ハラスメント対策を行っている担当者にとって「あるある」でいっぱいの本。
LGBTという見え辛い違いから起こる様々なハラスメントについて実例を交えて多く紹介し、その対策のアイディアも多く掲載されており、これから対策を行おうという人にとって非常に良書であると言える。
ハラスメント防止のためのアイディアが対処療法的に書かれているのではなく、読者に深い考えを促しより良い対策を考えていこうという姿勢が読み取れる点も、息の長いハラスメント防止策を検討するための重要な気付きを与えてくれる。
LGBTとは何か、また、社会において当事者がどのような時に生き辛さを感じるのか、企業としてどのような行動が求められているのか、まず知りたいという人にもお勧めしたい。
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LGBTとハラスメント (集英社新書) Kindle版
「<知らなかった>と<知ってるつもり>が<知って良かった>に変わる、必読の一冊です」――小島慶子氏(エッセイスト)推薦! いわゆる「パワーハラスメント防止法」が二〇一九年に成立し、あらゆる企業がLGBTに関するハラスメント対策をとり、プライバシー保護の対応を行うことが義務化された。しかし、未だLGBTに関わる政治家の失言やネットでの炎上事例は後を絶たない。本書では「よくある勘違い」を多くの実例をもとにパターン分けし、当事者との会話において必要な心構えを紹介。また、職場における実務面での理解も促す構成となっている。知っているようで知らない、LGBTの「新常識」がここにある。
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2020/7/22
- ファイルサイズ2306 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
いわゆる「パワーハラスメント防止法」が二〇一九年に成立し、あらゆる企業がLGBTに関するハラスメント対策をとり、プライバシー保護の対応を行うことが義務化された。しかし、未だLGBTに関わる政治家の失言やネットでの炎上事例は後を絶たない。本書では「よくある勘違い」を多くの実例をもとにパターン分けし、当事者との会話において必要な心構えを紹介。また、職場における実務面での理解も促す構成となっている。知っているようで知らない、LGBT「新常識」がここにある。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
神谷/悠一
1985年岩手県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。労働団体の全国組織本部事務局を経て、現在は約一〇〇のLGBT関連団体から構成される全国組織、通称「LGBT法連合会」事務局長
松岡/宗嗣
1994年愛知県生まれ。明治大学政治経済学部卒。ライター。政策や法制度などのLGBT関連情報を発信する一般社団法人fair代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
1985年岩手県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。労働団体の全国組織本部事務局を経て、現在は約一〇〇のLGBT関連団体から構成される全国組織、通称「LGBT法連合会」事務局長
松岡/宗嗣
1994年愛知県生まれ。明治大学政治経済学部卒。ライター。政策や法制度などのLGBT関連情報を発信する一般社団法人fair代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B08FR5X893
- 出版社 : 集英社 (2020/7/22)
- 発売日 : 2020/7/22
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2306 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 179ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 26,134位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 48位ジェンダー
- - 48位集英社新書
- - 80位女性学 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年7月20日に日本でレビュー済み
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役に立った
2021年4月30日に日本でレビュー済み
ここ10年くらいの間にLGBTというワードが急にポピュラーになり、差別をなくそうという運動が活発になり、一方で差別的発言もあり、さらには差別的発言へのバッシング騒ぎもありました。そのせいで、医師としてはなんとなくあまり関りたくないワードになってしまったのではないでしょうか。そもそもLGBTというワード、レズビアンとゲイとバイセクシュアルとトランスジェンダーの頭文字を連ねて性的マイノリティ全体を象徴しているということなのですが、それ自体がわかりにくいです。
一方で、社会的認知がすすんだことで医療者も患者さんとしてだけでなく同僚としてそうした性的マイノリティの人たちと接する機会も増えてきています。今回は性的マイノリティに関する用語がわかる本を選んでみました。
この本「LGBTとハラスメント」は性的マイノリティとは何なのかをきわめてわかりやすく解説してくれます。ポイントは「性」について4つの軸で考えるということです。その4つとは
法律上(出生届上)の性
性自認(Gender Identity)自分の性をどう認識しているか
性表現 社会的にどうふるまうか(服装・言葉など)
性的指向 (Sexual Orientation)自分の性愛・恋愛感情がどの性に向かうか
このうち最も重要なのが②の性自認(GI=Gender Identity)と④性的指向(SO=Sexual Orientation)です。性自認が法律上の性と同じであればシスジェンダー、逆であればトランスジェンダーとなります。一方、性的指向が法律上の性と同じであればホモセクシュアルで、逆であればヘテロセクシュアルとなります。GIとSOはまったく別の概念なのだという理解が大切です。
性的マジョリティとはシスジェンダーでヘテロセクシュアルということになります。性的マイノリティの人々もそれぞれ、例えばレズビアンとゲイはシスジェンダーでホモセクシュアルということになります。レズビアンとゲイはGIについてはシスなので性自認で悩むということはありません。一方、トランスジェンダーは法律上の性と性自認が一致しないのですからその違和感・悩みが深く、性別適合手術を必要とすることもあります。つまり性別適合手術受けるのはほぼトランスジェンダーの人たちなのだということが理解できます。
このようにGIとSO(二つ合わせてSOGIソジという)にわけて考えるとすっきり理解できますよね。すでにパワハラ防止指針において明確に「相手の性的指向・性自認に関する侮辱的な言動」や「労働者の性的指向・性自認や病歴、不妊治療等の機微な個人情報について、当該労働者の了解を得ずに他の労働者に曝露すること(アウティング)」はパワハラに該当することが明示されています。SOGIについてのパワハラということでSOGIハラとよぶらしいです。
LGBTについての社会的認知がすすんできて、とくにトランスジェンダーの人が性別変更手術を受け性別を変更することが増えています。それは、急に増えたというのではなく、社会の中で認知されずにいたものが認知されてきた結果と考えられます。そして社会に一定の割合で性的マイノリティが存在することを普通のことだと考えるべき時代になっているのです。SOGIを理解して、SOGIハラをしない・させないということですね。本書後半はたくさんの事例集になっていますので一通り読むと理解がさらに深まります。
一方で、社会的認知がすすんだことで医療者も患者さんとしてだけでなく同僚としてそうした性的マイノリティの人たちと接する機会も増えてきています。今回は性的マイノリティに関する用語がわかる本を選んでみました。
この本「LGBTとハラスメント」は性的マイノリティとは何なのかをきわめてわかりやすく解説してくれます。ポイントは「性」について4つの軸で考えるということです。その4つとは
法律上(出生届上)の性
性自認(Gender Identity)自分の性をどう認識しているか
性表現 社会的にどうふるまうか(服装・言葉など)
性的指向 (Sexual Orientation)自分の性愛・恋愛感情がどの性に向かうか
このうち最も重要なのが②の性自認(GI=Gender Identity)と④性的指向(SO=Sexual Orientation)です。性自認が法律上の性と同じであればシスジェンダー、逆であればトランスジェンダーとなります。一方、性的指向が法律上の性と同じであればホモセクシュアルで、逆であればヘテロセクシュアルとなります。GIとSOはまったく別の概念なのだという理解が大切です。
性的マジョリティとはシスジェンダーでヘテロセクシュアルということになります。性的マイノリティの人々もそれぞれ、例えばレズビアンとゲイはシスジェンダーでホモセクシュアルということになります。レズビアンとゲイはGIについてはシスなので性自認で悩むということはありません。一方、トランスジェンダーは法律上の性と性自認が一致しないのですからその違和感・悩みが深く、性別適合手術を必要とすることもあります。つまり性別適合手術受けるのはほぼトランスジェンダーの人たちなのだということが理解できます。
このようにGIとSO(二つ合わせてSOGIソジという)にわけて考えるとすっきり理解できますよね。すでにパワハラ防止指針において明確に「相手の性的指向・性自認に関する侮辱的な言動」や「労働者の性的指向・性自認や病歴、不妊治療等の機微な個人情報について、当該労働者の了解を得ずに他の労働者に曝露すること(アウティング)」はパワハラに該当することが明示されています。SOGIについてのパワハラということでSOGIハラとよぶらしいです。
LGBTについての社会的認知がすすんできて、とくにトランスジェンダーの人が性別変更手術を受け性別を変更することが増えています。それは、急に増えたというのではなく、社会の中で認知されずにいたものが認知されてきた結果と考えられます。そして社会に一定の割合で性的マイノリティが存在することを普通のことだと考えるべき時代になっているのです。SOGIを理解して、SOGIハラをしない・させないということですね。本書後半はたくさんの事例集になっていますので一通り読むと理解がさらに深まります。
2020年8月7日に日本でレビュー済み
ハラスメント対策は、決して誰かの自由を侵すためのものではなく、すべての人が安心して安全に過ごすためのものだと考えます。この本では、性の多様性の基礎知識から法律や人事・労務制度まで幅広く書かれており、セクシュアリティに関したハラスメント対策のエッセンスが詰まっています。
第一章から第三章では、起こりがちな勘違いのパターンが示されており、そのパターンを知る事は「どのような言動が人を傷つけうるのか」「どのようなコミュニケーションを行えばよい関係を築けるのか」を考えるきっかけとなり得ます。
いわゆる「当事者」や「アライ」にとっても、企業がとるべき対応や、日本の企業が採用している制度、そして企業が関わる裁判例などを知る事ができる本書は、職場をよりよくするために働きかける際に参考にできる部分もあり、価値ある内容となっていると言えるでしょう。
第一章から第三章では、起こりがちな勘違いのパターンが示されており、そのパターンを知る事は「どのような言動が人を傷つけうるのか」「どのようなコミュニケーションを行えばよい関係を築けるのか」を考えるきっかけとなり得ます。
いわゆる「当事者」や「アライ」にとっても、企業がとるべき対応や、日本の企業が採用している制度、そして企業が関わる裁判例などを知る事ができる本書は、職場をよりよくするために働きかける際に参考にできる部分もあり、価値ある内容となっていると言えるでしょう。