばかりだ。使われているプロフィール写真は優しそうで、好奇心に満ち溢れた表情をしています。
「宇宙は好きだけどなんだか難しそう」そう考えてしまい、出した手を引っ込めてしまった人ほど、ぜひ手にとってもらいたいなと思いました。もちろん理解できない箇所も多々あります。ですが、物理のテストで13点を叩き出し、いまだに北斗七星がどんなものかわかっていないぼくでさえ、とてもわくわくしながら読めているのですから、安心していただいて大丈夫です。専門的な言葉はほとんど使われず、本当にフランス人なのかと疑うぐらい哲学的表現もありません。この読書体験は、まるで大人が子供に楽しいお話を聞かせるように、あるいはニコニコした教師ができの悪い生徒にわからないことを教えてくれるように、ゆっくりと歩んでくれています。
「本書では、読者を誰ひとり振り落さない。これが僕の野心だ」
前書きに書かれた著者の決意を読んで、いい相棒を見つけてしまったという気持ちになりました。
太陽が50億年後になくなることをぼくは知識としては知っていました。でもどうしてかはわからなかったし、なぜそうならなければいけないのかも考えつきませんでした。それを彼が教えてくれ、とても感動しました。その日は空を見上げたながら帰りました。遠く真っ暗な、はるか彼方の宇宙を見上げながら帰りました。
書店でぺらぺらとめくっているときにこの一文を見つけ、五秒後にはレジに並んでおりました。
著者のクリストファー・ガルファールはブラックホールの特異点定理を発表したスティーヴン・ホーキングの直弟子で、まだ四十歳になったばかりだ。使われているプロフィール写真は優しそうで、好奇心に満ち溢れた表情をしています。
「宇宙は好きだけどなんだか難しそう」そう考えてしまい、出した手を引っ込めてしまった人ほど、ぜひ手にとってもらいたいなと思いました。もちろん理解できない箇所も多々あります。ですが、物理のテストで13点を叩き出し、いまだに北斗七星がどんなものかわかっていないぼくでさえ、とてもわくわくしながら読めているのですから、安心していただいて大丈夫です。専門的な言葉はほとんど使われず、本当にフランス人なのかと疑うぐらい哲学的表現もありません。この読書体験は、まるで大人が子供に楽しいお話を聞かせるように、あるいはニコニコした教師ができの悪い生徒にわからないことを教えてくれるように、ゆっくりと歩んでくれています。
「本書では、読者を誰ひとり振り落さない。これが僕の野心だ」
前書きに書かれた著者の決意を読んで、いい相棒を見つけてしまったという気持ちになりました。
太陽が50億年後になくなることをぼくは知識としては知っていました。でもどうしてかはわからなかったし、なぜそうならなければいけないのかも考えつきませんでした。それを彼が教えてくれ、とても感動しました。その日は空を見上げたながら帰りました。遠く真っ暗な、はるか彼方の宇宙を見上げながら帰りました。