著者の、『いちご戦争』という漫画が、新聞に紹介されていたので、読みたくなったのですが、
Amazonで検索しているうちに、『いちご戦争』よりは、実際の戦争を描いている『cocoon』に興味を持ち、『cocoon』を購入しました。
最初、前から刊行されている大きい版のものを調べていたら千円以上もするので、こちらの文庫にしました。文庫だと、絵が小さくて迫力などが劣るかな、と心配しましたが、
大きい方は見ていないから比べられませんが、十分な迫力と美しさがありました。入り込んで読めました。
「自分たちがそこにいたら」というリアルさで描かれています。
後書きによると、沖縄のひめゆり学徒隊のお話を聞いたことが着想のきっかけとなっているそうです。
途中、主人公の少女が自国兵にレイプされます。太平洋戦争中のこういった問題を、女性の立場から書いたものを、私はまだ見たことがなかったので、女性ならではの描き方をされていることに、多少スッキリさせていただきました。
主人公の少女と親友の関係に、ちょっと、ロマンスがあって、そこは、ちょっと要らないかな、親友であり続けるのではいけなかったかな、と感じたりもしましたが、
でも後々、それも含めて魅力になってきました。
巻末収録のサイドストーリーの、米軍の攻撃から逃げ惑う様子を、バースデーケーキで比喩するのは、なるほどなぁ、と思いました。
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