「本書はこれから『資本論』の標準的な入門書になるであろう」
(佐藤優氏解説より)

『資本論』は「革命の書」ではない!
現代にも通じる、「資本主義システム」を喝破した書をいかに読むか?

『資本論』は「革命の書」ではなく、資本主義というシステムの本質をえがきだした書である。本書は世界を変えた一冊の本を、マルクスの哲学や思想、先行研究、世界でどのように解釈されたのかなどの観点から読み解く。豊かな経済活動とともに、格差を伴う資本主義というシステムに飲み込まれないための杖となる一冊。

〈目次〉
序章資本主義システムの下で生き残るために
第1章萌芽『資本論』はいかに誕生したか
第2章誕生『資本論』はいかに読むべきか
第3章死後の生『資本論』はいかに読まれてきたか
解説『資本論』の論理で新自由主義を読み解く

〈著者・翻訳者プロフィール〉
フランシス・ウィーン/1957年、イギリス生まれ。コラムニスト、伝記作家、ラジオ・キャスター。『ガーディアン』紙、『ヴァニティ・フェア』などに寄稿し、97年には年間最優秀コラムニストに選ばれる。『カール・マルクスの生涯』でアイザック・ドイッチャー記念賞を受賞。

中山元(なかやま・げん)/哲学者、翻訳家。幅広い領域の哲学をわかりやすく解説することに定評がある。著書に『思考の用語辞典』(ちくま学芸文庫)、『思考のトポス』(新曜社)、訳書に『永遠平和のために/啓蒙とは何か』(光文社古典新訳文庫)、『マルクスコレクション』(共訳・筑摩書房)など。

本の長さ

253ページ
言語

日本語
出版社

ポプラ社
発売日

2017/7/12
ISBN-10

4591155390
ISBN-13

978-4591155394
すべての詳細を表示

この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています

ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1

クーリエ・ジャポン
33
新書
￥990
10pt (1%)
池上彰
31
新書
￥891
9pt (1%)
内田樹
55
単行本
￥1,595
16pt (1%)
佐藤優
69
文庫
￥605
6pt (1%)
ダンアリエリー
545
文庫
- カテゴリ経済思想・経済学説
￥990
10pt (1%)
E.H. カー
6
単行本
￥4,180
42pt (1%)

この商品を買った人はこんな商品も買っています

ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1

Kindle化リクエスト
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。

Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。

商品の説明

内容（「BOOK」データベースより）

『資本論』は「革命の書」ではなく、資本主義というシステムの本質をえがきだした書である。本書は世界を変えた一冊の本を、マルクスの哲学や思想、先行研究、世界でどのように解釈されたのかなどの観点から読み解く。豊かな経済活動とともに、格差を伴う資本主義というシステムに飲み込まれないための杖となる一冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ウィーン,フランシス
1957年、イギリス生まれ。コラムニスト、伝記作家、ラジオ・キャスター。『ガーディアン』紙、『ヴァニティ・フェア』などに寄稿し、97年には年間最優秀コラムニストに選ばれる。『カール・マルクスの生涯』でアイザック・ドイッチャー記念賞を受賞

中山/元
哲学者、翻訳家。幅広い領域の哲学をわかりやすく解説することに定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

出版社 : ポプラ社 (2017/7/12)
発売日 : 2017/7/12
言語 : 日本語
単行本 : 253ページ
ISBN-10 : 4591155390
ISBN-13 : 978-4591155394

Amazon 売れ筋ランキング: - 119,385位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 653位経済学 (本)

カスタマーレビュー:
2個の評価

カスタマーレビュー

星5つ		50%
星4つ 0% (0%)		0%
星3つ		50%
星2つ 0% (0%)		0%
星1つ 0% (0%)		0%

評価はどのように計算されますか?

この商品をレビュー

カスタマーレビューを書く

上位レビュー、対象国：日本

レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。

『資本論』を未来社会のために活かす本！

2017年8月8日に日本でレビュー済み

著者はイギリスの伝記作者、コラムニストのフランシス・ウィーンという人。訳者は中山元氏。内容は『資本論』成立の歴史、理論、社会主義思想としての読まれ方と三部構成になっている。第１部のマルクス・エンゲルスの伝記的記述が断然面白い。伝記作家の面目躍如たるものがある。しかも、『資本論』は文学作品としても読めるというからこの発想自体が面白い。まさにこれはある意味文学論でもある。このような『資本論』の読み方をした人は過去にいたであろうか。第２部は理論編。W-G-Wの定式の解説はお決まり通りであるが、訳者の中山氏が『資本論』(日経BP)ではMehr Wertを「増殖価値」と訳して新訳を提示したのに、今回は素直に定訳「剰余価値」と訳したのはいかなる心境の変化によるものか。植民地論、帝国主義論としての解釈を強調しているのも特徴的である。これはまるで自国イギリスの植民地支配を反省するかのようである。第３部は『資本論』の影響を、マルクス・レーニン主義にはじまり、アルチュセールの構造主義的読解(認識論的切断)まで幅広く論じる。そして著者が最も言いたいことは資本主義の終演、グローバリズムの終焉こそ、『資本論』でマルクスが述べたことに等しいということである。ここに『資本論』を読み直す意義があるというのだ。巻末の佐藤優氏の解説は宇野理論からの『資本論』読解である。『資本論』から資本主義崩壊のメカニズムを理論的に学ぶことが今こそ必要なのかもしれない。これは社会主義への回帰ではけっしてなく、資本主義自壊の論理を学べという意味だ。では資本主義に替わるシステムは何か？これはまだ誰にも分からない。とはいえ、お勧めの本であることは間違いない。

10人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

可不可

資本の論理を学べる書物

2017年9月8日に日本でレビュー済み

本書は同著者「マルクスの『資本論』」の新書版です。タイトルが異なること、および佐藤優氏のまえがきが5ページ追加されたことを除くと、前述した著書と全くおなじものです。その販売手法そのものに資本の論理が具現化されておりとても意義深い書物だと感じました。