アニメ制作会社が舞台設定になっていますが、観ている人が自分の働いている職場や業界に置き換えて感情移入しながら鑑賞できる作品ではないかと思います。
「あー、会社にこういう人いるよなあ」「こういう取引先あるよなあ」「こんな先輩欲しかったな」「こういう仕事したいな」とか、そう思いながら観てる人が多いのではないでしょうか。
時々SHIROBAKOについて「アニメ業界の本当の闇が描けてない」とか「こんな仕事のできる新人はいない」とか「理想を描いているだけ」のように指摘される方がいますが、制作側もアニメ業界の裏側を描いてやろうとか、そういう思いで作ってるわけでもないと思います。
あくまでも舞台設定がアニメ制作会社というだけで、本質は「働くということ」を描いた作品ではないでしょうか。
主人公の宮森あおいは自分の夢を叶えるために、辛いことがあっても大きな壁が立ちはだかっても、大好きな仕事のために一生懸命に働き続けます。
SHIROBAKOを観ている私達の中で、主人公のような純粋な気持ちで夢を追いかけ本当にやりたい仕事をしている人がどれだけいるのでしょうか。
大人になった私達が忘れてしまったあの頃の気持ちを思い起こさせてくれる、とても胸に突き刺さる、そして感動する傑作アニメです。